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マメが結んでくれた新しい絆


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15年間一緒に暮らしてきたマメが2019年8月1日の深夜に亡くなりました。フレンチ・ブルドッグとしては、15歳3ヶ月は長寿だったと思います。おばあちゃんになってからも、甘えん坊で天真爛漫な性格は変わらず、僕たちにとっては本当に特別な存在です。親バカなのは分かっていますが、ずっとマメは世界一かわいいと思っています。

それだけに、全ての生き物の宿命とはいえ、マメも歳を取って死ぬということが僕には到底最後まで実感できませんでした。だから、前のゴ―スケ(フレンチ・ブルドック♂享年11歳)や、マリー(ゴールデン・レトリーバー♀享年9歳)の時とは違い、この2ヶ月半の間、こちらのブログではなかなか報告できなかったのかもしれません。

一方で、マメは、犬関係の記事や写真を中心に活動しているフォトジャーナリストの僕に、web記事や誌面を通じてお別れをする機会を与えてくれました。マメが亡くなった日の前日から、僕は長野県・蓼科高原の自宅を離れて東京へ出張していました。その時の取材のテーマは、マメと同じ「老犬」の幸せについてでした。

1件目は、盲導犬育成団体のアイメイト協会の塩屋理事長にアイメイトのリタイア犬についての考え方を聞くインタビューで、亡くなった当日の2件目の取材は、世田谷の用賀にオープンしたシニア犬介護の体験型ドッグカフェの取材でした。前者は、雑誌『愛犬の友』の記事として、後者は『ニューズウィーク日本版』のweb記事として、マメが亡くなった直後に掲載されました。

そんなタイミングだったので、少しタイミングがずれていたら書けなかったり、公私混同になってしまうような、マメへの感謝とお別れの言葉を記事に書くことができました。こういう仕事をしている僕にとっては、最高のお別れの仕方ができたと今では思えます。これまでに数え切れないほどの記事を書いてきましたが、この2つの記事はマメが書かせてくれた特別なものになりました。

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これまでに、保護犬の爺さん(雑種♂・年齢不詳)、ゴ―スケ、マリーと3回お別れを経験していますが、常にマメがいたので犬がいる生活が途切れたことはありませんでした。だから、マメがいなくなった後は余計に寂しく、魂が抜けたような生活になってしまいました。一方で、1年くらいは間を開けて、海外旅行など犬がいたらできないことをしようとも夫婦で話していました。

でも、やっぱり内心は寂しくてしょうがなかったのです。僕は、マメが自分が旅立ったタイミングで書かせてくれたのがリタイア犬の記事だったのが、やはり単なる偶然だとは思えませんでした。ヤキモチ焼きのマメのことです。生前に他の犬を迎えるのは許してくれなかったでしょう。でも、先の2つの記事の発表のタイミングを通じて、「犬たちが今よりももっと幸せな老後を送れる世の中にしてほしい」というメッセージも強く感じていました。

なので、僕はやっぱり海外旅行なんかやめて、記事で取り上げたようなリタイア犬を迎える決心をしました。妻は「まだ早い」と言うと思いましたが、その意志をアイメイト協会に伝えることに賛成してくれました。そして、マメが亡くなってから1ヶ月と少し経った日に、「たまたまリタイアしたばかりの犬がいる」と、オスのリタイア犬を紹介されました。てっきり、申し込んでも半年くらいは待つことになると思っていたので、びっくりしましたが、その子の顔を見たら断れません。いえ、これもまたマメの引き合わせだと感じました。

もちろん、マメという一介の犬が、しかも亡くなった犬が、そのような強いはっきりとした意志を持って現世に残された僕らにメッセージを送り、出来事をコントロールできると思うほど、僕はナイーブではありません。実際のところは、「ママが好き」「パパが好き」「生きているのが楽しかった」。そんな動物ゆえのシンプルで純粋な愛が、僕らの気持ちを動かしたと考えるのが正解でしょう。でも、それこそがマメの愛が永遠に存在することの証明なのです。それに応えないなんていうことができるでしょうか?

長年続けてきたこのブログですが、装いも新たに、今後は、マメが結んでくれたこの新しい絆の物語を中心に展開していきたいと思います。

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by hoq2 | 2019-10-14 00:17 | 日記 | Trackback | Comments(0)

(フォトジャーナリスト・内村コースケ)写真と犬を愛するフォトジャーナリストによる写真と犬の話。写真は真実の写し鏡ではなく、写像である。だからこそ面白い。


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