【21st Century Snapshotman 】Zansetsu Tokyo (α7RIII /α7II) 2018 1/27

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

東京で記録的な大雪となり、大混乱となった(らしい)5日後、いつものように取材のために上京した空き時間で街頭スナップをした。たいていは特に場所を選ばずにたまたま訪れたあたりをランダムに歩くのだが、この日は千歳烏山ー千歳船橋の「ちとせライン」を辿った。僕が今おもに生活している長野県の軽井沢エリアでは雪はたいして降らなかった(その後の寒波の方が異常だった)のだが、東京にはこの日もまだ残雪があったので、よほど降ったのだろう。

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM

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Sony α7RIII Carl Zeiss Sonnar FE 55mm F1.8 ZA

さて、今回初めてこのブロクにα7RIIIの作品を掲載した。2017年11月末の発売日に買っており、仕事のポートレート撮影や犬の撮影、日々の散歩写真や勉強中の風景写真にと既にフル活用している。街頭スナップも、まだブログに掲載していないだけで結構撮っている。詳しいインプレッションはいずれ書こうと思っているが、一言で言えば素晴らしいカメラである。

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僕は仕事用のデジタルカメラは必ず2台持つことにしているが、今はEOS5DMarkIVとα7RIIIの併用だ。初αの7IIからEOSとの併用を続けているが、レフ機とフルサイズミラーレスの組み合わせは案外使いやすい。7RIIIで「バッテリーの持ち」「連射速度」「AF-Cの追従性」というミラーレスの弱点が完全に克服されたので、もうα9と7RIIIの2台体制、あるいはRIII2台のソニーオンリーにしてもいいのかな、とすら思い始めている(ソニーのプロサービスに加入申込してしまったくらいだ)。

もちろん、ソニーに完全移行するには、それなりの投資とリスクが伴う。レフ機のメリットやキャノン(あるいはニコン)の「プロの道具としての安心感」もあり、まだEOSを捨てる決心はついていない。今年中にキャノンからもEFマウントのままでフルサイズミラーレス機が出るという噂もあり、やはりまだしばらく様子見といったところだ。

同時に、今やミラーレスもシリアスな仕事用として完全に使えるようになったので、キャノンEFの古いレンズを売却し、ソニーFEのシリアスなレンズを増やすというシフトを進めている。今回使ったGM(Gマスター)の85mm1.4とゾナー55mm1.8、FE28mmF2、トキナー20mmF2はRIII導入と合わせて、キャノンやなけなしのライカレンズ、趣味のオールドレンズを売りながらやりくりして集めた単焦点群だ。

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Sony α7RIII Carl Zeiss Sonnar FE 55mm F1.8 ZA

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Sony α7RIII Carl Zeiss Sonnar FE 55mm F1.8 ZA

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

今のところ、まだ前世代のα7IIは売らずに済んでいる。仕事で使う機会はもう想像できないが、街頭スナップのサブ機としてはまだまだ活躍の場がある。ただ、RIIIとAF周りの操作系が異なることと、RIIIのAFの使いやすさに慣れてしまうと、もはや7IIでAF撮影はしたくなくなってしまった。だから今はMF専用で考えている。今回はEマウントネイティブのトキナー20mm(これがまたすごくいいレンズだ)をつけたが、例えば僕はEマウントの35mm単焦点は持っていないので、マウントアダプターでライカ用の35mmあたりをつけてもいい。と言っても仕事で使わないまだ高値で売れるカメラを養うほど豊かではないので、そのうち手放す可能性大である。

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM (APS-C crop)

もう一つ、7RIIIの使えるところは、APS-Cサイズにワンタッチでクロップできることだ。7IIにもAPS-Cクロップ機能はあるが、カスタムキーを割り振ることができなかったのでいちいちメニューを開かねばならず、簡易ズーム機能として使うには実用的ではなかった(7IIでもデジタルズームにはカスタムキーを割り振れるが、デジタルズームはAFに制約があったりでいまいち使えない)。

