【Nagano Snapshot】 蓼科4  山桜と謎の神社

 2011年夏より、長野県・蓼科の別荘地に定住している。1年余りが過ぎ、土地への理解がゆっくりと深まるにつれ、愛着も湧いてきた。そして、いつしかカメラを手に町に出て、写真を撮るようになった。長年撮っている東京とはずいぶん勝手が違うようにも感じられ、しかし、同時に集中的に通ったベルリンとすら、同じような写真を撮っているようにも思う。
  「そこも、ここも、そことここの間も皆同じ」ーーー。そういう信念があるから、これは長野の町のガイドブック的な紹介ではない。どこにでもあるような物体、通り、風景は、どこにいても気になる。だが、写真というものは撮り手の意志とは関係なく、「記録」し続ける側面もある。だから、いつかこれらの写真がたまったら、何かしらの形でまとめて発表したいと願っている。それがもしかして、50年、100年経って、21世紀初めの「地方」というものの、異端の記録になるかもしれないと夢想する。


このシリーズを、以前HP上で公開した【Tokyo Snapshot】、そして、それをベルリンの写真と合わせて発表した写真集『Berlin+Tokyo』の続編的な位置づけで、【Nagano Snapshot】と名付けました。本ブログでは、内容を絞ってまとめる前段階として、撮影日順にあまり点数を絞らずにアップしていきます。将来のための私的な忘備録代わりという側面もあります。

初めての町を歩くことも、何度も同じ町を歩くこともあります。



※ 各画像はクリックで拡大します

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EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F8 露出補正-0.7 ISO200 C-PL


大門街道白樺湖下付近では、5月中旬時点で山桜が満開でした。新緑に混じって山肌にチョボチョボと咲いている様子は、繊細な日本の春の風景そのものです。すべて品種的なヤマザクラかどうかは分かりませんので、山に生えている桜という意味で「山桜」です。この日記(高遠の桜)この日記(聖光寺の桜)で撮った花見をするような植樹した群生する桜よりも、こちらの方が好きです。

それにしても、今年は桜をよく撮った。東京、神奈川で3月下旬に、その後もこの時期まで長野県各地で。気候が違う所を行き来してくると、約3ヶ月間に渡ってずっと桜がついて回る。実は特に好きでもないのですが、咲いているとやっぱり撮ってしまいますね。日本人とはそういうものなのでしょう。


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EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F11 ISO200 C-PL

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EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F8 ISO200 C-PL

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         EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F8 露出補正+0.3 ISO200 C-PL

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EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F8 ISO200 C-PL

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         EOS 5D Mark III Tokina AT-X 16-28mm 2.8 FX Pro 絞り優先オート F11 露出補正-0.3 ISO100 ND1.2 + Gradual ND

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EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F8 露出補正-1.0 ISO200 C-PL + Gradual ND


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そして、大門街道を少し上がると、こんな看板が・・・修験道絡みの神社のようだ。修験道については大学で少しかじったが、ひっそりとあるもんですねえ。寂れた林道から入っていくのだが、ちょっと八つ墓村的で怖い。B級ホラーでよくある、僻地の村に迷い込んだティーンエージャーのグループが、謎の村人たちに襲われるというやつを想像してしまう。「虫」というのがまた、山奥の因習とかありそうじゃないか。

後で調べたら、「虫倉七社」というのがあって、どうもその一つらしい。七社のうちの総社が長野市の虫倉山にあって、そこにはヤマンバ伝説があるらしい(やっぱり!)。もっともそのヤマンバは子育ての神として慕われているいいヤマンバらしいのですが・・・。

それにしても、長野県は伊達に「山奥」じゃないですね。蓼科のような一見洋風なイメージの観光地にも、ちゃんと古い因習風の文化の痕跡がそこかしこにある。ちゃんと歩いてみると、スケキヨみたいなのが本当にいそうな感じが今もあるのですよ。


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ともかくその参道を進んでみる。と言っても、ちょっと不気味な単なる山道だ。まず、村人が納めたと思われる石がある。谷底には沢があったが、水量が少ないので釣れないだろう。林道は奥まで続いているが、「神社」は一向に現れない。ここにも山桜が咲いていた。


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EOS 5D Mark III Tokina AT-X 16-28mm 2.8 FX Pro 絞り優先オート F11 ISO100 C-PL

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NEX-7 Carl Zeiss Sonnar E24mm 1.8 絞り優先オート F8 露出補正-0.3 ISO100 C-PL

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         EOS 5D Mark III Carl Zeiss Distagon 28mm 2 ZE 絞り優先オート F8 露出補正-0.3 ISO100 C-PL

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         EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F2.8 露出補正-1.0 ISO100 C-PL

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         EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F2.8 露出補正-1.0 ISO100 C-PL

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         EOS 5D Mark III EF 70-200mm 2.8L ISⅡ 絞り優先オート F11 露出補正-0.3 ISO100 C-PL

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         EOS 5D Mark III Carl Zeiss Distagon 28mm 2 ZE 絞り優先オート F2 露出補正-0.7 ISO100

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         EOS 5D Mark III Carl Zeiss Distagon 28mm 2 ZE 絞り優先オート F2 ISO100


で、結局「神社」はありませんでした。最初の石がそうだったのだろうか。下のカラマツの伐採地の先は、道は続いているようないないような、倒木が多くて通れない感じ。それを乗り越えて進むとティーンエージャーが迷い込む恐怖の村があるのかも知れません。それ以上進むのは怖いので、コゴミとゼンマイを少し採って帰ってきました。


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EOS 5D Mark III Tokina AT-X 16-28mm 2.8 FX Pro 絞り優先オート F22 露出補正-0.7 ISO100 C-PL


   


<おもな使用機材>

    

    

    

by hoq2 | 2013-05-20 02:51 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

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