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【Nagano Snapshot】 上田 東信の中心都市を歩く 2018 1/23


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Rollei A26


長野県には、北から北信、中信、東信、南信という区分けがあって、北信地方の中心都市は県庁所在地の長野市、中信地方の中心は長野のライバルの松本市、南信地方には私が住民票を置いている諏訪地域が含まれる。そして、東信地方には今おもに生活の拠点にしている軽井沢地域が含まれ、その中心都市と言えるのが真田幸村で知られる上田市だ。

東信に来てからまだ日が浅いので、上田城を観光したくらいで、まだ上田の街でスナップしたことがなかった。雪が市街地にも積もった翌日、雪がある信州の都会も悪くないだろうと、コンタックスのフィルムカメラを持って上田に車を走らせた。

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Contax RTS Distagon 25mm F2.8

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Contax Aria Planar 50mm F1.4

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Contax RTS Sonnar 180mm F2.8

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Contax RTS Sonnar 180mm F2.8

それなりに長く地方に暮らしていると、「田舎慣れ」してくる。東京っ子だった頃は、就職して最初に赴任した名古屋ですら、街が「疎」な感じで人通りが少なく、夜が暗くてひどく寂しく感じたものだ。でも、街に人が歩いていないのが当たり前の昨今の地方の現状に慣れると、上田あたりでもむしろ大都会に見えてくる。自分の内面の問題で言えば、地方を知って視野が広がったということだろう。

写真集『ナガノスナップショット』(
このブログの長野県内のスナップをまとめた自主制作写真集)内にも書いたのだが、長野県内でストリートスナップするにあたって、当初最も困ったのが「人がいない」ということであった。今は、人がいない「カントリーサイド・スナップ」ともいうべき新ジャンルにも慣れて、それを日々楽しんでいるのだが、やはり人がいる街角はいいものだ。雪が降り坂道が多い長野県では出会うことが少ない自転車のヒトも、この上田の中心部では巡り合うことができた。いずれも、以前撮った川上村の数少ない通行人の過半数を占めていた農業(工業?)実習生らしき外国人の皆さんだったが。




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Contax Aria Planar 50mm F1.4

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Contax Aria Planar 50mm F1.4

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Contax RTS Distagon 18mm F4

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Contax Aria Planar 50mm F1.4

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Contax RTS Makro Planar 100mm F2.8

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Contax RTS Distagon 18mm F4

昼間の飲み屋街を歩くのは結構好きで、ちょっとした街に行くとたいてい立ち寄る。僕は付き合い以上のお酒は全く飲まないので、夜の生きた飲み屋街にはほとんど縁がない。でも、だからこそ、その眠っている時間帯にこっそり自分が本来いてはいけない世界を覗き込むようなスリルが好きだ。

一方、飲み屋街に自ら住人として飛び込むのは無理だ。ストリート系やアート系の学生写真や若い写真家の定番のテーマに新宿ゴールデン街や歌舞伎町の人間模様のようなものがあったが、自分には無縁の世界だとしか感じない。自分にないものに魅力を感じることは多々あるが、酔っ払うことを美化するような感覚には全く共感できない。要は、酔っぱらいが大嫌いなのだ。だから、酔っぱらいのいない時間帯にしか、飲み屋街には近づきたくないとも言える。いや、もちろん、野蛮ではない人達と楽しくお酒を飲むのは決して嫌いではないのだが。

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Contax RTS Sonnar 180mm F2.8

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Contax Aria Planar 50mm F1.4

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Contax RTS Sonnar 180mm F2.8

この日の気温は氷点下5度くらいだったろうか。普段はもっと寒い所に暮らしているので人間の方は特別に寒いとは感じなかったのだが、終盤でカメラが寒さにやられてしまった。アリアのシャッターが時々下りなくなるのは、寒さのせいだけではなく経年の接触不良だと思うのだが、RTS(初代)の電池も何度か電力供給ができない瞬間があった。これまで、もっと寒い所で銀塩デジタル問わず写真を撮ってきたが、寒さで動作不良を起こしたのは、今回のコンタックス2機種とオリンパスのOM-10、ソニーのデジタルミラーレス(NEX-7、α7II)だけである。同じコンタックスでも、RTSIIIとG2は真冬のベルリンで何の問題もなく動いたし、デジタルならキャノン・ニコンの一眼レフ(D1・D2系、1D系・5D系)は真冬の雪山でも特に問題を感じなかった。

寒冷地に住んでいる以上、バッテリー周りの耐寒性は非常に気になるところで、ソニーのミラーレスを信用しきれない最大の理由がそれだ。今回はフィルム写真の回なので多くは語らないが、ソニーのサポートとはその件では何度もやり取りしている。銀塩カメラについては、耐寒性能がF5やEOS1といったフラッグシップ機を使う理由になるのだろうが、今あえて銀塩で大艦巨砲主義をやる動機としては弱い(今は、銀塩の電気カメラならせいぜいF3、RX、T-90といった大きすぎない機種を使っている)。なので、この少し後から真冬のNagano Snapshotでは、コンタックスS2、ニコンFM2、ライカM6といったメカニカル機をメインにしている。銀塩を再開して集め直す時に、修理のことも考えて各マウントに必ず1台はメカニカル機を混ぜていたのが、そんな形で役立っている。

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Contax RTS Distagon 18mm F4


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Contax RTS Sonnar 180mm F2.8


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Contax RTS Distagon 25mm F2.8


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Contax RTS Distagon 18mm F4

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Contax Aria Planar 50mm F1.4


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Contax Aria Planar 50mm F1.4


本ブログのカテゴリ「Nagano Snapshot」をまとめた写真集をKindle(電子書籍)と紙のフォトブックで出しました

 

    

by hoq2 | 2018-04-27 23:40 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano snapshot】 小諸 風情町点描


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


1年ほど前から生活の拠点の中心を蓼科の山荘から同じ長野県内の御代田(みよた)町に移している。御代田と言ってもほとんど知られていないので、対外的には「軽井沢の近く」とか「浅間山のふもと」と言っている。もう少し詳しく言えば、東信と呼ばれる長野県東部地域にあり、浅間山に沿って軽井沢町と小諸市に挟まれた平成の大合併を免れた町だ。新幹線が停まる佐久市とも隣接していて、ちょっとした買い物では佐久に出ることが多い。

今回のNagano Snapshotの撮影地はそんな隣町の一つの小諸。蓼科にいた時はあまり縁がなく、長野県でスナップを始めてからかれこれ5年以上経つが、町を歩いたのは今回が初めてだ。おもな街歩きスポットは駅の西側の懐古園(小諸城址)と東側の北国街道筋の宿場町だが、今回は宿場町の方を歩いた。

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α7RIII FE Sonnar 55mm F1.8 ZA