7RIIIではこれができるようになったので、シャッター近くのC2ボタンに割り振った。ワンタッチで画角が1.5倍になるので、単焦点レンズなら簡易ズーム的に使えるし、ズームレンズならズーム域を望遠側にシフトできるのでとても便利だ。RIIIくらいの高画素機だと、1.5倍程度のトリミングは画質に全く影響しないと言っても過言ではない。もちろん、85mmをトリミングした127mm相当の絵と、135mmレンズの写りは違うし、それを知っているからフルサイズ機を使っている。でも、そういう所にこだわりすぎると写真の質を落としてしまうのではないかと思っている。保守的なことを言わず、便利な機能はどんどん使うべきだ。

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM (APS-C crop)

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7II Tokina FiRin 20mm F2

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM (APS-C crop)

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM (APS-C crop)

今回は三脚も持ってきていたので、夜景も少し。でも、東京で撮影中に寒くて辟易するなんて、今まであっただろうか。夜景撮影は早々と切り上げて長野へ帰った。

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Sony α7RIII Sony FE 85mm F1.4 GM (APS-C crop)

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Sony α7RIII Sony FE 28mm F2

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Sony α7RIII Sony FE 28mm F2

    




第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-28 23:59 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【21st Century Snapshotman 】秋葉原はやはり奇妙な街だった  2017 11/2


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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

こういうことは言ってはいけないのだろうが、事実だからしょうがない。秋葉原はやはり奇妙な街である。世界標準では児童ポルノそのものであるモチーフがそこかしこにデカデカと掲示され、その中を縫うように歩く5人に一人ほどは外国人である。海外から非難されても全くおかしくない物たちが、ここではむしろ当たり前に受け止められている。残りの世界の常識とは隔絶された聖域都市然としているから、秋葉原はやはり奇妙な街なのである。

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Nikon F3 Ai-s Nikkor 28mm F2.8 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai-s ED Nikkor 180mm F2.8 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai-s ED Nikkor 180mm F2.8 Ilford FP4 Plus

オタクと言えば、古い世代から見れば「不可解な若者たち」の最たるものである。この街にはもともと若者から高齢者まで幅広い層が歩いていたように記憶しているが、以前は中高年層はオタク文化とは離れた所でこの街に用があるように見えた。しかし、今はその部分を年齢で分けるのは困難で、外国人観光客も入り乱れて、電気街を歩く集団は総体としてヌルっとしたオタク層を形成しているように見える。考えてみれば、オタク第一世代といわれる人たちは、既に還暦を迎えているのだ。

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

渋谷や新宿がマジョリティの欲望を吸い尽くす街なのに対し、秋葉原はマイノリティの価値観を肯定する街なのではないか。僕もオタク寄りの人間である。渋谷でナンパしたり、歌舞伎町の風俗に行ったことなど一度もないけれど、秋葉原のガンダムショップやプラモデル屋に足繁く通った時期もある。自分がマイノリティだからこそ、マイナーで弱い存在の立場や気持ちが分かるはずである。それなのに、“弱者”を乾いた欲望の玩具にするような行き過ぎた文化には、鬱屈とした狂気を感じる。ここは、マイノリティに勇気を与える素晴らしい街だ。だが、開き直ってメジャーになってしまうと、暗い部分が正論に晒されることになる。マイナーかつ激しいものは、もっとアングラでコッソリやるのが筋だと思うのだ。

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Nikon FE Ai-s Nikkor 50mm F1.4 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Rollei A26 Ilford FP4 Plus

カメラはニコンF3とFEを使用。新聞社時代はニコンユーザーだったので、原点回帰と言えば原点回帰。きっちりと堅実に撮れる間違いのないカメラとレンズなので、逆にあまり語るべきことはない。FEは自宅に眠っていた妻の古いカメラを呼び起こして初めて使用。レンズは5本持っていったが、最近入手した20mmF3.5を積極的に使ってみた。ブログサイズでは分かりにくいレベルだが、思っていたより全体的に甘い印象を受けた。でも、僕のピント合わせが甘かったせいかもしれない。その証拠に結構前ピンのカットが多かった。レンズのせいにするのは時期尚早だ。

