写像的空間:アイメイト
2015-10-21T12:05:28+09:00
hoq2
(フォトジャーナリスト・内村コースケ)写真と犬を愛するフォトジャーナリストによる写真と犬の話。写真は真実の写し鏡ではなく、写像である。だからこそ面白い。
Excite Blog
『2016 アイメイト・サポートカレンダー』販売開始
http://hoq2.exblog.jp/24838009/
2015-10-21T12:02:00+09:00
2015-10-21T12:05:28+09:00
2015-10-21T12:01:44+09:00
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アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
2010年版から毎年制作している『アイメイト・サポートカレンダー』の2016年版が完成しました!10/1より、アイメイトサポートグッズ・オンラインショップで販売中です。こちらでは、特別に未使用カットとともに、中身を全てお見せします。(カレンダー撮影担当:内村コースケ)
今年の表紙は、昨年に続き雪景色がバックですが、今年は、例年の生まれたばかりの子犬たちではなく、「飼育奉仕」の時期の少し成長した一頭の幼犬がモデルです。
この写真は、1月の別カットです。実は、撮影したのは東京あたりではもう桜の開花の声も聞こえ始めた3月のこと。でも、ロケ地の長野県・蓼科は全国でも最も寒い地域の一つで、記録的な大雪となった今年はまだまだ真冬並みの雪景色が見られました。今年も例年同様、都内の積雪の機会を待っていたのですが、タイミングが合わず、僕が生活の拠点を置いている蓼科の山荘の近くまで飼育奉仕家庭の皆さんに来ていただき、「シーズン最後の雪景色」をバックに撮影しました。
この時には、下の2枚のようなシーンも撮りました。カレンダーの撮影では、大抵はこのように3、4シーンほど撮って、制作スタッフと相談しながら使用カットを選びます。
表紙の候補には、下の写真もありました。これは、お願いして撮影したのではなく、まったくの偶然の産物です。僕が自分の犬を連れて行った動物病院に、たまたま以前に何度も撮影をお願いしていた飼育奉仕の方が、巣立つ前の子犬たちのワクチン接種に来ていたのです。車の中で待機させながら一頭ずつせっせと接種しては戻す、という合間に撮らせてもらいました。
最終的に飼育犬の写真を採用した決め手は、背景の山のさわやかさと、風でなびいた「耳」でしょうか?時にはパターンを少しだけ破りたくなるものです。
そして、動物病院で偶然会った子犬たちは、その後ご自宅にお邪魔して、庭で遊ぶ様子を5月と9月に採用させてもらいました。
2月の「水仙」は、東京都内の公園で撮影しました。モデルの女の子も犬も、元気いっぱいですね。「若さ」や「さわやかさ」がうまく写真に収まったでしょうか?
3月は、今回初めて伺った繁殖奉仕家庭で生まれた子犬たちです。ブラックとイエローの犬を同時に撮るのは技術的に難しいのですが、色違いの兄弟姉妹が一緒にいる姿を見るのはやはり楽しいですね。母犬と一緒のカットも撮りました。
桜の風景は毎年撮るのですが、今年は好天に恵まれました。ロケ地は東京・谷中。以前住んでいた大好きな町なので、撮影も楽しかったです。早めに現地入りし、桜の咲き具合などを見ながらロケハンしました。リタイア犬と桜はベストマッチングですね。
6月は歩行指導員による訓練風景です。アイメイトの訓練は犬の安全と健康に十分に気をつけながら、雨の日にも行います。現役のアイメイトは、悪天候でも外出しなければならない時もあるからです。そういった事実を踏まえて、数年前から「雨の日の訓練風景」を撮りたいと思っていました。しかし、天気は直前にならないと分からないもので、今年も雨の日にたまたま訓練場所の近くにいて駆けつけたものの、着いた時には止んでいました。でも、あきらめて帰ろうとした時、ポツポツと「恵みの雨」が!そのワンチャンスにかけて撮ったのがこの写真です。
夏のシーン撮影で、今年は一路熱海へ!今までも海辺での撮影はありましたが、いずれも都内。「きれいな海」は今回が初めてです。使用者ご夫妻の「温泉付きリゾートマンション」にもお招きいただき、湯船に浸かりながら熱海の夜景を楽しませていただきました。さらに地元の人しか知らない海鮮・・・この先はヒミツです。
8月は都内某所のヒマワリ畑で、オスの繁殖犬と不適格犬のペアを撮影しました。奉仕家庭の方との触れ合いの様子と迷ったのですが、全体のバランスも考えて犬の表情をメインにとらえたこの写真が選ばれました。
毎年の『アイメイト・サポートカレンダー』で最初に撮影するのは、紅葉です。10月発売開始の後、すぐに次の年の撮影が始まります。今年の紅葉は日光のヒミツの湖で、画家・カヌーイストの上杉一道さんと不適格犬のマービーのカヌーに乗せてもらいました。上杉さんは、アイメイトサポートグッズのミニレターのイラストも描いています。
11月には、大雨にもかかわらず、七五三を迎えたリタイア犬奉仕家族の子どもたちが撮影に協力してくれました。
一年の締めくくりは、ちょっと珍しいバンドのライブ風景です。アイメイト使用者には、以前に本カレンダーで紹介した落語家や音楽家、スポーツマンなどさまざまな趣味・特技を持つ人がいます。使用者の「目」となるアイメイトは、常に行動を共にします。
『アイメイト・サポートカレンダー』の売上は、アイメイト協会に寄付され、アイメイトの育成に役立てられます。また、写真などを通じて視覚障害者やアイメイトへの理解を深めていただくことも、大きな目的です。その一助として、毎年巻末にアイメイトに関する話題を扱った特集記事を掲載しています。今年は、初の国産盲導犬使用者、河相洌(きよし)さんのインタビューを掲載しました。87歳の今もお元気な河相さんご自身による、共に歩んだ4頭のアイメイトのお話です。
『2016 アイメイト・サポートカレンダー』(価格1000円) 購入はこちら]]>
桜の季節
http://hoq2.exblog.jp/23812926/
2015-04-01T09:48:13+09:00
2015-04-01T09:48:06+09:00
2015-04-01T09:48:06+09:00
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アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
2015年の春は全国的に少し遅いようで、東京では31日、まさにギリギリセーフで3月中に桜が満開になりました。
その日は、下町風情と寺町の情緒たっぷりの谷中を散歩。
ある撮影のロケハンなのですが・・・
いい桜の撮影スポットを探していても、やはり犬ばかり撮ってしまうわけで・・・
それでも、こういうところや
こういう所を見つけました。
僕は以前、こんな感じの谷中の路地裏に潜んで暗室作業の日々を送っていたことがあります。桜の香りとともに、とても懐かしい町の匂いを感じました。
そして、本番で撮ったのが、こんなカットです。
アイメイト・サポートカレンダー2016は、10月発売予定です。
2015年版はまだ少し在庫があります。
(内村コースケ/アイメイトサポートカレンダー・撮影担当)
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【ラブマスコット】 ラブラドール・レトリーバーと水辺の季節
http://hoq2.exblog.jp/22351212/
2014-07-11T11:57:00+09:00