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7II FE 28mm F2


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α7II FE 28mm F2


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


ご覧のようになかなか風情あふれる家並みが続くのだが、観光客はおろか、ほとんど人影がない。真冬のオフシーズンだとはいえ、もったいない。僕は新聞記者時代に岐阜県高山市(飛騨高山)の支局に勤務していたことがあるが、隣県の同じ山間地で共通項が多い一方で、信州人は飛騨人よりもだいぶ奥ゆかしい印象を受ける。逆に言えば、飛騨の人の方が方言もそうだが、西日本的な要素が入っていて、外交的で明るい。観光地のアピールの仕方にその差が出ていて、信州は、都会の登山家やメディアが勝手に宣伝してくれる北アルプスや上高地などの山の自然は別として、町並みや山里の押し出しが弱いのではないかと思う。

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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7II FE 28mm F2


飛騨高山は、ミシュラン・ガイドで3つ星の世界的な観光地だ。白川郷が世界遺産登録された時に現地で記者をやっていたから分かるが、高山や白川郷は決して黙っているだけで観光客が自然と集まってきたわけでも、観光行政に特段強力な牽引力があったわけではない。市井に行動力に満ち、かつ国際的な人材が多くいて、都会や海外からUターン・Iターンしてきた人と伝統的な地元民が同じ方向を向いて外向きのアピールをしてきた積み重ねが今日の地位を築いてきた。

もちろん、信州にもそういう人たちが大勢いてさまざまな努力をしているとは思うが、真面目で奥ゆかしい人が多い分、良く言えば押しの強さ、悪く言えばハッタリに欠ける面があるのではないかと思う。また、東京から近い分、移住者が東京に片足を突っ込んだまま地域社会に溶け込まずに暮らせてしまう点も、地元の人が気づかない魅力を引き出せない要因かもしれない(自分がまさにそういう層である)。信州人のハッタリのない誠実さはとても素敵だと思うし心から共感もするのだが、人通りのない寂しい町並みを歩いていると、少子高齢化社会の中でこのままひっそりと貴重な風景が朽ちていってしまうのではないかと本気で心配になってくる。

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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7II FE 28mm F2


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α7II FE 28mm F2


ただ、個人的な都合で言えば、信州の街角はこのままひっそりとしていてくれた方が嬉しい。このNagano Snapshotのカテゴリの一連の投稿や、それをまとめた写真集『ナガノスナップショット』を見ていただければ分かると思うが、観光地や名所をそれらしく撮った写真はほとんどない。もちろん、御柱祭などの一大イベントを全く無視しているわけではないが、僕のライフワークの一つである街頭スナップの主眼は、特別な場所や特別な瞬間ではなく、いつもそこにひっそりと存在する日常の奥にある普遍的な真実である。前回の日記にも書いたが、僕にとって写真は真実の追求=哲学にほかならない。

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α7RIII FE 85mm F1.4 GM (APS-C Crop)


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α7RIII FE Sonnar 55mm F1.8 ZA


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α7II FE 28mm F2


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α7II FE 28mm F2


今回は、 ソニーα7系ボディ2台(7RIII&7II)に分けて、所有するソニーFEマウントの単焦点4本を全て使用。僕は「複眼の視点」をモットーにしているので、50mm一本勝負のようなことはあまりしない。そのためどうしても持ち歩くレンズの数が多くなってしまうのだが、その点で比較的コンパクトにまとまるフルサイズミラーレス一眼と純正・専用レンズはありがたい。APS-Cやフォーサーズならもっと軽量化できるのだが、フィルム時代から35mm判に慣れてしまっているので、選択の余地がある限りはフルサイズにこだわりたい。

持ち出したのは、85mm/1.4GM、55mm/1.8ZA、28mm/2、FiRIN20mm/2の4本だが、今回は特に85mmを多用した。最近は85mm・90mmの中望遠の画角が心地よい。ポートレート撮影でよく言う85mmの被写体との絶妙な距離感は、スナップでも的を射ていると思う。混み合った都会では中望遠は長すぎる嫌いがあるが、空間が広い田舎では、標準レンズ感覚となるのだ。そして、この85mm/1.4GMは、伝説の名玉コンタックス・プラナー85mm/1.4の現代版とも言うべき、シャープかつボケ味の美しい究極の85mmだと思う。

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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7RIII FE Sonnar 55mm F1.8 ZA


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α7RIII FE Sonnar 55mm F1.8 ZA


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α7RIII FE Sonnar 55mm F1.8 ZA


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α7II Tokina FiRIN 20mm F2


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α7II Tokina FiRIN 20mm F2


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7RIII FE 85mm F1.4 GM


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α7RIII FE Sonnar 55mm F1.8 ZA


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α7II FE 28mm F2



本ブログカテゴリ「Nagano Snapshot」をまとめた写真集をKindle(電子書籍)と紙のフォトブックで出しました

 

     

by hoq2 | 2018-04-12 00:07 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano snapshot】写真集『ナガノスナップショット Vol.1』


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2011年に東京から長野県に生活の拠点を移した。最初の3年間は東京に住居兼仕事場を持ちつつ、白樺湖近くの家と半々くらいの生活。2014年に東京を引き払って、仕事や用事がある時は信州から東京に通うスタイルになった。さらに今は、家庭の事情から同じ長野県内の浅間山麓に拠点を移している。

僕は仕事とは別に、純粋なライフワークとして東京を中心とした都市の街頭スナップを撮り続けている。大学3年の時に高校からの写真仲間たちと学生時代の集大成の合同展を開催、フリーになって間もない30代半ばで『Berlin + Tokyo』という写真集を出した。新聞社勤務時代や『Berlin + Tokyo』の後など、自分の作品を撮る余裕がない時代もあったけれど、ここ信州に来てからはマイペースで自分の作品を撮ることができていると思う。

それらの写真は、このブログで【Nagano snapshot】のカテゴリで継続的に掲載中だ。移住から7年が経ち、それをようやくKindle出版(電子版)と自主制作のフォトブック(紙版)という形でまとめてみた。それぞれAmazon kindleストアとpixivの販売サイト「BOOTH」で販売させてもらっている。




タイトルはブログのNagano snapshotからカタカナの『ナガノスナップショット』に。全3巻を予定していて、今回発行したのは第1巻・144ページ。収録写真は2011年〜2015年撮影分で、デジタルのカラー写真のみの収録となっている。2016年よりフィルムで白黒写真を再開したのだけど、その前の色々と試行錯誤している時代の作品だ。

『ナガノスナップショット Vol.1』前書き

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「ストリート・スナップ」から「カントリーサイド・スナップへ」
 
2011年の夏、長野県・白樺湖近くの別荘地に移住した。高校1年で写真を始め、その後新聞社の写真部を経てフリーカメラマン・ライターになったが、常に「自分の写真」として共にあったのは、街頭スナップだった。
 
