【21st Century Snapshot Man】2016 5/21 千葉・幕張 ハイウェイ沿いのエアポケット


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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

高速道路のPAやSAの中には、徒歩で外へ出入りできる所がある。知っている人は知ってると思うが、僕は大きい所はたいてい可能だということを割と最近知った。これまでは、車で高速道路移動だとほとんど寄り道ができないのがつまらないと思っていたが、このヒミツの出入口を利用すれば、休憩がてらフラッと外へ出て、まず意識して行くことはないような、高速沿いの街角や田園風景をスナップできるというわけだ。

今回は、仕事がてら立ち寄った京葉道路の幕張PAからコンタックスとライカを持って外に出てみた。いや、少しは予想していたが、ここまで殺伐とした場所があるのかと、軽いトラウマになるような場所であった。

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 Ilford HP5 Plus

町外れの河川敷、埋立地、バイパス沿いなど、街にはポッカリと忘れ去られたようなエアポケットのような場所がある。高速道路沿いもそうした空間を生み出しがちな場所だ。鉄道の駅からも主要な一般道からも離れた取り残されたような場所ともなれば、こんな感じになってもおかしくはないであろう。見渡したところ、草むらのほかは、産廃の集積場やら荒れ果てたドブ川やらしかない。しまいには、一枚目の写真にあるように「ここはきけんです」と自ら宣言されてしまった。

学生時代の写真仲間で、こういう草むら系の写真ばかり撮っている男がいた。それは彼の心象風景であったのだと思うけれど、そういえば、彼は当時こういう感じの場所がまだ多く残っている開発途中の郊外住宅地に住んでいたのではなかったっけ。つまり、彼は自分の内面にある心の隙間を撮っていたのは確かなのではあるが、たまたま自宅の近所がこういうエアポケット的な場所だったという単純な事実も関係あるのだろうな、と今さらながら気づいた。貧乏学生はそう遠くまで行けないから、ゴミ捨て場で拾った二眼レフを手に、近所で鬱々とシャッターを切っていた彼の姿が、今まさにありありと浮かぶのである。

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 Ilford HP5 Plus

そうは言っても、日本の、しかも首都圏である。少し歩けば畑があり、一般的な住宅地に着く。日没が迫り雨が降ってきたから一周してPAに戻ったけれど、こういう草むら系も写真としてはいいな、と思った。散歩そのものは、侘びしさに胸が締め付けられるような、精神的にハードなものとなる。草むら系写真の背景には、それと正対するある種の覚悟が必要だ。

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Contax S2 Carl Zeiss Distagon 25mm f2.8 Ilford HP5 Plus

でもこれ、デジタルのカラーで撮ってたら、どうにもならないよね。

     

by hoq2 | 2016-06-16 22:21 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

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