2014-07-11T11:57:37+09:00
2014-07-11T11:57:09+09:00
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アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
アイメイト協会の創設者、塩屋賢一氏が育成した国産盲導犬第1号『チャンピイ』は、ジャーマン・シェパードでした。その後もしばらくは、シェパードのアイメイト(盲導犬)が続きましたが、1970年代には現在のラブラドール・レトリーバーになっています。
第1号ペアの河相洌(きよし)さんと『チャンピイ』
現役のアイメイト『トリトン』と使用者のSさん夫妻
ラブラドール・レトリーバーになった理由はいくつかありますが、シェパードに比べて、訓練のしやすさや見た目、性格が「万人に向け」ということもあるようです。筆者が『アイメイト55周年記念誌』のためのインタビューで面会した際、河相さんはこんな事をおっしゃっていました。
「能力的にはシェパードが上だと思いますね。歩いている時もよそ見なんかしない。ラブはその点がちょっと遊び気分がある。しっぽ振りながら歩いてるでしょ」
ただし、こうもおっしゃっています。
「シェパードは忠実なだけに神経質な面がある。コントロールするには人間がよほどしっかりしてないといけませんね。それに、一般の人がシェパードを怖がるということが昔はあって、その点でも見た目がやさしいラブのほうが一般受けが良かった。それでいいんじゃないかと思いますよ」
つまり、河相さんや塩屋賢一氏が切り拓いたパイオニアの時代には、扱いは難しくても高性能な“スポーツカータイプ”が必要だった。やがて、より多くの人が共に歩き、育成に関わるようになっていくと、平均値が高い“ファミリーカータイプ”が求められるようになった。優劣の問題ではなく、時代の要求の結果であったように私は思います。
さて、ラブが先天的に持つ「遊び気分」は、現役、子犬、リタイア世代を問わず、アイメイトたちが持つ明るさや無邪気な様子でもよーく分かります。特に、もともと狩りで水面に落ちた鳥などをレトリーブ(回収)する犬種だったことから、「水」を前にするとそれが顕著に表れます。
でも、ラブがみな先天的に水が大好きかというとそうでもないようです。カヌーが趣味だという使用者の方が言っていましたが、彼女のアイメイトはカヌーには喜んで一緒に乗るけれど、水に濡れるのが大嫌いで足をつけるだけでも嫌がる。だから、陸から直接乗船できる場所を探すのに苦労するそうです。
2015年用の『アイメイトサポートカレンダー』の撮影で、先日清らかな渓流に入った飼育奉仕(2ヶ月〜1歳)中の候補犬も、最初はこんな感じでおっかなびっくりでした。
やっと水に入っても不安顔で石にしがみつく感じ
でも、最後にはちゃんと泳ぎました!さすがですね。
ちなみに、筆者の犬は泳ぎとはおよそ似つかわしくないフレンチ・ブルドッグですが、やはり1歳くらいの時にプールで無理やり泳がせたら、額に怒りマークが出てました。温泉も同様。上の撮影で、もう10年近く前のこの時のことを思い出してしまいました。
ともあれ、梅雨が明けたらレトリーバーの季節!うちも一足早く、実家のゴールデンを連れて水がきれいな渓谷に行きました。ゴールデンのマリーはずんずんと真っ直ぐ川に入って行きましたが、フレンチ・ブルドッグのマメは10歳近くなった今も、上の写真の時と変わらない。ちょこっと水に入って後は岩の上で不満顔でした。
さてさて、アイメイトグッズの【ラブマスコット】に、このほど黒が加わりました。
【ラブマスコット・白】
【ラブマスコット・茶】
【ラブマスコット・黒】
と、これで三色揃いました。
今年は、繁殖奉仕家庭で兄弟で3色いっぺんに生まれるという珍しいこともありました(その時のブログ記事はこちら)。現在、アイメイトの犬種は100%ラブラドール・レトリーバーですが、もちろん、「この色でないといけない」という毛色はありません。そして、同じラブでも、水が大好きだったり苦手だったりと、それ一つを取っても個性があります。
だからこそ、アイメイトは視覚障害者の最良のパートナーなのです。
(写真・文:内村コースケ)
アイメイト・サポートグッズの収益は全額アイメイト協会に寄付され、アイメイトの育成に役立てられます。
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【サブトートバッグ】 愛子さまもお買い求めになった人気グッズに新色追加
http://hoq2.exblog.jp/22109353/
2014-05-12T01:43:00+09:00
2014-05-12T01:48:08+09:00
2014-05-12T01:43:20+09:00
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アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
一時品切れになっていたサブトートバッグ(緑)が再入荷致しました。さらに、新色のサブトートバッグ(茶)が新たにラインナップに加わりました!犬の散歩用にもぴったりと評判で、品切れとなるほどの人気商品です。
このサブトートバッグ、実はアイメイト支援のためにと、愛子さまにもお買い求めいただいております。
アイメイト後援会では、皇族方が通う学習院の文化祭、『オール学習院の集い』に毎年サポートグッズ販売等のブースを出させていただいております。今年も4月13日に行われ、愛子さまがブースにお越しになりました。そこでアイメイトの「体験歩行」のコーナーに参加していた広報犬の『スイミー』と交流されました。
スイミーはもともと東日本大震災の被災地で活躍していたアイメイトで、震災の時には使用者を高台に誘導し津波から守りました。しかし、使用者の方とスイミーはその後避難所を点々とせざるを得なかったという事情などから、現在は協会に戻ってこうした広報活動をしています。
こうしたスイミーの物語は、協会スタッフから愛子さまへも伝えられました。愛子さまは大変熱心に耳を傾けられていたそうです。
その時の様子を報じた『女性自身』5月6日号の記事から引用させていただきます。
スイミーをいたわるようになでておられた愛子さまは、“盲導犬たちの役に立ちたい”と、考えられたようだ。
愛用の赤いお財布に入っていた小銭を募金されると、サポートグッズの販売コーナーへ。グッズの売上げは協会に寄付されるという。
愛子さまは、まずボトルを手に取られ、次にトートバッグをご覧になったのだが・・・、
「ボトルは800円、バッグは1千900円でしたが、愛子さまのお財布の中には2千円。財布とグッズを見比べながら、少し困ったように考え込まれていました。どうやら小銭を募金してしまったこともあり、お小遣いが足りなくなってしまわれたようです」(前出・学習院関係者)
(中略)
この日お持ちだったのは愛子さまが中学生になられての“初“お小遣いだったのだ。
ご夫妻は少し離れたところから様子をご覧になっていたが、愛子さまが困惑されているのに気付かれたようで、「皇太子さまが、足りない分を補てんされていました」(前出・学習院関係者)
キャンパス内にはさまざまな模擬店も並んでいたが、愛子さまは、盲導犬のためにお小遣いを全額はたかれたのだったー。
(『女性自身』5月6日号より)
記事中の『トートバッグ』がサブトートバッグ(緑)、そして『ボトル』は真空ステンレスボトルです。
真の「ボランティア精神」とは何か。私はハッとさせられました。皆さまはこの愛子さまのエピソードから、どのようなことを感じられたでしょうか?