アンリ・カルティエ・ブレッソンや木村伊兵衛を巨匠に戴く街頭スナップは 「ストリート・フォト」などとも呼ばれ、都会の雑踏で撮るのが王道だ。僕も、長年東京の街路を歩いてスナップしてきたし、海外でもベルリンという大都会を撮った。4カ国の首都で育った僕は、写真においても生来は都会っ子なのだ。  

同時に、常に自由人でありたいと思っていた僕は、都会のせせこましい生活環境や人間関係に辟易とし、田舎でのびのびと暮らしたいとも思っていた。とは言えさらに狭いムラ社会に入っていくのは本末転倒だ。「田舎暮らし」とは少し違う、住む場所と働く場所がフレキシブルな、インターネット時代の新しい生き方を実践している。  

ライフスタイルの変化と共に、ライフワークにも変化が必要だった。信州には東京のような「街頭」はほとんどない。地方の車社会では、東京で主な被写体となっていた通行人は稀だ。ストリート・スナップから「カントリーサイド・スナップ」への進化が必要だった。山暮らしと共に「人がいない情景」を撮るチャレンジが始まった。


僕は今まで、東京の人混みで「通行人を絡めた街角のリアルかつシュールな瞬間」を狙ってきた。でも、それをそのまま長野県に持ち込むことは、そもそも物理的に無理だった。都会の人には想像し辛いことかもしれないが、本当に人が外を歩いていないのである。人口そのものが少ないことに加え、完全な車社会。寒冷地で山道が多いことも歩行者の少なさとは無縁ではないだろう。表紙写真は、数少ない東京スタイルで撮った写真だ。以下も希少な「人がいるナガノスナップショット」の例。

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↑特にこの上の写真は、今までの「人の動きに反射的に反応してシャッターを切る」という東京スタイルとは違って、雰囲気のいい場所に出会って先に人のいない「空(から)」の状態で構図を決め、通行人を待って撮った。昔はこの「待って撮る」というスタイルには作為性を感じて否定的だったのだが、こちらに来てからは結構多用している。それを妥協の産物とは言いたくない。自分の感性を出しながらもリアルさを追求する過程において、そういった作為は逆に必要なのではないかと、こちらに来て考えを改めた。例えばカメラを固定して一定周期で自動的にシャッターを切った写真が決してリアルではないように、作為を排除したからと言って、すなわちそれがリアルだ真実だとは言えないのである。

そして、僕はここ信州の清涼な空気の中で、風景写真的な視点と手法をスナップフォトに取り入れることで、「人のいない情景」を切り取っていくことを覚えた。時にそれは、抽象的な写真表現としても結実していった。

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こちらに来てから、少しずつ王道の風景写真にも取り組んでいるのだが、ナガノスナップショットの経験と風景写真の経験が相互に良い作用を与えてくれているとすれば、続けてきたきたかいがあったというものだ。

今回は、インターネット時代になってから初めて、自分の写真とじっくり向き合う機会だったように思う。ブログでダラダラと「撮った順」に作品を吐き出したり、SNSで細切れに見せるだけでは、やはり撮り散らかしたものを作品に昇華させていることにはならない(習作としての意味は当然ある)。そして、ほとんどお金をかけずに出版までできるというこの時代の環境は、本当に素晴らしいと思う。商業出版のようなメジャー感はないかもしれないが、誰に遠慮することなく思った通りに作品をまとめられる喜びは、ある程度の年齢と経験を重ねてきた今は、掛け値なしに大きい。

Vol.2では、5年ほどブランクを置いて再開したモノクロ写真も掲載していく予定だ。また、ナガノの影響を受けて変化している東京の街頭スナップ【21st Century Snapshotman】の方も、こんな形でまとめていければと思っている。

  

by hoq2 | 2018-03-17 23:22 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】夕刻の松本 2017 10/5

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夕方の松本城あたりを歩いた。蓼科高原の自宅から一番近いがそんなに近くない都会。田舎暮らしで街頭スナップ飢餓状態になるとちょこっと撮ったりする。

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最もお手軽なα7IIとVario-Tessar 24-70 F4 で夕方の町を小一時間ほど散策。

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始めてから3年ほどになる長野県内の街頭スナップ。そろそろ完結させたいと思っている。もう少し撮り足してから、フォトブックにまとめるべくセレクトをしたい。

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第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-08 22:01 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】中山道・塩名田宿 (夕暮れ時のマメ散歩) 2017 8/21

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Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

2017年の後半はとても忙しく、プライベートな作品に取り組む時間がほとんど取れなかった。この白黒フィルムの街頭スナップは、出身地の東京と居住地の長野県で続けているが、これはもう、お金にするとか人に褒めてもらうとか、そういう欲とは全く無縁なものだ。純粋に楽しみとしてやっているので完全マイペース進行である。ただ、いつかはどんな形であれ、セレクトしてまとめようと思っているので、「撮りっぱなし」にはしたくない。だから、2018年1月6日の今の時点で、8月に撮った写真をUPしているようではさすがにまずい。

このブログは完成形ではなく、文字通り日記的な、下書きに近いものだ。だから、セレクトを甘めに多くの枚数を出してきたが、今年からペースアップも兼ねてUPする写真をなるべく減らしていこうと思う。ずいぶん前からそうしようとは思っていたのだが、セレクトに対する確信がようやく追いついてきたように思う。

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

ここ塩名田宿は、佐久市の千曲川沿いにある中山道の宿場町で、今も川魚料理屋が数軒あったりして、なかなか風情がある。以前から車で通って気になっていたので、前回の撮影で撮りきれなかったフィルムが入ったA1とOM4を持って、マメ(フレンチ・ブルドッグ)の散歩を兼ねて夕暮れ時に歩いた。

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Olympus OM-4 G.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

枚数を絞ろうと思えたもう一つの要因は、作品を「寝かせた」影響もあると思う。それを意図して撮影からUPまで時間を置いたわけではないけれど、撮った時の生々しい感覚や思いを忘れてしまえば、第三者的な冷静な視点で自分の作品を見ることができる。僕は、これを取材ものの原稿書きでは独りよがりに陥らないように意図してやるのだが、極めて主観的な街頭スナップ写真でも同じような効果があると思う。作家性を表に出せる作品では、主観的な「思い」はもちろん大事なのだが、まがりなりにも世界に向けて発表しているわけだがら、伝わらないこだわりは削ぎ落とした方が良いだろう。少なくとも、半年やそこら寝かせて忘れてしまうようなこだわりなど、カタカナのコダワリでしかなく、たいしたものではない。

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Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

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Olympus OM-4 Zuiko AUTO-ZOOM 75-150mm F4 ILFORD HP5 Plus

