
我が家は車山を下った所にある。間にビーナスラインという絶景の観光道路があり、八ヶ岳・南アルプス・中央アルプス・北アルプス・富士山まで見渡せる。家の窓からも木々の間から八ヶ岳が見え、上の写真のような景色が「ホームグラウンドの風景」である。
今回は、ホーム中のホームである、ビーナスライン沿いの西白樺湖ー車山高原スキー場のハイキングコースを歩いた。前回の八方台でプリムスと飯盒で米を炊いたのだが、芯が残ったので、そのリベンジで昼過ぎに出発してスキー場脇のちょっとした峰で飯炊きをした。


天気は快晴。白樺湖の上にそびえ立つ蓼科山もくっきりと見える。ビーナスライン脇からハイキングコースへ入ると、少し積雪があった。人間は軽アイゼンを、マメはゴム風船タイプのイヌグツを装着。
今回歩いたのは下の写真の看板の「30分」とある区間である。



車山・霧ヶ峰は、ちょっと日本離れした草原の山で、眺望がとても良い。夏場はニッコウキスゲの黄色い花やレンゲツツジのオレンジ色がきれいである。拙文だが、以下の記事でその様子を紹介しているので、ご覧いただければ幸いである。
空気が澄んだ冬は、やはり山の眺望が素晴らしい。雪をかぶった八ヶ岳やアルプスは、やはり迫力がある。この地方で自然信仰・山岳信仰に端を発する御柱祭(諏訪大社の式年造営祭)が今も盛んなのも頷ける。
ちなみに下は、今年10月に車山山頂で行われた「小宮祭」の様子。古代の人々も、現代人も、山に神々しさを感じるのは変わらない。


横道にそれてしまった。我々の本道は、たった30分のなだらかな歩きだ。今日は山がよく見えるので、ゆっくり写真を撮りながら進む。








車山高原スキー場脇の遊歩道とぶつかってから、すぐ脇の小高い峰を目指す。昨年に続き、今のところ暖冬。この時期にしては気温も高く、マメもスヌードとセーターなしでちょうど良さそう。


目的地に到着。ここでレトルトカレーを食べる。飯盒の蓋の上で温めるには缶詰の方がよかろうと、レトルトではなく、いなばのカレー缶にした。バーナーの風よけは間に合わず。とにかく前回よりも蒸らし(寒いのでとろ火で蒸らす)を長めにしたら、今度はおいしく炊けた。





さっさと食べて帰路につく。そういうグルメがあっても良いのだ。同じ道を戻るが、日が傾いて山の趣きが変わっていた。実は、終点に着いてから軽アイゼンが片方外れているのに気づき、スキー場近くまで延々と戻って拾いに行った。結局2往復近く歩いた。しかし、そのおかげで夕暮れの光に浮かび上がる八ヶ岳や南アルプスを撮ることができた。何事もプラスに生かしたいものだ。









【使用機材】