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「アイメイト・サポートカレンダー」桜の季節
http://hoq2.exblog.jp/21939904/
2014-04-03T13:31:00+09:00
2014-04-03T13:38:39+09:00
2014-04-03T13:31:49+09:00
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アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
『アイメイト・サポートカレンダー』の撮影は、秋の販売開始に向けて撮影も佳境を迎えてきました。撮影の順番は、背景の季節感でいうと【紅葉】→【雪】→【桜】→【夏の海など】となります。この間に、子犬など特に季節感にこだわらない撮影が挟まります。今回は、『アイメイト・サポートカレンダー』の「桜の風景」のお話です。(内村コースケ/アイメイト・サポートカレンダー撮影担当)
さて、東京都内は今がまさに桜のピークですね。昨日(4/2)、練馬区のアイメイト協会の近くで、歩行指導員による訓練の様子を桜をバックに撮影しました。
「日本の街はごちゃごちゃしていている」「統一感がなく薄っぺらい」「街と田舎の境がない」「どこを見回しても人工物や下世話な看板がある」ー。よく言われることですが、僕も事実だと思います。風景を「切り取る」ことで表現をする写真家としては、それが逆に面白いとは思うのですが、その話はここでは置いておきましょう。
そんな日本の風景でも、ひねくれ者の僕ですら、例外的に文句なく普通に美しいと思うのが桜の季節です。『アイメイト・サポートカレンダー』でも、これまで多くの<桜の風景>を取り上げてきました。
【2011年 4月・リタイア犬】
【2012年 4月・不適格犬】
【2013年 4月・不適格犬】
【2014年 3月・不適格犬】
【2014年 4月・リタイア犬】
これまでは、桜をバックに不適格犬・リタイア犬と引き取った奉仕者のご家族との触れ合いをテーマにしてきました。2015年版は、趣向を変えて歩行指導員による訓練風景にしてみました。場所やアングルを変えて4〜5カット撮りましたが、そのうちの一つをご紹介します(これが採用されるかどうかは分かりません)。
『2015 アイメイト・サポートカレンダー』は、この秋の発売になります。
その他のグッズの売上も、アイメイトの育成のために役立てられます。ぜひ、アイメイトサポートグッズ・オンラインショップをご利用ください。
アイメイト後援会の活動内容や、繁殖奉仕などのボランティア活動については、アイメイト後援会HPをご覧ください。アイメイトの育成は、皆様のご協力によって成り立っています。]]>
『アイメイト・サポートカレンダー』2015 今年は子犬がすごいです!
http://hoq2.exblog.jp/21812826/
2014-03-12T02:16:00+09:00
2014-04-03T13:33:43+09:00
2014-03-12T02:16:52+09:00
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アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
『アイメイト・サポートカレンダー』2015年版の撮影は、昨年の秋から始まっています。季節感が要素の一つとなっているカレンダーの撮影は、通年で行われています。
また、ほとんど全ての写真は、このカレンダーのための撮りおろしです。
『アイメイト・サポートカレンダー』では、盲導犬として活躍するアイメイトたちの誕生から子犬時代、訓練・歩行指導中、現役時代、リタイア後、家庭犬としての道といった「アイメイトの一生」の各ステージを写真で表現しています。そして、なるべくリアルタイムな「今の姿」を伝えることが、アイメイトを支援するという目的に最低限必要な「誠実さ」であると私は考えています。
なぜなら、アイメイトは、会社などの特定の利益のために存在するのではなく、視覚障害者福祉という公益のために存在するからです。その支援をする後援会が作るグッズは、社会に向けて誠実でなければいけません。
たとえば、よくある犬のカレンダーのように、ストックフォトなどからの寄せ集めでは、どうしてもテーマ性が希薄になったり、こじつけ的な白々しさが生じてしまいがちです。いつ、誰が、なんのために撮ったか、1枚1枚バラバラでは当然です。そうならないためにも、『アイメイト・サポートカレンダー』は、同じスタッフが毎年、次の年のカレンダーのためだけに撮っています(掲載枚数の関係等で再来年に回すなど、いくつかの例外はあります)。
しかし、その中で子犬というのはちょっと違って、「無条件なかわいさ」で押し通す無垢な力に満ちています。視覚障害者福祉というアイメイトの本筋の部分は、やや固いというか、入りにくいテーマかもしれません。そこに興味を持ってもらう入口として、子犬たちの力を借りるという側面もあります。ですので、子犬の写真は、表紙など目立つ場所に使うことが多く、そのため、ほかのステージよりはドキュメンタリー性よりも純粋な「かわいさ」に振った撮り方が多くなってきます。
そして、今年はその子犬に珍しいことが連続して起きています。子犬は「繁殖奉仕」という繁殖用の母犬を預かるボランティア家庭で生まれます。まず、暮れに「イエロー」「ブラック」「チョコレート」とラブラドールの3色全て揃った5頭が生まれました。
こんな手のひらサイズだった子たちが、先月(2月)には冒頭の2枚や下の写真のように成長しました。
そして、先日撮影したのは、13頭!の兄弟姉妹。アイメイトの子犬は長年撮影していますが、これまでの最高は11頭でした。もうこうなると犬団子状態ですね。
おっぱいをあげるお母さんも大変です。
アイメイトは、この時期に兄弟姉妹、母犬と犬同士のコミュニケーションを取って社会性を身につけます。13頭もいると奉仕者の方は大変だと思いますが、子犬たちにとっては賑やかな毎日が良い社会勉強になることでしょう。
『2015 アイメイト・サポートカレンダー』は、この秋の発売になります。
その他のグッズの売上も、アイメイトの育成のために役立てられます。ぜひ、アイメイトサポートグッズ・オンラインショップをご利用ください。
アイメイト後援会の活動内容や、繁殖奉仕などのボランティア活動については、アイメイト後援会HPをご覧ください。アイメイトの育成は、皆様のご協力によって成り立っています。
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『アイメイト・サポートカレンダー 2014』 販売開始しました