それから、去年は各写真に撮影データをつけるのをやめたのだが、今年はまた使用カメラ・レンズ、フィルム名を載せることにした。やはり、後から見返した時に自分も知りたいし、自分が人の写真を見る時の興味の大半もそこだったりする。写真そのものを見て欲しい、機材は写真の本質とは関係がないという思いからデータを載せるのをやめたのだが、そのコダワリはかえって不純なような気もするのだ。

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus

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Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus

思い起こせばこの夏な雨が多くて、撮影や釣り、農作業のタイミングに苦労したっけ。この日も撮影中ずっと山の方から雷鳴が聞こえていた。日暮れ前にはついに雨がポツポツと落ちてきて、散歩も強制終了となった。

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第2回プラチナブロガーコンテスト



by hoq2 | 2018-01-06 01:46 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】茅野でチノン6 CS & CE3 Chinon一眼レフで白樺湖を撮る 2017.7.10

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2011年に東京から移住した長野県茅野市を、かつてこの町で製造していたチノンのカメラで撮っている。最初はチノン銘のレンズ(M42マウント)だけを揃えてマウントアダプターでデジタル撮影するにとどめていたが、コンパクトカメラの「ベラミ」を手に入れたのをきっかけに、チノンのボディにも興味を持ってしまった。





チノンの一眼レフは、M42スクリューマウントのものとペンタックスKマウントのものがある。欧米への輸出が主だったため、いずれも国内ではほとんど中古市場には出回っていない。イギリス、アメリカ、フランス、ドイツあたりでは1970〜80年代には結構ポピュラーだったようで、ニコン、キャノン、あるいは同マウントのペンタックスよりもさらに廉価版のカメラとして、複数のブランド名で同一機種が売られていた。

僕は、フィルム一眼レフでスナップを撮るにあたっては、「絞り優先AE、マニュアルフォーカス、手巻き」が最もしっくりくる。フィルムカメラがタダみたいな値段で手に入る今は、複数のマウントのシステムを揃えるという贅沢ができるわけだが、ボディ選びの基準は上記に当てはまる70年代後半から80年代前半の機種と、末永く修理しながら使えるフルメカニカルの機種の2台を最低限揃えることにしている。ニコンならF3+FM2、キャノンならA-1+FTb、コンタックスならRTS+S2、オリンパスならOM4+OM1といった具合だ。

で、チノンはもともとレンズをM42で揃えていたので、同マウントの「絞り優先AE、マニュアルフォーカス、手巻き」のCE-3 MEMOTRON と、フルメカニカルのCSをebayで揃えた。CE-3はスクリューマウントでAEを実現するため、瞬間絞り込み測光という珍しいシステムを採用している電気カメラ。CSはフルメカニカルで絞り込み測光の露出計を備えたキャノンFTに似たスペックのカメラだ。CE-3はフランスから、CSはイギリスからの茅野への里帰りである。

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CE-3は最初シャッターが固まっていたのだが、接点復活スプレーで回復。早速、我が家がある別荘地からほど近い白樺湖の湖岸をCSとの2台体制で歩いた。レンズはいずれもチノン純正。AE機のCE-3はシャッターチャンス対応用とし、標準55mmF1.7を固定。CSは28mmF2.8、35mmF2.8、135mmF2.8を交換しながら撮った。

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チノンのM42マウントのレンズには、フィルター径52mmで距離表示などの文字が緑色のタイプと55mmで黄色のタイプがあり、僕が所有しているのは、28mmと55mm1.7が緑、35mmと135mmが黄色だ。緑の方は誇らしげにmulti-coatedと書いてあり、黄色タイプはモノコートに見える。緑が新しいタイプなのだろう。

ただ、非常にややこしいことに、緑と黄色では絞りの回転方向が逆で、なおかつ、ピントリングの回転方向はまちまちである。これは非常に使いにくい。大手では当たり前の、システムとして統一する気が最初からなかったようだ。

・28mmF2.8(緑)・・・ピント=キャノン・ライカ回り、絞り=ニコン回り
・55mmF1.7(緑)・・・ピント=キャノン・ライカ回り、絞り=ニコン回り
・35mmF2.8(黄)・・・ピント=ニコン回り、絞り=キャノン・ライカ回り
・135mmF2.8(黄)・・ピント=キャノン・ライカ回り、絞り=キャノン・ライカ回り


今回の撮影では使用していないのだが、このほかに55mmF1.4というレンズを持っている。これはデザインは黄色タイプに似ているが水色で「MULTI-COATED」の文字が銘板にプリントされている。あまり出回っていない緑タイプとも黄色タイプとも違う意匠のデザインである。で、回転方向はというと・・・緑タイプと一緒であった。

・55mmF1.4(水色)・・・ピント=キャノン・ライカ回り、絞り=ニコン回り

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気になったのでうちにあるレンズで調べてみると、「ピント=キャノン・ライカ回り、絞り=ニコン回り」は、オリンパスOM(ズイコー)と同じであった。35mmF2.8(黄)の「ピント=ニコン回り、絞り=キャノン・ライカ回り」は所有レンズでは他になかった。同じ「緑」に分類した28mmと55mm1.7もピントリングのゴムの模様がひし形と四角で違ったり、28mmの方は絞り表示が切り込み窓の中で動くデザインになっている、「MULTI-COATED」の緑文字が大文字と小文字で違うなど、デザインに統一性がない。やはり、先に書いたように、チノン・システムとして統一性を持たせることは端から考えていないのである。そのあたりに、M42→Kと、小メーカーとしてユニバーサル・マウントに賭けたという事情が伺える。ただ、結局、ユニバーサル・マウントという考え方自体が大手に否定されて今日に至るわけで、このあたりの選択はいかにも消えてしまったメーカーらしいと言える。

写真の方に戻ろう。白樺湖はもともと農業用の溜池で、水もそれほどきれいではなく、周囲に遊園地があったりして「美しい高原の大自然」と言うには語弊がある。でも、標高1400mの高原の空気は爽やかであり、隣接する車山高原・霧ヶ峰あたりから八ヶ岳を望む景観は大自然の迫力がある。本当の大自然を相手にすると「風景写真」「ネイチャーフォト」になるが、白樺湖くらいの舞台が白黒で手持ちでスナップしていく限界点であろう。つまり、これよりも都会ならばスナップできるというのが僕の感覚だ。

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最近は特に、ケレン味で勝負するようなファッション性の高い街頭スナップよりも、こういう地味で淡々としたスナップが好きだ。その点で、チノンを選んだおかげで、夏の夕方の草むらやなだらかな車山の丘陵にまっすぐにレンズを向け、それを柔らかく捉えることができたと思う。昔の廉価版のレンズであり、先に書いたようなシステムとして甘さはあるものの、写りを見れば基本的な部分はしっかりとしたまともなレンズだ。自然相手にトイカメラのようないい加減な写りはたいていは好ましくないが、しっかりとした中に甘さの残る描写がなんともちょど良かったのだと思う。撮り手の意識としては「そこそこの機材で奇をてらわず丁寧にスナップする」を心がけた。

