妻籠宿ほか一泊旅行

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

今回は一応、Nagano Snapshotに分類しているが、ほぼ普通の観光写真だ。逆にそういう写真を撮るのは自分でも珍しいと思う。

僕の夢はキャンピングカーで永久に旅に出ることだ。以前、スピリチュアルな人に前世は旅芸人だと言われたが、懐疑論者の僕もそれにはすごく納得した。

そういうわけで、せめて今ある車でどうにかしようと、嫁車のJA11ジムニーをなんとかフラット化し、2人と2匹が寝れるようにした。もちろん、オフロード仕様の軽自動車なので、フルフラットシートなんてことはあるはずもなく、凸凹をRVボックスや自作の車内用木製テーブル兼棚でなんとかし、上にモンベルのエアーマットを敷くという方法である。

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分かりやすい写真がなかったのでよく分からないだろうが、まあ、こういうことである。

で、4月に何日かかけて関西方面に行く計画をしているわけだが、とりあえず予行演習をしようと、ひな祭りが過ぎた頃のある日、蓼科の自宅から手近な木曽路に出発。

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最初に休憩した道の駅「木曽川源流の里きそむら」。実は、ここに至る前にマフラーから金属音が・・・。錆びてタイコの手前でポッキリ折れていた。アルミテープで補強するも、当然外れたり溶けたりで、日本製の純正相当品が1万円以下で買えることが分かり、帰ってからゆっくり直すとして旅は続行した。

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しかし、この木曽路(国道19号線沿い)はやたらと道の駅が多い。塩尻ー中津川間だけで8ヶ所もある。感覚としては15分くらい走れば次があるという感じである。一方、僕がよくケチって下道で東京ー蓼科を行き来する甲州街道(20号)は 全線で2ヶ所(周辺を入れれば+2くらい)しかなく(しかも、東京・神奈川・山梨は事実上ゼロに近い)、このあたりの温度差はどうもキナ臭い。

ただ、やはり一般道に高速のSA的なものがあるのは、なんだかんだで非常に便利であり、基本的にはいいものだと僕は思う。一方で、昔ながらの民間のドライブインはほぼ全滅で、国道沿いにはその廃墟があちこちにある。スーパーと100円ショップが地元商店街を疲弊させるのと同じ構図だ。

とはいえ、僕は「昔は良かった」と言うつもりはない。商店街やドライブインの風情が消えるのは惜しいし、個人商店の方にとっては暗黒の時代であろう。しかし、そう単純に「昔に戻す」ことはできないのだ。なぜなら、「昔」と「今」は連続しており、「昔」がなければ「今」はない。「今」を否定することは、その良かったという「昔」を否定することなのだ。過去を振り返るのは楽だが、それはあまり意味が無い。というより、辻褄が合わない。だから、人はより良い未来を作ることを考えるほかないのである。

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         α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

というようなことを言いつつ、我が家は「給湯」をやめるという、「昔に逆戻り」をしている。だから、日帰り温泉によく入る。今回は、ここに寄った。写真はその近くの村の一角。変な話だが、新しく買ったα7IIと主力レンズとして奮発したこのソニーFEマウントのバリオ・テッサーは、電柱をきれいな色で撮れるレンズだ。ドムの胸のニュートラル・グレーを彷彿とさせる。NEX-7と非ツァイスソニー純正レンズの組み合わせでは赤みがかったグレーになり、ドドメ色とも言う汚い色になる。そこから大きな進歩をしたと言えよう。

日本の風景は、電柱と電線が台無しにしてしまっている。しかし、いまさら、そして急に、地中化したりデザインを改めたり(日本の電柱は欧米などに比べて圧倒的にダサい!)はできない、と連中(誰?)は言うだろう。じゃあ、せめてその電柱がきれいに撮れるカメラ・レンズを使えば、逆に「電柱を撮ってやろう」という気にもなる。かように、「電柱をきれいに撮れるカメラ」こそが、「ニッポンのスナップショット機」なのである。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

風呂から上がるともう暗くなっていた。

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泊まったのは、ちょっとだけ岐阜県に入った所の道の駅。選択肢は2つあったが、国道から少し町に入った、HPの表記も寂しいこちらを選択した。国道沿いのこちらの方が設備も新しく、治安も良さそうだったが、我々は車の音がうるさくて眠れないことよりも、不良に襲われるリスクを選んだというわけだ。