http://hoq2.exblog.jp/20819287/
2013-10-09T03:13:00+09:00
2013-10-09T03:20:50+09:00
2013-10-09T03:13:07+09:00
hoq2
アイメイト
『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』を同じexciteブログ内に開設しました。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載します。
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
アイメイト後援会の公式カレンダー『アイメイト・サポートカレンダー』の2014年版が発売となりました。アイメイトの一生を、子犬時代から現役〜リタイアまでのステージに分けて追ったカレンダーです。写真撮影を担当させていただいた私の方から、内容を紹介させていただきます。(内村コースケ・写真家)
『アイメイト・サポートカレンダー』は、2010年版からスタートしておかげさまで4年目となりました。アイメイト(アイメイト協会出身の盲導犬)の一生の各シーンを写真に切り取り、「アイメイト」そのものの姿をビジュアルで伝えることをおもな目的にしています。
2010年版からの表紙は、すべて子犬です。アイメイト候補犬は、協会の繁殖犬の母犬を預かるボランティア(繁殖奉仕)家庭で生まれます。こうした写真は、いずれも繁殖奉仕家庭を訪ねて撮影させていただいたものです。
子犬の撮影は大変です。ただでさえ元気に動きまわるうえに、たいてい一度に3頭から10数頭が生まれますから、兄弟姉妹を一枚の絵に収めることだけでも一苦労です。しかも、一頭一頭がかわいく写っているカットとなると奇跡的とも言えます。一方で、過度な演出は避け、たくさん撮った中から「ほどよい瞬間」を選ぶように心がけています。かしこまったポーズや表情よりも、少し崩れたくらいの自然な姿がかわいいと思うからです。
表紙としてパッと人目を引くことと、「自然なシーン」の両立は、なかなかに難しいものです。その中でとてもありがたいのは、アイメイト候補犬ゆえの優秀な血筋です。手のひらに乗るような赤ちゃんの時から、一般の子犬に比べてやはり落ち着いています。「子犬としては」という条件付きですが、アイメイト候補犬は大変に撮りやすいのも事実なのです。
これも、全員がしっかり並んで正面を向いている写真を目指しがちですが、あえて少し崩れた瞬間を選んでいます。
【2014年版 中面】
『アイメイト・サポートカレンダー』の各月の写真は、アイメイトの一生を以下の5+1のステージに分けて紹介しています。
繁殖・・・繁殖奉仕家庭にいる誕生からの2カ月間
飼育・・・飼育奉仕家庭にいる子犬時代の1年間
訓練・歩行指導・・・アイメイト協会で訓練と歩行指導を受ける期間
現役・・・視覚障害者とともに生活し、アイメイトとして仕事をする期間
リタイア・・・現役を引退し、リタイア犬奉仕家庭で第二の人生を過ごす期間
不適格・・・不適格犬奉仕家庭で過ごす家庭犬として一生
『アイメイト・サポートカレンダー』が一般的なペットや動物のカレンダーと違う点は、「人」も多く登場していることです。実際の使用者、奉仕家庭のご家族、協会スタッフにモデルになっていただいています。アイメイトの一生は、人とのかかわりそのものですから、当然のことです。
撮影は、季節感等を考慮したロケ地で1〜2時間ほどかけて行います。「向こうから笑顔で歩いてきて!」などと色々と注文を出し、ご協力いただきます。ロケ地の選定から後援会スタッフとの共同作業です。現場ではモデルの皆様ご自身からもアイデアを出していただき、絵が完成します。
プロカメラマンとしては、アイメイトのことを詳しく知らない一般の方にもアイメイトの姿が正しく伝わるよう、客観的な視点を心がけています。演出なしの実際のシーンそのものであったり、演出する場合も日常の様子に近いシーンになるよう心がけています。演出の部分は、季節感であったり、1カ月間部屋に飾るに耐えるさまざまな面での「まとまり」を出すためのものです。『アイメイト・サポートカレンダー』の写真は、いわば「リアル」をベースにした「フィクション」、つまりセミドキュメンタリーと言えるものなのです。
巻末には、見開きの特集ページがあります。毎年テーマを変え、アイメイトにまつわるさまざまな読み物を掲載しています。今年は「不適格犬」についての特集です。「不適格犬」とは、さまざまな事情によりアイメイトにならずに一般家庭に引き取られ、家庭犬としての道を歩む候補犬のことです。近年、この「不適格」という名称についてネガティブなご意見が目立つようになりましたが、最高の家庭犬であるという事実、そして犬に対して最大の敬意を払い続けているアイメイト協会の姿勢を是非知っていただきたいと思います。
『アイメイト・サポートカレンダー 2014』は、「アイメイトサポートグッズ・オンラインショップ」で販売中です。収益はアイメイト協会に寄付されます。アイメイト育成のためご協力をお願い致します。
【アイメイト・サポートカレンダー 2014】 価格1,000円
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【EYEMATE Support goods SIDESTORY】クリアファイル2枚組D =「訓練には犬を愛おしむ心を」
http://hoq2.exblog.jp/20483014/
2013-07-10T02:53:00+09:00
2013-07-10T03:33:02+09:00
2013-07-10T02:53:44+09:00
hoq2
アイメイト
アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。
アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。
アイメイトやアイメイト候補の子犬の写真を全面に使った「クリアファイル」は『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の人気商品の一つです。A4判2枚組で、現在4種類が販売中です。そのうちの『クリアファイル 2枚組 (D)』の1枚に使われているのが、「ドアー」の訓練の様子です。使用者の方がアイメイトに発するコマンドの一つで、「ドアー」と言われたアイメイトは、鼻先で部屋などのドアノブの位置を示します。今回は、こうしたことを教える「訓練」についてのお話です。
(写真・文 / 内村コースケ・写真家、クリアファイル制作担当)