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ということで、今回は機材選択がハマった撮影行だったと思う。

【使用機材】
CHINON CE-3 MEMOTRON
AUTO CHINON 55mmF1.7

CHINON CS
CHINON 28mm F2.8
AUTO CHINON 35mm F2.8
AUTO CHINON 135mm F2.8


    

by hoq2 | 2017-10-19 23:51 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】茅野でチノン5  チノンベラミとCHINON M42レンズでモノクロフィルム&デジタルカラー混ぜ撮り 2017 6/24


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2011年以来、住民票を長野県茅野市に置いている。6年間同じ所に住民票があるのは、住所不定ぎみの自分の人生の中では最長かもしれない。最近は長野県内の別の町にある親元にいることの方が多いのだが、御柱もしっかり見たし、茅野にかなり愛着を持っているのは確かである。







上のような取材的な撮影とは別に、茅野にいながら「茅野でチノン」という撮影行を細々と続けている。茅野市にかつてあったチノンというメーカー(今もブランドは別会社に引き継がれている)のレンズとカメラを使って茅野で街頭スナップを撮るという、ただそれだけの他愛もないシリーズである。チノンは国内ではどちらかというと8mmカメラで知られていて、スチルカメラ(特に一眼レフ)は輸出が主だったので、国産でありながら入手困難である。だから、まずはebayでおもにイギリスからM42マウントレンズを集めてNEX-7やα7IIにつけてデジタルで撮影することから始めた。今春からは、「馬車」で有名な80'sのコンパクトカメラ「ベラミ」やM42マウントの一眼レフボディ(CS2、CE3)も手に入れ、何回かそれらでモノクロフィルム撮影をしている。

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今回は、輸出仕様の馬車のないベラミでモノクロフィルム、M42マウントのAUTO CHINON 28mmF2.8、35mmF2.8、50mmF1.7、135mmF2.8 をα7IIにつけてデジタルカラーで撮ってみた。

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JR茅野駅の東の高台の昭和っぽい団地から、国道20号(甲州街道)へ降りる。街道沿いには、今も古い民家や土蔵が残る。成人するまで東京以外の日本の風景をそれほど知らなかった僕は、ある時期まで「日本はヨーロッパに比べて古い建物がほとんど残っていない」と思い込んでいた。しかし、日本の田舎には、意外と純和風の古い建築が残っていると、すっかり田舎の住人になった今は思う。貴重な文化財とまでは言えないまでも、しかし味があって残っていってほしいこういう田舎の街道筋の建物は、残念ながら今はほとんど空き家になっていてどんどん朽ちてきている。もったいない。写真を撮る者として、記録に残す義務があるのではないかと、少し焦り始めている。

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こうやって単純にカラーと白黒を交互に見せるのはダサいと思ったのだけど、この目まぐるしさが「古い街並みはやっぱり白黒がいいよね」とか、「昔のレンズの色は味があるよね」とか、そういうステレオタイプな感想を打ち砕くには効果的かもしれない。連続性のある風景の中で、カラーと白黒のどちらの世界にも入り込む暇を与える隙なく次のイメージがチカチカと出て来るのは、なかなか挑戦的で良いのではないか。もちろん、たまにやるから良いのであって、いつもいつもこういう姿勢で作品を見せるのは失礼だとは思う。

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もう一つ交互展示から見えてきたのは、チノン・ベラミというカメラのあなどれない実力であろう。80年代初頭の沈胴式・目測ピント固定焦点(35mm)レンズ付きのプログラムAEのプラスチック製コンパクトカメラだが、トイカメラと言うにはもっとちゃんとしている。もちろん、決して高級コンパクトカメラではないのだが、写りは一世を風靡したGR-1とかコンタックスTなどで撮った写真と並べても「言わなきゃ分からない」レベルだと思う。

しかし、今世間にウケているのはその機能面・性能面ではなく見た目である。今回持ち出した輸出仕様にはないのだが、国内仕様にはレンズドアの所になぜか東京IGIN的な馬車のレリーフがついており、それがダサかわいいと中古市場で高値をつけているのだ。僕は一応両方持っているのだが、デッドストックの新品で手に入れた輸出仕様の方を実用にしている。それは「馬車」に関係なく、性能面にも惚れ込んでいるというリスペクトの表明でもある。機能的にはほぼ同じLOMO LC-Aと共に、フィルム撮影時のサブカメラとして今後もどんどん使っていきたい。

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今回はM42マウントのチノンレンズという少々アヤシイレンズで撮っているとはいえ、α7IIという高画質デジタルカメラの画像と並べて遜色ないというのはすごいことである。カラー同士で比べるとまた違ってくるのかも知れないが、デジタルカラー撮影時に、ベラミにモノクロフィルムを詰めてそっとカバンに忍ばせておいて、ここぞという時にアクセントでモノクロを撮るという使い方も面白いのではないかと思う。

ベラミと他の目測ピントコンパクトカメラについての記事はこちら↓


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【使用機材】
Chinon Bellami

Sony α7II (M42-SonyE Mount adapter)
Auto Chinon 28mm F2.8
Auto Chinon 35mm F2.8
Auto Chinon 55mm F1.7
Auto Chinon 135mm F2.8


    

by hoq2 | 2017-09-24 01:18 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot 】幻の川上犬に会いに(一眼レフの復権) 長野県川上村(2017 6/5)


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田舎に住んでいると、どうしても車の生活になる。特に山ばかりの信州では、平坦な道が少なく、自転車も厳しい。過疎化ととも公共交通機関もどんどん縮小している。特に僕のような移住者は市街地を避けて山の中に住んでいるので、そもそも最寄りのバス停まで歩くだけでちょっとした山歩きになってしまう。

そんなわけで、東京に仕事へ行く時以外は、ほとんど鉄道に乗る機会はないのだが、今回はたまたま車がなくて、実家から自宅への移動に小海線を使った。実家といっても、親がリタイアしてから移り住んだ家なので、生まれ育った土地ではない。だから、小海線に乗るのも初めてである。遠くから乗りにくるほど、さわやかな高原の旅を味わえる風情列車だと聞く。だから、せっかくなので旅行気分で途中下車することにした。行き先は、犬好きとして前々から気になっていた川上村に決定。川上犬という天然記念物の日本犬の故郷である。

実際に川上犬に会えるかは分からない。どうすれば会えるのか、あえて調べなかった。ともかくは最寄りの岩村田駅(佐久市)から川上村の入口、信濃川上駅を目指す。

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僕はこの手の一人旅をする時は、あえて情報をあまり調べないで行く。情報過多な現代においては特に、少し意識して情報を遠ざけないと冒険的な要素や偶然の出会いのチャンスが減ってしまうと思うからだ。「旅情」とは、見知らぬ土地で、悪く言えば騙される、良く言えば夢を見ることから生まれる。それには、多すぎる情報は邪魔である。実感としても、素で旅情が楽しめたのはネットがない時代までだった。