それから、なぜ岐阜県に少し入ったかというと、温泉のあとガソリンを入れようとしたら、まだ18時台なのに長野県側のスタンドがことごとく閉まっていたのである。中津川に入ってすぐに開いているスタンドがあったので、「さては木曽(長野側)のガソリン業者は協定を結んでいるな」と、僕は睨んだ。もし本当にそうだとすれば、出る杭を打つような嫌〜な話である。僕自身が今はもう長野県民なのであえてはっきり言うけど、こういう排他性や村八分行動につながるようなメンタリティはいい加減捨てた方がいい。「日本の八つ墓村」を売りにするんならいいけどね。

そして、ヤンキーやソフトヤンキー、マイルドヤンキーに襲われることなく翌朝を迎えた。

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途中、下の写真のような自民党的砂防利権が織りなす絶景を見つつ、妻籠宿を目指す。もともと計画していたわけではなく、前夜に看板を見て「確か有名だったよ」と行ってみたわけである。

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         α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

で、下の写真が我的妻籠宿。竹やぶと鉄塔が日本的である。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

そして、ここからが一般的な妻籠宿。僕は三ツ星観光地である飛騨高山に3年住んだことがあるが、妻籠の宿場町と高山の古い町並みだけを比べれば結構いい勝負である。高山は飛騨地方の中心である市街全体が小京都的であり、妻籠はひなびた山村単体だというのが大きな違いだ。外国人観光客も見かけたが、もっと知られていいし、もう少しだけ観光地として洗練されても良いかもしれない(今も結構洗練されてますが)。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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         α7Ⅱ Carl Zeiss Jena Sonnar 135mm F3.5

歳を取るにつれ視野が狭くなるのか、10代の頃は28mmが標準だったのが、35mm、50mmと狭くなり、今は上の連作のように135mmなんかも結構スナップで撮ってしまう。以前、ヤシコンのゾナー135mmを合計3本所有したことがある。当時の僕にはこの画角はスナップには狭すぎ(遠すぎ)て、このレンズはコンタックスレンズの中でも最も安いこともあって、買っては手放ししていたのだ。

今は、日本製(ヤシコン)でも西独製(ダイナレックス)でもなく、東独製のイエナゾナー135mmを愛用している。ヤシコンに比べてピントが繊細(逆に言えば厚みに欠ける)で、ヌケがいいのとはちょっと違うが透明感が高い。また、最短撮影距離が1mというのは、街頭ナップ系には大きなアドバンテージだ(ヤシコン=1.6m、ダイナレックス/フォクトレンダーはなんと4m!)。

さて、マメと記念撮影をしてから、いよいよ妻籠宿のメインストリートへ。

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そうそう、この記事をアップしたのはもう4月に入ってからだが、実際にこの旅をしたのは3月15-16日。まだ雛人形が飾ってあるような時期だった。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Jena Sonnar 135mm F3.5

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α7Ⅱ Carl Zeiss Jena Sonnar 135mm F3.5

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α7Ⅱ Carl Zeiss Jena Sonnar 135mm F3.5

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

犬連れ旅の問題は、資料館などの施設に入れないということに今更気づく。まあ、入場料を節約できるので良いとしよう。外から覗くだけ。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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メインストリートを離れてこの階段を上がっていくことに。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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         α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

そして廃校になった「山の分校」風の学校があった。僕は割りと大人になるまで、こういう学校ってドラマの中だけにある、とうの昔のなくなったものだと思っていた。この妻籠小学校は1997年に廃校になったそうだ。むしろ、20年弱経った今も建物が残っているというのは、奇跡的なのかもしれない。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

学校の奥には神社があった。これも典型的すぎて、映画のセットを見ているみたいだ。階段が急すぎて、慣れない車中泊で寝不足だったこともあり上がるのは断念。

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         α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

そして、宿場町の中心に戻ると、猫がいた。猫を見ると喜びすぎて大騒ぎするマメには決して会わせず。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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         α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

妻籠宿を後にする。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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次に立ち寄ったのは桃介橋。「犬」がつく場所にも寄りたくなるが、「介」がつく場所も同様である。このあと、ほぼノンストップで帰宅した。

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

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α7Ⅱ Carl Zeiss Vario-Tessar FE 24-70mm F4 ZA OSS

(後日談・・・)
四苦八苦して、自力でマフラーを新品に交換した。

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【今回使用機材】

  

 
Carl Zeiss Jena Sonnar 135mm F3.5

   

by hoq2 | 2015-04-03 18:04 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

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