前回の【イラストミニレター】 上杉一道さんとケビン、マービーの話でも、「不適格犬」という呼び名について書きましたが、アイメイト協会では安易に横文字を使って物事の本質をオブラートに包むようなことはしません。そのため、「訓練」という言葉の印象でビシバシとスパルタ教育を行なっているというふうに思っている方も少なからずいるようです。
しかし、上の3枚の写真の歩行指導員(人間教育を本分と考えるアイメイト協会では、犬の「訓練士」「トレーナー」ではなく、人に対する「歩行指導員」という呼び方をします)の優しい笑顔を見ていただければ分かりますが、「グーッド!」と褒めることの方が圧倒的に多いのです。
これは、協会の歩行指導員が皆、創設者の塩屋賢一氏の哲学を受け継いでいるからです。
「訓練には犬を愛おしむ心を」 塩屋賢一氏が遺した言葉です。
賢一氏は幼い頃から犬が大好きでした。飼い犬を枕に犬小屋で一緒に寝たり、犬が父親に叱られた時には泣きながら代わりに謝るような、そんな少年でした。そして、戦後復員してすぐ、誰もがその日食べるものにも困っていた時代に全財産をはたいて憧れのシェパード犬を手に入れたほどです。奥様が苦労して手に入れた肉を自分が食べずにその「アスター」にやってしまうなど、奥様がやきもちを焼くほどの関係だったといいます。
現在の歩行指導員たちも、皆賢一氏に負けず劣らずの犬好きです。ただし、それはベタベタとした愛情ではありません。将来の視覚障害者との対等なパートナーとして、敬意を払いながらも若い候補犬の良きお姉さん、お兄さんとして愛情深く接している。そういう関係だと私は感じています。そして、教えたいことが良くできた時には心から共に喜び、褒めます。上辺だけの気持ちは犬には伝わらない。見透かされてしまうからです。犬の愛の感覚に対するスルドさは、人間以上だと私は思います。
候補犬たちも、しっぽを振って喜び勇んで訓練に臨みます。「スィット」(座れ)、「ステイ」(待て)などが上手にできた時の得意そうな表情は、見ている者をも幸せにしてくれます。犬全般に言えることですが、特にラブラドール・レトリーバーという犬種は人と一緒に行動し、褒めてもらうことに何よりもの幸せを感じるようです。これは、太古の昔から人と犬が共に暮らし、狩猟などの共同作業をしてきた長い歴史の積み重ねがあるからでしょう。
アイメイトが街を歩いていると、よく「偉いねえ」「賢いねえ」という声が聞こえてきます。しかし、実際には犬だけが偉くて賢いのではなく、パートナーの視覚障害者が覚えた道順をアイメイトに指示したり、交差点の位置や信号の変化を足先の感覚や音で把握して歩行をリードします。アイメイトはその指示に従いながら、時には車が飛び出してきた時には指示に従わずに止まったり、路上の障害物を自主的に避けたりします。アイメイト歩行とは、そうした対等な共同作業なのです。そのため、塩屋賢一氏は「盲人を導く犬」を示す「盲導犬」という呼び名を嫌い、EYE=私・愛・目、MATE=仲間という意味を込めてEYEMATEという呼称を使うようになったのです。
だから、訓練を受ける候補犬たちも、特別に賢かったり偉かったりするわけではありません。本質的には私たちの家庭にいるペットと同じ、愛らしい子供のような存在です。だから、訓練中も隙を見ては歩行指導員のひざにあごを乗せて甘えたりもします。ハーネスをつけて歩き出すとピシっと引き締まった表情になる所が、ちょっと特別な部分でしょうか。
時には失敗も。訓練中におしっこをしてしまいました(訓練を終えれば、「ワン・ツー」の号令がなければ排泄をすることはありません)。なんともバツの悪そうな表情がかわいらしいですね。
【クリアファイル 2枚組 (D)】300円
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アイメイト55周年記念誌
http://hoq2.exblog.jp/18809327/
2012-11-18T01:07:00+09:00
2012-11-22T15:56:00+09:00
2012-11-18T01:06:59+09:00
hoq2
アイメイト
今回は、アイメイト協会の55周年記念誌「EYEMATE 視界を拓くパイオニア」の紹介をさせていただきます。
2012年は、国産盲導犬第一号ペア、河相洌(きよし)さんとチャンピイが誕生して55年目になります。この記念誌は、A4判・フルカラー80ページのなかなか立派な冊子です。
表紙は、県庁で現役バリバリで働く男性使用者です。どうですか?颯爽と歩く姿からは、目が見えない人とは思えないのでは?アイメイトと歩くとは、このように「見えている」ということなんです。表紙撮影用にお願いして今年できたばかりの東京ゲートブリッジを歩いてもらいました。55年の歴史という"ゲート”を抜けて、未来に向かって歩み続けるイメージです。ちなみに背表紙はこのようになっています。
中は以下の6章構成で、これ一冊読めばアイメイトの55年のすべてが分かります。アイメイト協会監修のもと、編集、写真、記事執筆を担当させていただきました。
アイメイト55年の歴史がビジュアルで分かる <巻頭グラビア>
歴史を作った使用者からの「メッセージ」
上のページの河相洌さんは、最初の国産盲導犬使用者です。大学生の時に失明し、すぐに自立のために国内では事実上前例のなかった盲導犬と歩くことを目指します。そして、チャンピイと塩屋賢一さんに出会い、後に続く視覚障害者のためにも、新たな道を切り開いたのです。
聖書のヨハネの福音書9章に、キリストのもとに弟子が一人の盲人を連れてきて「この人間が見えなくなったのは誰の罪なんだ。親の罪か本人の罪か」と聞くところがある。キリストは「親の罪でも本人の罪でもない。神の栄光がこの人間に表れたためだ」と答える。これはね、ちょっと解釈しにくいんですよ。僕も最初に読んだ時は「神様の栄光なら何も見えなくしなくたっていいじゃないか」と思った。だけど、何十年も盲人として生きてきた今は、体験的に言って僕が見えなくなったのにはやっぱり特別な意味があったのだと思うようになりました。「お前は盲人として生きろ」というふうにね、神様が言ったのだと。塩屋さんとの運命的な出会いとか、具体的な裏付けが色々あっての結論なんですけれどね。
そういう人生観というのかな、人間観を障害者は持たなきゃいかんと思います。自分が障害を背負ったということには特別な意味がある。その中で自分が力強く生きていくことが、社会全体の人々にどういう影響を与えているか。そういうふうに意識してほしい。今は社会環境も随分改善されて障害者も生きやすくなっていますが、善意の皮をかぶった根本的な差別意識というものも根強く残っていると感じます。それに負けて弱くなっちゃって、例えば「〇〇は差別語だ」などと末梢的なことにこだわって目くじら立てるような狭い根性では、盲人が普通の人間と肩を並べることはできないと思う。それが僕の基本的な考え方。だから、他の視覚障害者にもそれを望みます。