信濃川上駅から、ともかく村の中心部を目指す。地図を見ると、役場があるあたりは駅から結構離れている。

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山梨県と埼玉県と接する三角地帯の辺鄙な場所にある川上村は、大変に静かな土地である。僕が移住した同じ八ヶ岳山麓の蓼科ともだいぶ趣きが異なり、村を取り囲む山々は「おにぎり山」のような三角のかわいい山が多い。秩父っぽさも見え隠れし、山岳地帯と里山地域の中間のような趣きである。ただし、関東の田舎と決定的に違うのは冷涼な気候で、そのため高原野菜の代表であるレタスの一大産地となっている。村民のほとんどがレタス作りに関わっているのではないかと思うくらい、レタス畑に囲まれている。東南アジアからきた農業実習生を多く見かけたのは、今の時代らしい光景であった。

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さて、昨年の4月から銀塩モノクロ自家現像の街頭スナップを再開したのだが、この一年間の大半は、ライカM6TTLとミノルタCLEで撮ってきた。そもそもの出戻りのきっかけが、M6TTLをもらったことだったのもあるが、「人のいないスナップ」を撮るには、「レンジファインダー機・マニュアル露出」が適していると思ったからだ。そのため、AEモードがあるCLEも、ほとんどマニュアルでしか使ったことがない。CLEをわざわざ新たに買ったのは、M6TTL(0.85)とセットでもらったコシナ・ビオゴンの28mmを使う適切な28mmファインダー枠搭載機が欲しかったからだ。

少し話が変わるが、「東京の街頭スナップ」が高校時代からの僕のプライベートな作品撮りのライフワークだ。その大半をモノクロフィルムの自家現像でやってきた。デジタル時代に入ってそれにいったん区切りをつけようと出した写真集が、下のリンクの『Berlin + Tokyo』だ。



『Berlin + Tokyo』では、ベルリンで写真展もやらせてもらい、以降は仕事もプライベートもデジタルに完全以降した。生活の余裕があるわけでもなかったので、その時に思い切って主なフィルムカメラと暗室機材は全部売ってしまった。今はあるのはもらいものとかジャンク再生品とか買い直した中古品などの寄せ集めだ。フィルムスキャナーだけはまだ仕事や過去作品の整理に必要だったので手元に残し、それが今おおいに再活躍しているのだが。

それはともかく、『Berlin + Tokyo』を含め、都会の街頭スナップの大半を僕は「一眼レフ・絞り優先AE」で長年撮っていた。もちろん、夜間スナップや街頭スナップ以外の作品撮り、仕事写真ではマニュアル露出も使っていた。また、35mm一眼レフばかりでなく、コンタックスG2という“AFレンジファインダー機”をサブに使ったり、ハッセルのVシリーズやNewマミヤ6などの中判にも手を出していた。とはいえ、いずれにせよ、僕にとって「一眼レフ・絞り優先AE」が最も直感的に街頭スナップできる手段なのは今も変わらない。

でも、再開後は、とにかく一年は「ライカ(レンジファインダー・マニュアル露出)でのスナップを続けようと頑張った。その理由の一つは、再開前はずっと避けていたライカの習熟のため。もう一つは、「空気感」を重視した作風に少し寄せようと思ったからだ。以前は東京やベルリンでひっきりなしに出会う通行人を絡めたタイミング重視の脊髄反射的な作風だったが、今は田舎に住んでいるので「人のいない街頭スナップ」が撮れないことにはどうにもならない。また、引き続き東京も撮ってはいるが、年齢と経験を重ね、撮影対象や社会情勢が変わってきた今、「人のいない街頭スナップ」の習得とともに「人がいる大都会」での作風も少し変えようと思った。その手段の一つとして、「レンジファインダー機・マニュアル露出」が適していると考えたのだ。

とは言っても、一眼レフを完全に捨てたわけではない。レンジファインダー・マニュアル露出」を一年余り続け、ある程度の手応えを得た。昔のスタイルに寄せた今の自分の新しい写真にも、そろそろチャレンジすべき時期だ。そんな思いから、今回は一眼レフに復帰する準備段階として、コンタックスAria(メイン)、EOSkiss7(サブ)という、新しめの銀塩一眼レフ2台を持ち出した。いずれも貰いもの&実家で使われなくなってしまい込まれていたカメラである。

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僕が一眼レフ、レンジファインダーに関わらず35mm判の2台体制にこだわるのは、一つの見方にこだわるよりも、あらゆる視点から物事をとらえるたがるタイプの人間だからだ。そういうポリシーだからというより、生い立ちや職歴に自然と影響されて、完全にクセのように染み付いている。レンズの選び方も木村伊兵衛的な「コダワリの50mm」みたいなのに憧れはするのだが、「それは自分じゃないよな」という感じである。だから、街頭スナップでも、可能な限り20mm〜200mmのレンズを素早く使えるよう、2台+5本くらいのセットで歩いている。その際、素早くレンズ交換するためにカメラバッグは持たない。レンズポーチとハーネスベルトを活用している。

ボディとレンズの組み合わせについては、これまではG2を使う時以外は、ニコンならニコンでマウントを揃え、広角はこっち、標準と望遠側はこっち、というような分け方をしていた。それを今回から変えることにした。サブカメラの方は35mmか50mmの固定(もしくは使用頻度の低いもう1本をプラス)で、いつでも万能的にシャッターチャンスに対応するために確保しておく。メイン機は、それ以外の画角で比較的時間をかけて撮る用とする。そのため、マウントの統一は必須ではない。空気感重視の今の作風とシャッターチャンス重視の以前の作風をうまく融合させるために、このスタイルを考えてみた。これは応用的にライカと一眼レフの組み合わせなどでも使えるはずだ。

それに基づいた今回の構成は以下の通り。
(メイン)コンタックスAria ・・・Distagon18mmF4  Distagon25mmF2.8 Planar50mmF1.4 Sonnar180mmF2.8
(サブ)EOSkiss7・・・シグマ35mmF1.4art(Canon EF) EF135mmF2.8(soft focus)

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さて、問題の川上犬であるが、駅から2時間余り歩いて中学校や駐在所がある中心部的な集落に着いたものの、姿はなかった。役場はもっと先にあることが分かったので、先に進みつつとりあえず昼食がとれる所を探すも、街道沿いの食堂は閉まっていた。コンビニがある気配もない。これは田舎では珍しいどころか普通のことだ。スーパーを見つけるとこれが唯一の店舗の可能性もあるので、迷わず入った。なかなか立派なスーパーで中に食事コーナーもあったが、やはり当然のごとく閉まっていたので、店内でとても安い弁当を買った。ここで川上村に来て初めて大勢の人に会ったが、店員さん以外はお年寄りと農業実習生の外国人ばかりであった。近未来の日本の田舎はどこもこういう感じになるんだろうなあ、と思いつつ、役場方面に向かう。

