【21st Century Snapshotman 】鉄塔の水郷 千葉・手賀沼 (2017 6/9)

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午後からの取材の前に、千葉県の手賀沼を周遊した。柏側の「道の駅しょうなん」から、水辺沿いに西へ進み、沼をぐるっと回って我孫子側に回って手賀大橋を渡って道の駅に戻ってくるというコース。写真を撮りながら、3時間ほどかかっただろうか。これでも全体の半分くらいだから、かなり広い沼である。世には沼か池としか思えないもっと小さな「湖」もたくさんあるから、不思議なものである。

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手賀沼に来たのは2回目だ。前回はかれこれ20年以上前、手賀沼を見下ろす高台にある友だちの家に泊まった時だ。まだ行動範囲が狭かった当時は、「我孫子?沼?何それ?」という感じで、手賀沼自体の印象も薄い。国内の色々な場所を見た今の印象は(大都市近郊の田園風景にありがちなのだが)、とにかく鉄塔が多い!一方で昔の印象よりも開けた感じでもあり、この日は蒸し暑かったが、季節が良い春先などは気持ちがいいだろうな、と思った。観光地未満の「普通の場所」好きの自分としてはなかなかポイントが高い水辺の風景だと感じた。

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前回の投稿でも書いたように、今、フィルムの街頭スナップで一眼レフに回帰しつつある。フィルム中断前の瞬発力を生かした作風と、フィルム出戻り後にライカで会得した静かに空気感を切り取る作風をうまい具合に融合させ、次のステップに進むのが最終目標だ。一眼レフへの回帰は、その折り返し地点での試みということになろうか。

一眼レフ回帰の初回は、以前のプライベート作品用の主力だったコンタックスをメインに、EOSkiss7をサブに使った。今回は、キャノンA1をメイン(NFD28mm2.8、NFD50mm1.4、NFD80-200mF4)、最近お気に入りのオリンパスOM4+Zuiko35mm2.8をサブとした。それから、前回に続いて隠し味にLOMO LC-Aも少し使った。

フィルムを再開すると、不思議なものであちこちからタダでカメラが集まってくる。いったんは、ほとんど全てのフィルムカメラを処分してしまったのだが、今は中断前よりも数は多い。前回のコンタックスAriaも大学の同級生から現像用品一式と一緒にもらったものだし、EOSkiss7は実家で使われなくなったもの。OM-4は、亡くなった方の形見としていただいた。しかし、今回のA1は、ちゃんとお金を出してあらためて買ったものだ。

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A1には、個人的な思い入れがある。大学生当時、僕は写真部に在籍しながら、ある時からカメラを持っていなかった。旅の途中で当時の愛機のコンタックスRTSを電車に置き忘れてなくしてしまったのだ。その後友人に借りたのがA1で、その友人と他の何人かで合作して写真展をやったりしたこともあって、結構思い入れがあるカメラなのだ。彼がA1を貸してくれなかったら、そのまま写真をやめてしまった可能性もなきにしもあらず。今になってあらためてこのカメラが欲しくなったのは、窮地を救ってくれたA1のご加護よ再び、という思いが潜在的にあったからかもしれない。

僕は、スナップを撮る場合には、「一眼レフ・マニュアルフォーカス・絞り優先AE・手巻き」が一番しっくりくる。そうすると70年代後半から80年代前半くらいの機種がちょうど良いのだけど、既に電子化されている割に中途半端に古いので、中古市場に出回っているものはたいていなんらかの故障を抱えている。それ以前のメカニカル機よりも修理・調整が難しいうえに、プラスチック部品が多かったりしてカメラマニアの人たちの所有欲をあまりくすぐらない。その分、ジャンク品は数千円で手に入ったりするので実用派の僕としては好都合である。その辺を見越しつつ、このA1は、オークションより値は張るが、修理業者が販売する完全レストア済みの品を買った。

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鉄塔また鉄塔。新聞記者時代、埼玉県内の通信部勤務になったばかりの時、地方版のコラムに「埼玉は鉄塔だらけだ」と書いたら、現地採用のベテラン記者に「そんな感想初めて聞いた!」と驚かれた。埼玉で生まれ育ったその人には、あの巨大な鉄塔が空気のように当たり前の存在だったのだろう。手賀沼は千葉だが、東京近郊の都会と田舎の境目は、どこも都会に電力を送る鉄塔だらけだ。そして、僕は、鉄塔が嫌いではない。むしろ好きかも知れない。微妙に違う鉄塔の美しいモノクロ写真を図鑑的かつ芸術的に並べた写真集をドイツで見たことがある。そういうフェチもいるくらいなのだから、鉄塔=殺伐とした嫌な光景と感じる人ばかりではない。そうは言っても、昔わざわざ電車を乗り継いで登りに行った山の頂上に鉄塔があった時はがっかりしたのも事実である・・・。

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A1は今で言うハイアマチュア向けカメラの先駆けで、両モードAE搭載、ダイヤル式のシャッター・絞り設定、軽量化したプラスチックボディなどキャノンらしい意欲的なカメラだ。今のEOSの操作系につながる先駆けと言える。逆に言えば、ニコンFE(FM)などのようなスタンダードな作りではないので、悪く言えばクセがある。僕自身、当時もあまり使いやすいとは思わなかったが、「だがそこがいい」という類のモノである。今回も、久々のA1のクセに慣れるまで少し時間がかかってしまった。その結果、何か変なことをしたのだろう、一眼レフには珍しいコマダブリをやってしまった。しかも今回一番のシーンで。

しかし、今の時代は便利なものである。下の写真のように、かなりそれらしく修正できるのだ。素直にこういう技術の進歩は歓迎したいし、すべきである。

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このあたりから対岸に回り込んでいく。

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手賀大橋を渡り、スタート地点の道の駅に戻る。

今度来た時は残り半分を歩いてみたいが、いつになることか。

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【使用機材】
・Canon A1
・New FD 28mmF2.8
・New FD 50mmF1.4
・New FD 80-200mmF4

・Olympus OM-4
・Zuiko Auto-W 35mm F2.8

・Lomo LC-A


       

by hoq2 | 2017-08-11 23:51 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

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