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon FE Ai-s Nikkor 50mm F1.4 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

秋葉原ほど現実とバーチャル・リアリティの境目が曖昧な街はなかなかないだろう。ガンダムやらプラモデルに夢中になっていた頃の自分が、目の前の現実よりもサイド7やらア・バオア・クーの方を向いてこの街を彷徨っていたから、今アキバを歩いている人たちの肌感覚もだいたい分かる。今だって写真という仮想現実そのものを作りに来ているわけなので、カメラを持った自分との親和性は、銀座や渋谷、新宿といった他の東京の繁華街よりも高いと感じる。それがたとえフィルムカメラというアナログなガジェットであっても、かえってデジタルの本質を知るこの街だからこそ、それを包括するだけの懐の深さはあると思う。

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Nikon FE Ai-s Nikkor 50mm F1.4 Ilford FP4 Plus

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Nikon FE Ai-s Nikkor 50mm F1.4 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai-s Nikkor 28mm F2.8 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai-s Nikkor 85mm F2 Ilford FP4 Plus

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Rollei A26 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Nikon F3 Ai Nikkor 20mm F3.5 Ilford FP4 Plus

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Rollei A26 Ilford FP4 Plus

撮影から2ヶ月経った今、写真を見ながら振り返っても、やはり夢遊病患者のような秋葉原彷徨であった。

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Nikon FE Ai-s Nikkor 50mm F1.4 Ilford FP4 Plus

  




第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-14 01:10 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】夕刻の松本 2017 10/5

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夕方の松本城あたりを歩いた。蓼科高原の自宅から一番近いがそんなに近くない都会。田舎暮らしで街頭スナップ飢餓状態になるとちょこっと撮ったりする。

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最もお手軽なα7IIとVario-Tessar 24-70 F4 で夕方の町を小一時間ほど散策。

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始めてから3年ほどになる長野県内の街頭スナップ。そろそろ完結させたいと思っている。もう少し撮り足してから、フォトブックにまとめるべくセレクトをしたい。

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第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-08 22:01 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【21st Century Snapshotman 】立川を歩く 給水塔がある風景  2017 9/3


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Rollei A26 ILFORD HP5 Plus

僕は出身地の東京の街頭スナップをライフワークにしているが、最近は自分の中で東京へのシンパシーに変化が生じている。以前は、子供時代を過ごした品川区・目黒区あたりと、高校・大学時代と社会人になってからの比較的長い期間を過ごした下町が「最も落ち着く東京」だった。ところが、長野県に移住して6年が過ぎた今は、行動範囲が都内でも西寄りになってきたため、長野県から近い側の多摩地域にも親近感を感じるようになってきた。

そんなわけで、今回は立川のIKEAに寄ったついでに、初めて周辺をスナップしてみた。

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Minolta CLE Biogon 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Leica M6 TTL Elmar 135mm F4 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 ILFORD HP5 Plus

初めての場所を歩くと、たいてい「めっけもん」の光景に出会うことができる。今回の僕の場合は、多摩モノレール・高松駅前の給水塔であった。給水塔はなぜか自分の心の琴線に触れるらしく、これまでも何度も見つけては喜んでいる。

<八王子の給水塔>

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<練馬の給水塔>

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<もう一つ練馬の給水塔>

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<有名な野方配水塔>

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そして、今回出会った給水塔。今は給水塔として使われていなく、不定期でギャラリーとして利用され、写真展なども開催されているようだ。そこのところ大変興味がある。

モダンクラシックな建築デザインが好みである。前を走るモノレールと合わせ、ウルトラセブンの世界のようなSF感があってとても良い。

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Minolta CLE Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 ILFORD HP5 Plus