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カメラの話に戻すと、都会の街頭スナップでのシャッターチャンスの強化のために一眼レフ復帰を画策しているのに、そのテストの場に何も過疎地の村を選ぶ必要がないじゃないかという声が聞こえてきそうである。自分もそう思う。この村はライカでスマートに撮った方が良かったかな、という思いもかすめたのだが、下のワンコの2枚は、一眼レフでしか撮れなかったと思う。1枚目の犬だけのカットは、河原に犬を見つけて、すぐにAriaに180mmを装着してAEで素早く撮ったもの。この後犬はすぐに茂みの影に消えた。しばらく歩くと、飼い主と一緒にまたこの犬と出会ったので、今度はそのおじいさんと話をした。そして、この犬がラブとコーギーのミックスであること、川上犬は「役場の方へ歩いて行って、庭先から吠えてくるのはみんな川上犬」であることと、一般公開されている犬舎が役場の隣にあることが分かった。その間、犬とワチャワチャやりつつ、2枚目を撮ったわけだが、とっさに万能に使えるサブ機(Eoskiss7 + 35mm)があったこらこそ撮れた1枚だ。

冒頭の方で、あえて事前に情報を調べなかったと書いたが、そのおかげで、こういう出会いを持てたのだとも思う。

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そしてたどり着いた川上犬の犬舎。もっと柴犬の亜種のようなイメージを持っていたのだけど、全然違う。日本オオカミってこんなだったのかな、というような野性的で素敵な犬だった。でも、眼差しがかわいらしいのは、まごうことなき「犬」である。

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帰りは役場の近くのバス停から路線バスで駅に戻ることに。待ち時間に裏の河川敷をブラブラ。

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最後にもう一つ、川上村で発見したもの。レタスと川上犬の村ということで、公式マスコットの『レタ助』。字は違うけど、同じ「スケ」者として、非常に好感度の高いキャラである。写真は、マメを連れて再訪した時のもの。川上犬舎がある施設では、ランドリーとのコラボTシャツなど、レタ助グッズも売っている。

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【使用機材】
・Contax Aria
・Contax Carl Zeiss Biogon 18mmF4 MMJ
・Contax Carl Zeiss Distagon 25mmF2.8 MMJ
・Contax Carl Zeiss Planar 50mmF1.4 MMJ
・Contax Carl Zeiss Sonnar 180mmF2.8 MMJ

・Canon EOS Kiss7
・Sigma 35mmF1.4 art (Canon EF)
・Canon EF 135mmF2.8 with soft focus


     

by hoq2 | 2017-08-04 23:31 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【21st Century Snapshot Man】2016 8/16 佐久・望月 草深き夏の記憶


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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus

信州の高原に住んでいるおかげで、今年は真夏の酷暑をあまり経験していない。なにしろ、8月はもともと仕事は少なく、東京に行く機会が多くはなかった。文字通りどうしようもなく汗だくになったのは、7月11日に大井埠頭で街頭スナップをした日と、その後に八王子の住宅地を半日歩き、ローライフレックスSL26というインスタマチックカメラで期限切れフィルムを3本撮って1本しか写っていなかったという、くたびれ儲けの骨折り損かと思いきや、むしろ淡い夏の感傷的な思い出になった8月4日の午後の2日間しかなかった。

ちょっと脱線するが、せっかくなので、八王子で撮れていた24枚撮り1本から何枚か。1997年5月に期限切れの、コダック・ゴールド(ISO200)の126(インスタマチック)フィルムである。

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Rolleiflex SL26 Pro-Tessar 28mm f3.5 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)

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Rolleiflex SL26 Tessar 40mm f2.8 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)

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Rolleiflex SL26 Pro-Tessar 28mm f3.5 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)
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Rolleiflex SL26 Pro-Tessar 28mm f3.5 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)
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Rolleiflex SL26 Tessar 40mm f2.8 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)

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Rolleiflex SL26 Tessar 40mm f2.8 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)

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Rolleiflex SL26 Pro-Tessar 80mm f4 Kodak Gold 200 126 (exp. 05/1997)


というわけで、2016年の「街の夏の思い出」はカラーバランスが崩れたピンク・フロイドの“Summer '68”ばりのサイケデリックで気だるいものとなった。

さて、本題のお盆の最終日。フラッと車で山の反対側に抜け、山村の点景を撮った。佐久市の外れにある望月という山間地だが、具体的な場所はあまり関係ないかもしれない。よく車で通る所なので、「こういう感じが日本の、本州の山村の原風景なのかなあ」とずっと気にはなっていた。飛騨の白川郷のようにきれいに残っている原風景ではなく、もっとリアル感のある、しかし、時代の積み重ねを感じさせる風景をここに見出したい。そんな感じで車を停めながら撮っていった。

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

日本の夏は草がよく繁茂する。草、草、草、雑草また雑草である。大変に暑苦しい存在だが、信州の夏はそれでもだいぶ爽やかな方である。気候のせいもあるが、移住して分かったリアルな事実がある。県内どこへ行っても、沿道の住民の皆さんが大変熱心に草刈りをしているのだ。自分の家の敷地や田畑だけなら、日本の田舎はどこもそうかもしれない。しかし、長野県では、「こんな所ほとんど誰も見ないのでは?」という山奥の裏道も、例外なくきれいに刈られている。過疎化が進んで人っ子一人いないような廃屋だらけの村でも、刈払機のエンジン音だけはウィーン、ウィーンと聞こえてくるのだ。東京出身の僕からすれば、失礼ながら「世間体を気にしすぎでは?」と最初は思ったほどだが、やはりどこへ行っても行き届いたきれいな風景があるというのは、大変な財産である。ヒマワリやコスモスといった草花も、誰に見せるでもなく、こまめに植えられている。「爽やか信州」は、自然だけでなく、人の手できちっと作られているということを、この地に来て思い知った。

さて、この日はお盆の最終日であった。村の外れの古びた墓地にも名残があった。お化けの類を怖がる方の僕だが、お盆に帰ってくるご先祖様は、優しい感じがしてちっとも怖くない。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford FP4 Plus

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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford FP4Plus

裏道のさらに裏道に入って進んでいくと、落人伝説がありそうな孤立した集落があった。今の日本の山村風景のご多分に漏れず、ほとんどが廃屋のようだ。それでもやはり畑の奥の方の見えない所から、刈払機の「ウィーン、ウィーン」というエンジン音だけは聞こえてくる。セミの声を聞きながら集落の奥へ進んでいくと、1軒の民家から味噌汁の臭いと子供の笑い声が聞こえてきた。お盆の帰省先になっている生きた家が、まだ残っていたことに少し安心した。

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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