外交官の息子としてカナダで生まれ、戦中を大連で過ごした河相さんは、本当の意味での国際人でもあります。国際人として広い視野を持っていたからこそ、前例や慣習・因習にとらわれず、「盲導犬と歩く」という前人未到のチャレンジができたのだと思います。誰かに言われたから、勧められたから、というのではなく、自分で考え行動を起こしたからこそ、塩屋さんやチャンピイとの出会いが待っていたのでしょう。そして、物事を自分のことだけでは収めず、社会全体に広げて考えるのもまた、芯の通った視野の広い人にしかできないことです。私はこういう人こそが真のインテリだと思いますし、河相さん以上のインテリに出会ったことがありません。
この章では、河相さんのほかに、初の女性使用者で最古参の現役アイメイト使用者でもあり、戦後間もなくアメリカ留学を経験している戸井美智子さん、アイメイトの社会進出に尽力してきた佐藤憲さん、バス乗車や議会の傍聴に力を注いだ荻原文江さんのメッセージも掲載しています。いずれも、含蓄のある内容のインタビューになっています。アイメイト使用者とは、障害があるから社会の施しを受けているという、受け身の存在ではありません。河相さん、戸井さん、佐藤さん、荻原さんのように自ら道を切り開くために、アイメイトと歩むことを積極的に選択した人たちなのです。
塩屋賢一とアイメイトの歩み
塩屋賢一(1921〜2010)は、アイメイト協会の創設者であるのみでなく、日本の盲導犬そのもののパイオニアです。現在は、10団体がそれぞれ盲導犬を育てていますが、そのすべての始まりは、塩屋賢一が戦後すぐに出会ったシェパード犬「アスター」と共に実地と研究を重ねて編み出した成果に依っています。他の団体が一般名詞になっている「盲導犬」を使っているのに対し、「アイメイト」という呼称には、オンリーワン・オリジナルな存在だという意味も込められています。「パソコン(PC)」に対する「マッキントッシュ(Mac)」に似ています。この章では、「盲導犬」と翻訳されていた存在が、いかにして「アイメイト」になったのか、当事者の塩屋賢一の生涯と共に綴っています。
アイメイトを得ていきいきと暮らす
この章では、現役使用者10人のそれぞれの生き方を紹介しています。失明してショックを受けて閉じこもった日々を過ごした方も、飄々と先に進んだ方もいます。抱える背景や事情はさまざまで、一口に「視覚障害とはこういうものだ」ということは言えません。共通しているのは、アイメイトと暮らす「今」が輝いていること。その輝きを得るまでには、皆さん大変な苦労をされています。そして、今もその過程にいる方が大勢いることも忘れてはなりません。
この記念誌の特徴は、この章を中心に「人の物語」が多く語られていることです。大半の盲導犬関係の本、映像、報道、広報ツールなどは、「犬」を中心に語られているのではないでしょうか?これは私見ですが、「けなげ」で「かわいい」犬が、「頑張っている」。今の日本ではそればかりが強調されている。「けなげ」というのは少し違う気もしますが、確かにそれは事実です。僕も家庭犬であろうとアイメイトであろうと盲導犬であろうと、純真な犬たちが大好きです。彼らに教えられることもたくさんあります。しかし、お涙ちょうだいなだけの映画であったりと、そうした人々の犬に寄せる思いを見透かして金儲けや宣伝をする輩が多いことが非常に残念です。それは一見、犬に寄っているようで、実際は個人や組織の利や欲に犬の純真を利用している。犬差別だと思います。障害者を「かわいそう」と見下して無用なことをする善意の皮をかぶった差別に似ている。
アイメイトの物語の主役は人なのです。対等なパートナーですから、もちろん犬も主役なのですが、人の言葉で語る物語の中心は人であるべきです。犬の"言葉”を聞けない私たちが、勝手に「言葉」で解釈して語るのは傲慢というものです。だから僕は、犬の写真を撮るのです。犬について言葉で多くを語るのは失礼だと思います。
そして、アイメイト協会の理念は
「アイメイト協会の仕事の本分は人間教育である」
というものです。人に対する歩行指導を通じて、自立した人生を切り開くお手伝いをしているということなのです。「盲導犬の訓練所」というよく言われる解釈は間違っています。
What is Eyemate?
ここでは、よく誤解されたり理解が十分でない、アイメイトの実際を解説しています。
たとえば、「盲導犬」という言葉の持つ危うさに、「利口な犬が盲人を導いて歩いている」という誤解が生じやすいということが挙げられます。アイメイト歩行では、実際は十分に協会で歩行指導を受けた人が犬に指示を出して歩いています。道順は人が頭の中で覚えています。一方、犬は交差点ごとに止まったり、急な車の飛び出しなどに反応して危険を回避したりという自主判断をして安全な歩行をサポートします。だから、人の「目」であり、対等なパートナー、「仲間」を意味する「EYE」+「MATE」=EYEMATEなのです。この点も、あえて「盲導犬」とは呼ばない理由です。
また、アイメイト歩行は、同行者や白杖に頼らずに人と犬のペアが単独で歩くことです。国内の他の育成団体では、単独歩行を認めていなかったり、できなくても良しとすることがほとんどです。「視覚障害の自立支援」の理念から、単独歩行は自立の必要条件だというのがアイメイト協会の考え方です。第二号使用者の松井新二郎さんは「歩行の自由を得れば、盲人の問題は50%解決できる」と話しています。
アイメイトを支える輪
アイメイト協会は非営利の公益財団法人です。アイメイトの育成は、全国各自治体の委託事業として行われていますが、個人・団体の寄付金や奉仕活動などの善意に頼る面が非常に大きいのです。この章では、後援会活動や繁殖・飼育・リタイア犬奉仕、企業からの支援などの紹介をしています。
特に協会と接点を持たずに個人でできることもいくつかあります。後援会員の皆さんが定期的に行なっている募金活動に寄付金を寄せたり、協力企業・店舗には募金箱もあります。
私個人からはアイメイト・サポートグッズのオンラインショップからのアイメイトグッズの購入をお願いします。インターネット上のみでできるために、最も時代にマッチした個人レベルでの支援だと思うからです。グッズの収益は全額、後援会から協会へ寄付されます。ショップサイトやグッズの充実には、私も仕事として協力しています。ご意見、ご要望があればお寄せください。
尚、記念誌は非売品です。9/30の55周年記念「アイメイト・デー」の式典で配布されたのを皮切りに、現在もアイメイト協会で配布中です。私の所にも若干数残っております。この記事からのご用命はまずは私へご連絡願います。
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アイメイトサポートカレンダー2013 販売開始!