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Leica M6 TTL Elmar 135mm F4 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE Biogon 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 ILFORD HP5 Plus

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Leica M6 TTL M-Rokkor 90mm F4 ILFORD HP5 Plus

これまでは郊外住宅地の光景は中庸すぎてつまらないという感情を抱いていたが、こと多摩地区に関しては最近はそうでもない。自分が生まれる前に家族が国立・日野に住んでいた頃の話はよく聞いていたが、そういった潜在意識的な親近感が、多摩を通って長野県と東京を行き来しているうちに開花したのかもしれない。今回も何か静かに胸の奥に高まるものを感じながら歩いた。今、写真を見返しながらもその感情が蘇る。

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE Biogon 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE Voigtländer Color-Skopar 21mm F4 ILFORD HP5 Plus

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第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-08 13:21 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【21st Century Snapshotman 】荻窪あたり CLE + ロッコール40mmというサブカメラの選択 2017 8/29


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Rollei A26 ILFORD HP5 Plus

用事ついでに荻窪界隈を歩いた。メジャーな町であるにも関わらず、駅前以外は案外知らない。この町のような平均的な住宅地は街頭スナップをするのが難しい。でも、最近はなんてことない田舎町とか郊外住宅地も撮れるようになったので、東京23区内など大都会もいいところだ。何も臆することはない。

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Canon A1 FD 55mm F1.2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

今の僕の白黒フィルム街頭スナップの標準的な装備は、一眼レフかレンジファインダー機2台にレンズ2〜5本だ。これに、ポケットカメラのRolleiA26を加えることが多い。今はなきインスタマチックという規格のカメラで、35mm判で「ましかく写真」が撮れる。ただし、本来はとうに生産中止になったカートリッジ式の126フィルムを使うので、これで写真を撮るには126のカートリッジに135フィルムを詰め替えなければならない。そうすると、この記事の冒頭の写真のように、上のパーフォレーションが写真に被ることになる。正方形のフォーマットとそのパーフォレーションが、時間の流れと一期一会の瞬間を感じさせる。それを利用して、たとえば下のリンクのように、一連の135フォーマットの写真に混ぜてアクセントとして使っている。



今回の撮影ではメインを一眼レフのキャノンA-1、2台目のサブカメラにミノルタCLEを使った。CLEはライカMマウントの往年の国産レンジファインダー機で、M型ライカよりさらに一回り小さく、絞り優先AEが使えるのが最大の特徴だ。街頭スナップは、特に通行人が多い都市部では出会い頭のシーンに即応してシャッターを切れるかどうかが勝負になる。そのため、僕は即応力が高い35mmか50mmレンズをつけた絞り優先AE機をサブに持つ。35mmと50mmの間の40mmというサブ機にうってつけの純正標準レンズを備えたCLEは、僕が考えるサブ機にはうってつけというわけだ。一眼レフとレンジファインダーの組み合わせも、若い頃はコンタックスRTSとG2を街頭スナップのメインにいていたので、全く違和感はない。

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Canon A1 NFD 80-200 F4 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 FD 55mm F1.2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 NFD 80-200 F4 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 FD 55mm F1.2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

まあ、今回は意図したようなシャッターチャンス優先のシーンにはあまり出会えず、40mmレンズ付のAE機をサブに持った意味は薄かったかもしれない。ただ、いつ何が来ても撮れるぞという安心感があるのはいいことだ。

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 NFD 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 NFD 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 FD 55mm F1.2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 NFD 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

「真実」が目の前の「現実」とは異なるとすれば、写真は確かに真実の写像なのかもしれない。荻窪のような日常的で等身大な町には、「現実」に寄った光景が広がる。その現実的世界からいかに自分の目を通すことで変化した異世界を切り取るか。それが街頭スナップの極意だと僕は思っている。究極的に目指す所は、その異世界が真実を指し示すことである。写真を生業するにつれ、この信念を忘れかけていたかもしれない。もっと意識して異世界への扉を開かねばと思う。