昭和の名残が次々と消え、平成も終わりを迎えそうな今、こういう風景は人知れず草刈りをする人たちがいて、かろうじて保たれている。でも、僕ら中年世代が老人になった頃、老体に鞭を打って、金銭的に得にもならない草刈りをする人がどれだけいるだろうか?期待できそうもない。もっと若い世代に至っては、はっきり言ってボーッとしすぎていて、使い方を誤れば簡単に殺人兵器になる刈払機を使わせることすら不安である。完全に放置されれば、日本的な原風景など、あっという間に風化して雑草に覆い隠されてしまうだろう。移民が増えて人口減に歯止めがかかるという近未来予測もあるが、その場合は都市に人口が集中するであろう。日本の里山は、そう遠くない将来、野生動物の生息地に逆戻りする運命にあるのかもしれない。

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford FP4 Plus

藪から棒だが、比田井天来とい書道家をご存知だろうか?日本一字が下手を自認している僕は知らなかった。なんで今知っているかというと、この撮影行で“現代書道の父”と呼ばれる天来の生誕の地だという「比田井」という集落にたまたま車を停め、観光案内板で天来の書による「筆塚」や門標を書いたというお寺があることを知ったからだ。正直、書道にはそれほど興味はないが、せっかくなので途中の古びた神社を経由して丘の上に建つgooglemapにも載っていないそのお寺を目指すことにした。

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

長野県のお年寄りの間では、ゲートボールではなく「マレットゴルフ」というパターゴルフみたいなのが非常に盛んである。これまたgooglemapにも載っていない、しかしかなり歴史のありそうなこの神社も、境内がマレットゴルフ場になっていた。

田園風景を少し歩くと、コスモス畑に囲まれた件の「宝国寺」の参道に至る。しかし、このお寺、見るからに住職のいない廃寺である。地方には多いと聞いていたが、実際に境内に入るのは初めてだ。お盆にわざわざ、と思うが、肝試しのつもりは毛頭ない。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

しかし、驚いたのは、人里離れた廃寺の境内もしっかりと草刈りされていたことである。「夏草や兵どもが夢の跡」も、今の信州で詠まれていたら違った趣になっていたかもしれない。

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Rollei A26 (Reloaded 135film) Sonnar 40mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 18mm f4 Ilford HP5 Plus

    

    

    

   

by hoq2 | 2016-09-22 23:11 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】 夏の訪れ 諏訪湖と車山高原(霧ヶ峰)のニッコウキスゲ


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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

僕が暮らす長野県の蓼科高原は夏涼しく冬寒い。東京と比べて1ヶ月ほど季節がずれていて、7月も中旬が過ぎて、ようやく夏らしくなってきたところだ。クーラーが全く必要のないさわやかな気候を、酷暑と戦う日本の大半の地域の人は羨むだろうけど、その分冬は厳しい。だから、長い冬以外の天国のような季節を思う存分味わいたいものだ。

蓼科は、八ヶ岳と南アルプス、北アルプスに囲まれた絶景の宝庫だ。海がないと嘆くのは贅沢な悩みだが、山を下りれば諏訪湖があり、それなりのマリンブルーなオーシャンビューを疑似的に楽しむことができる。標高1350mの自宅から759mの諏訪湖まで行けば気温も結構上がり、うんざりしない程度に夏らしい暑さを味わうこともできる。逆に家から上に行けば標高2000m弱の車山・霧ヶ峰があり、こちらには梅雨明けごろにニッコウキスゲの黄色い花が咲く。今年は例年よりも10日ほど早い開花で、その様子はニュースサイトの『THE PAGE』に写真と記事を掲載した。

“信州に夏” 車山高原のニッコウキスゲ見ごろ シカ食害から回復

【写真特集】高原に広がる夏の黄色 車山のニッコウキスゲ

ニッコウキスゲについては、ぜひ『THE PAGE』に寄せた写真と記事をご覧いただくとして、こちらの個人ブログの方には最近の諏訪湖周辺の写真を掲載したい。夏らしいといっても、まだ風吹けばさわやかである。

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

どうでしょう、夏の諏訪湖。湘南あたりに通じるマリンブルーな雰囲気がなきにしもあらず。空気はもっと全然クリア。山の爽やかさも同居していて、僕は写真写りがなかなかいいスポットだと思う。ただし、「日本のレマン湖」という誰が言っているのか分からない別称は言いすぎだ。

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Distagon18mm f4 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 EF 85mm f1.8

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

α7IIとEOS5DMK3と共に今回持ち出したレンズは、広角から順にコンタックス・ディスタゴン18mm f4、コシナ・ツァイスのディスタゴン28mm f2 ZE、同じくプラナー50mm f1.4 ZE、キャノンEF 85mm f1.8、コンタックス・ゾナー 180mm f2.8。85mm以外はいずれもMFのツァイスで、85mmも含め全てフィルム時代の単焦点レンズである。僕はもちろん、デジタルエイジのAFレンズやズームレンズも使うが、こうしたプライベートな街頭スナップではMFの方が撮りやすいし、フィルム時代から使い慣れたレンズの方が描写的にもしっくり来る。学生時代から使っていたコンタックスのレンズは、一度銀塩をやめて全て手放したものの、ミラーレス一眼とマウントアダプターという便利なものが出てから少しずつ買い戻し、いつの間にか再び広角から望遠まで一通り揃ってしまった。

「デジタルカメラでの使用を想定した設計になっていない」「ボディと電気的につながっていない」ということは、色々と不便だったり相性が良くない面もある。だから、上記のような特別な思い入れがない限り、やはり現代の純正レンズがベストだ。現代のレンズならばホワイトバランス等で悩むこともないし、パッと見の印象も色乗りが良くてゴージャスな写りだと思う。失敗が許されないケースでは僕もオールドレンズは使わない。一方、こうした趣味的な街頭スナップは、はるか昔のフィルム時代からずっと続けていることなので、その連続性の中で当時もののレンズを使っている(今年からさらにモノクロフィルム撮影と自家現像まで復活させてしまった)。それでも、現代のデジタル写真の中で陳腐化しないよう、後処理でカバーしている部分はかなりある。その点で、機材オタク的な「オールドレンズ遊び」「マウントアダプター遊び」とは視点の違うことをしている。

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Distagon18mm f4 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

水辺の風景は十分に撮ったので、少し雰囲気を変えたくなり、諏訪湖を離れて上諏訪駅方面の町場へ向かう。国道20号を渡ると、ちょっと面白い線路沿いの細道を見つけた。

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Canon EOS 5D Mark3 EF 85mm f1.8

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Distagon18mm f4 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

そして、駅前の飲み屋街を経由して再び諏訪湖畔に向かい、今日の写真散歩は終了。間もなく梅雨が明けて夏本番がやってくる。

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11


               

by hoq2 | 2016-07-22 12:13 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)