http://hoq2.exblog.jp/18570905/
2012-10-16T22:02:19+09:00
2012-10-16T22:02:15+09:00
2012-10-16T22:02:15+09:00
hoq2
アイメイト
<アイメイトサポートカレンダー>の2013年版が発売されました。
収益を全額盲導犬育成団体の「アイメイト協会」に寄付するチャリティグッズです。2009年秋発売の2010年版より、毎年アイメイト協会を支援するボランティア団体「アイメイト後援会」が発行しています。2010年版、2011年版、2012年版に引き続き写真とディレクションを担当させていただきました。
これまでにカレンダーをご購入いただいた皆様のボランティア精神に感謝致します。
今年の表紙は、高原の別荘地の繁殖奉仕家庭で生まれた赤ちゃんたちと母犬です。アイメイト候補犬は、母犬を預かる「繁殖奉仕家庭」で生まれ、生後2カ月までそこで育ちます。薪ストーブの前でとトロトロになって寝ている親子の幸せな瞬間を切り取りました。
個人的に気に入っているのは1月の写真でしょうか。シニアの不適格犬(さまざまな理由でアイメイトにならなかった候補犬)が雪の中を走ってくる写真です。老いてもなお元気な姿、キラキラとした表情が良いです。子犬も現役のアイメイトも好きですが、僕は老犬の持つホッとするような雰囲気が特に好きです。いつか余裕ができたらリタイア犬(アイメイトを引退した犬)奉仕をしたいなあと思っています。
アイメイト協会の活動の本質は「人間教育」にあります。言い換えれば、視覚障害者の自立を支援することが目的である以上、犬が「かわいい」「けなげだ」という視点のみでアイメイトを語ることは本末転倒です。もちろん、創設者の塩屋賢一さんの「視覚障害者には情熱を、犬には愛情を」という言葉が表すように、僕は他のどの団体よりも犬に対して愛情を持って接しているのがアイメイト協会であり、協会出身の使用者だと思っています。ですが、その一方で一部の団体やマスコミが常套とする「犬」だけを全面に押し出したPR手段には首をかしげます。そして、この9月、11月のような「人」が主役の写真にこそ、<アイメイトサポートカレンダー>独自の視点があると自負しています。
また、収益による寄付金集めだけでなく、アイメイトの啓発もカレンダーの大きな役目です。アイメイトの「誕生」「成長」「現役」「リタイア」の各ライフステージを掲載写真から感覚的に理解していただければ幸いです。また、例年さまざまな角度からアイメイトの歴史や関わる人たちの活動を紹介した特集ページを見開きで設けています。2013年版はアイメイト後援会の活動紹介になっています。
カレンダーの価格は1000円です。アイメイトサポートグッズ・オンラインショップのほか、email、電話にて注文を受け付けています。詳細はこちらをごらんください。
今後とも、アイメイトへのご支援をよろしくお願い致します。新たに興味を持たれた方につきましても、ぜひアイメイト協会の深い哲学と理念をご理解いただき、グッズ購入等でご協力いただければと思います。
オンラインショップにはほかにもステキなアイテムがたくさんあります。ご覧いただければ幸いです。
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アイメイト後援会HPがリニューアル!
http://hoq2.exblog.jp/17603061/
2012-03-05T13:05:00+09:00
2012-03-05T13:06:16+09:00
2012-03-05T13:06:16+09:00
hoq2
アイメイト
アイメイト(盲導犬)事業を支援する『アイメイト後援会』のHPがリニューアルされました。top → http://www.eyemate-support.org/
アドレスは今までと変わりません。従来のコンテンツを踏襲しつつ、デザインや掲載写真を一新しています。最も大きな変化は、売上をアイメイト協会に寄付する『アイメイト・サポートグッズ』のオンラインショップの新設と、会報や啓発チラシのダウンロードができるようになったことです。今回、私はディレクションや写真の提供をさせていただいています。
詳しくはこちらをご覧下さい。
さまざまな形でアイメイトや使用者を支援するボランティア活動に参加する方法を解説した「how to ボランティア」のページもあります。今後ともアイメイトへのご理解とご協力をお願い致します。
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2013年サポートカレンダー撮影始まってます
http://hoq2.exblog.jp/17288265/
2012-01-07T01:48:00+09:00
2012-01-07T10:34:55+09:00
2012-01-07T01:50:07+09:00
hoq2
アイメイト
アイメイトとは、(公財)アイメイト協会が育成する視覚障害者の目になる犬のことです。アイメイト協会から巣立った犬たちは、「盲導犬」ではなく、「アイメイト」と呼ばれます。あえて世間に広く認知されている「盲導犬」を使わないのは、「盲人を導く犬」ではなく視覚障害者との対等なパートナーである、という考えがあるからです。「EYE」「愛」「I=私」の「mate=仲間」という連想から「EYEMATE=アイメイト」という呼び名が生まれました。1957年に国産盲導犬第一号の『チャンピイ』を世に送り出した塩屋賢一さんが、自らの信念を込めて1970年代から使い始め、それが今も受け継がれているのです。
アイメイト候補犬は、奉仕家庭で生まれ、子犬時代を過ごします。そして、アイメイト協会で訓練をした後、アイメイトを希望する人と共に歩行指導を受け、現役のアイメイトとして活躍します。ほとんどの候補犬はアイメイトになりますが、中には協会の判断でアイメイトとしては育てないケースもあります。そうした犬は「不適格犬」と呼ばれます。言葉の響きから、ちょっと厳しい言い方じゃない?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。不適格犬にもアイメイト同様に愛情がいっぱい注がれます。彼ら、彼女らは責任を持ってしっかり愛情を注いでくれる希望者に、家庭犬として引き渡されます。ラナンちゃんも、そんな不適格犬の一頭なのです。
飼い主さんのお話では、ラナンちゃんはアイメイトとしての素質は十分でしたが、唯一、車酔いをしやすい体質だったことが心配されたとのこと。パートナーと常に行動を共にするアイメイトは、車に乗る機会が少なくありません。無理をして車酔いを克服するよりも、家庭犬としての人生を歩んだ方が良いという協会の判断があったとのことで、1歳半で長野県の蓼科高原にあるペンションのオーナーが新しい家族になりました。
ラナンが来て10年。11歳になった今も、雪に覆われた冬の高原を元気に走り回っています。僕は不適格犬の撮影をしていていつも思うのですが、彼ら、彼女らは抜群にかわいい。愛らしさに満ちた幸せな表情を見せてくれます。仕事中のアイメイトのキリッとしたかっこよさとはまた違った魅力が不適格犬にはあると思います。
それから、私から一つお願いがあります。どうか、「不適格」という言葉の表面的な響きに引っ張られないでください。はっきり言います。アイメイト協会の用語は、他の障害者福祉関係の団体よりもストレートな表現が多いです。それは、(アイメイトとして)不適格であることや、目が見えない「盲人」であることが、少しも劣っていたり恥ずかしいことではないという確信が、関係者一同にあるからです。僕は、遠まわしであったり、イメージが柔らかな言い回しで当たり障りなくやり過ごす最近の言葉の風潮を、個人的に快く思っていません。それは、問題の本質から目を逸らす、無責任な態度だと思います。現実と正面からストレートに向き合う勇気が、本当の愛情を生むのだと僕は自信を持って断言します。