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Canon A1 NFD 80-200 F4 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus

自分で書いておいて何だが、「異世界への扉を開く」というのは誤解を招く表現だ。その言葉のイメージ通りに、奇をてらったり派手でケレン味のある写真を志向しているわけではない。そういう表現は、強い表現ではあるかもしれないが、現実を真実に近づける作用はないと思う。かえって物事の表面をなぞっているだけではないか。被写体に淡々と正対するくらいの方が、現実の向こう側が見えやすいと僕は確信している。

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Canon A1 NFD 28mm F2.8 ILFORD HP5 Plus

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Minolta CLE M-Rokkor 40mm F2 ILFORD HP5 Plus




第2回プラチナブロガーコンテスト

   

by hoq2 | 2018-01-07 13:32 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】中山道・塩名田宿 (夕暮れ時のマメ散歩) 2017 8/21

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Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

2017年の後半はとても忙しく、プライベートな作品に取り組む時間がほとんど取れなかった。この白黒フィルムの街頭スナップは、出身地の東京と居住地の長野県で続けているが、これはもう、お金にするとか人に褒めてもらうとか、そういう欲とは全く無縁なものだ。純粋に楽しみとしてやっているので完全マイペース進行である。ただ、いつかはどんな形であれ、セレクトしてまとめようと思っているので、「撮りっぱなし」にはしたくない。だから、2018年1月6日の今の時点で、8月に撮った写真をUPしているようではさすがにまずい。

このブログは完成形ではなく、文字通り日記的な、下書きに近いものだ。だから、セレクトを甘めに多くの枚数を出してきたが、今年からペースアップも兼ねてUPする写真をなるべく減らしていこうと思う。ずいぶん前からそうしようとは思っていたのだが、セレクトに対する確信がようやく追いついてきたように思う。

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

ここ塩名田宿は、佐久市の千曲川沿いにある中山道の宿場町で、今も川魚料理屋が数軒あったりして、なかなか風情がある。以前から車で通って気になっていたので、前回の撮影で撮りきれなかったフィルムが入ったA1とOM4を持って、マメ(フレンチ・ブルドッグ)の散歩を兼ねて夕暮れ時に歩いた。

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Olympus OM-4 G.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

枚数を絞ろうと思えたもう一つの要因は、作品を「寝かせた」影響もあると思う。それを意図して撮影からUPまで時間を置いたわけではないけれど、撮った時の生々しい感覚や思いを忘れてしまえば、第三者的な冷静な視点で自分の作品を見ることができる。僕は、これを取材ものの原稿書きでは独りよがりに陥らないように意図してやるのだが、極めて主観的な街頭スナップ写真でも同じような効果があると思う。作家性を表に出せる作品では、主観的な「思い」はもちろん大事なのだが、まがりなりにも世界に向けて発表しているわけだがら、伝わらないこだわりは削ぎ落とした方が良いだろう。少なくとも、半年やそこら寝かせて忘れてしまうようなこだわりなど、カタカナのコダワリでしかなく、たいしたものではない。

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Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

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Olympus OM-4 Zuiko AUTO-ZOOM 75-150mm F4 ILFORD HP5 Plus

それから、去年は各写真に撮影データをつけるのをやめたのだが、今年はまた使用カメラ・レンズ、フィルム名を載せることにした。やはり、後から見返した時に自分も知りたいし、自分が人の写真を見る時の興味の大半もそこだったりする。写真そのものを見て欲しい、機材は写真の本質とは関係がないという思いからデータを載せるのをやめたのだが、そのコダワリはかえって不純なような気もするのだ。

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

思い起こせばこの夏な雨が多くて、撮影や釣り、農作業のタイミングに苦労したっけ。この日も撮影中ずっと山の方から雷鳴が聞こえていた。日暮れ前にはついに雨がポツポツと落ちてきて、散歩も強制終了となった。

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第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-06 01:46 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)