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アイメイトサポートカレンダー 2012
http://hoq2.exblog.jp/16941677/
2011-10-07T00:06:00+09:00
2011-10-07T00:09:58+09:00
2011-10-07T00:07:57+09:00
hoq2
アイメイト
アイメイト(盲導犬)育成のためのチャリティグッズ、「アイメイト サポートカレンダー」の2012年版ができました。2010年版から始まり、今年が3年目になります。写真は引き続き私が担当しております。
1,000円で一般販売し、収益はすべてアイメイト育成をサポートするボランティア団体「アイメイト後援会」から、育成団体の「アイメイト協会」に寄付されます。アイメイト協会では、日々アイメイト候補犬の訓練や視覚障害者の歩行指導をしており、寄付金はそうした視覚障害者自立支援活動に使われます。
障害者福祉やラブラドール・レトリーバー、犬の幸せなどに興味のある方は、是非ご協力お願い致します。
販売のご案内と内容を確認できるHPはこちら。↓
http://d-days.net/eyemate/2012_calendar.htm
「アイメイト サポートカレンダー」は寄付金を集めるという目的だけでなく、少しでもビジュアルでアイメイトのことを皆さんに理解していただきたいという願いを込めて作っています。具体的には、アイメイトの誕生から引退後の日々までを毎月の写真で紹介しています。そのため、写真を撮る際も、単にかわいい犬の写真ということではなく、アイメイトとそれに関わる人たちの幸せな瞬間や、人と犬が共に歩むことの喜びを表現するように心がけています。「かわいい!」という感想もとても嬉しいのですが、一種のドキュメントとして見ていただければ、制作者の一人として大変嬉しいです。
将来アイメイトになる赤ちゃんは、母犬を預っている「繁殖奉仕家庭」と呼ばれるボランティア家庭で生まれ、子犬時代は別のボランテイア家庭(飼育奉仕家庭)で育ちます。
1歳を過ぎると、アイメイト協会で訓練と、視覚障害者とマッチングしての「歩行指導」が行われます。これを行う歩行指導員のお話は、『ナオ・ゴーストレート』という漫画になりました。この漫画のモデルになったのが、アイメイト協会です。
アイメイト協会での長い訓練・歩行指導を終えたアイメイトは、視覚障害者の目となり、共に人生を歩みます。
ごく少数ですが、訓練の過程でアイメイトに向かないと判断されるやんちゃっ子もいます。こうした犬は、ペットとして一般家庭に引き取られます。なにせ、アイメイトの血統でプロが一度は訓練をした犬ですから、家庭犬としては申し分なく、引き取りの希望者はとても多いのです。
現役のアイメイトにも、やがて引退の日が来ます。いつ引退させるかは使用者個々の判断になりますが、体力的に無理をさせないよう、そして、のんびりとした老後の日々を少しでも長く過ごして欲しいと、離れたくない気持ちを抑えてやや早めに引退させる方が多いようです。引退後は「リタイア犬」として一般家庭に引き取られ、使用者は次の若い犬と再び歩行指導を受けて新たな一歩を踏み出します。
「アイメイト サポートカレンダー」には、アイメイトの一生の解説など、毎年見開きの特集ページがついています。今年の特集は、アイメイトの生みの親、塩屋賢一氏の生涯とアイメイトの歩みを紹介しています。今年5月に開かれた『盲導犬の父 塩屋賢一とアイメイトの歩み展』の内容を短くまとめたものです。「なぜ盲導犬と呼ばずにアイメイトというのか」という皆さんの疑問への答えも書いてあります。
『盲導犬の父 塩屋賢一とアイメイトの歩み展』は、11月19日・20日に、埼玉県上尾市に巡回します。そのご案内はまたあらためてさせていただきたく思いますが、ぜひご来場ください。入場無料です。]]>
『塩屋賢一とアイメイトの歩み展』 開催します。
http://hoq2.exblog.jp/16286147/
2011-05-05T20:48:00+09:00
2011-05-05T20:52:23+09:00
2011-05-05T20:48:44+09:00
hoq2
アイメイト
“盲導犬の父”塩屋賢一氏の足跡をたどる『塩屋賢一とアイメイトの歩み展』が東京・江戸川区の船堀タワーホールで5/7(9:30〜20:00)、5/8(9:30〜14:00)の2日間、開催されます(入場無料)。
盲導犬育成団体「アイメイト協会」を支援するボランティア団体の主催で、私は展示物のディレクション・制作をお手伝いしました。
アイメイト(盲導犬)に興味がある方もない方も、戦後の焼け野原から、まだ誰もやったことのないことを成し遂げた塩屋賢一の歩みを是非知ってほしいと思います。今の大変な事になっている日本だからこそ、全員がそれぞれの形でパイオニア精神を発揮しなければいけないと思うからです。
展示会のチラシと、展示パネルのうちの1枚(塩屋賢一の略歴)をPDFでアップロードしました。下記URLをクリックするとダウンロードできます。会場へのアクセス等をご確認ください。
(チラシ表)https://files.me.com/hoq1/0ccydg
(チラシ裏)https://files.me.com/hoq1/ilgeu3
(パネル略歴)https://files.me.com/hoq1/c4kwan
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『アイメイト・サポートカレンダー』2012年版撮影進行中
http://hoq2.exblog.jp/15599982/
2010-12-12T18:52:00+09:00
2010-12-12T19:19:04+09:00
2010-12-12T18:52:33+09:00
hoq2
アイメイト
カレンダーに掲載するカットは再来年のお楽しみ、ということで、ここに載せる写真は使いません。上の写真はモデルの子犬にちょっと頑張ってもらいましたが、掲載用の写真は、アイメイトらしさと、使用者など関わる人たちとの愛情を自然体で表現するように心がけています。一方で、1カ月はずっと見るものですから、ある程度絵としてキャッチーな分かりやすさも必要と思います。ですが、これは優先度で言えば隠し味程度に考えたいと思っています。
『アイメイト・サポートカレンダー』には、一般に商品として売られている犬のカレンダーと決定的に違うところがあります。売上をアイメイト育成のために寄付するというのもその一つですが、それと並んで、あるいはそれ以上に私たちが大事にしているのが、カレンダーを通じてアイメイトのことをより理解してほしいということです。送り手側としては、啓蒙活動のツールなのだということを忘れてはいけません。
ですから、(1枚1枚の写真ではなく)全体を通じて見たときに、受け手がアイメイトと暮らす視覚障害者とアイメイトの実際の姿をより身近に感じてもらうことが第一義です。ビジュアルの表現ですから、言葉の理屈ではなく、それを心で感じ取ってもらえるようなカレンダーができれば良いな、と思います。そのため、説明的すぎず、かといってペットのカレンダーのように「かわいい」「素敵」という情緒的な部分だけが突出しないように心がけています。
でもそれは、そんなに難しいことではありません。アイメイトと取り巻く皆さんの姿をありのままに、写真として美しく撮れば良いだけですから。黙っていてもアイメイトたちは純粋にアイメイトで、周りの皆さんは愛情に溢れ、今を明るく真っ直ぐ生きています。まっすぐカメラを向ければ、それはそのまま写る。あとは、絵として美しくなるように、ちょっとだけカメラマンが工夫すれば良いだけです。
2011年版のカレンダーは現在好評販売中です。詳しくはこちらを御覧ください。http://hoq2.exblog.jp/15503940/
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