【地獄谷野猿公苑】 Snow Monkey
2013年 04月 20日
季節は冬に逆戻りですが、行ってきました地獄谷野猿公苑。温泉に入る野生の猿がいる所です。ずっと行きたかった所です。行ったのは2月の末ですが、なかなかタイミングが合わず、写真の編集が滞っていました。
思えば子供の頃に動物図鑑で温泉に入る猿の写真を見て以来、憧れていた所。さらに、地獄谷と言えば、怪獣や怪人のメッカ。興味がないわけがないのです。そして、最近、Snow Monkeyと言われて外国人観光客に人気ということが聞こえてきて、そういえばあの温泉の猿は長野県だったなあ、と蓼科から冬の間に行ってきたわけです。
車で行ける所から1.6km・徒歩25分。怪獣のイメージから、ウルトラホーク1号やマグマライザーでしか行けないようなとんでもない山奥かと思っていましたが、案外野沢温泉の温泉街から近い。遊歩道もよく整備されています。ただし、歩きやすい道とはいえ山自体は相当に雪深いので、冬に行く場合は滑り止めを用意するなど雪道対策はしっかりした方がいいでしょう。冬山を舐めてはいけません。
20分ほど林間の遊歩道を歩くと、地獄谷温泉に出ます。猿公苑はこの少し上流にあります。もともとは、この地獄谷温泉の露天風呂に猿が入りに来たのが始まりだそうです。その後、猿専用の風呂を作って1967年に開いたのが猿公苑です。近隣の山から集まる野生の猿をほぼ毎日見ることができます。計画的に餌付けをしているので、食べ物を狙って人を襲ったりはしません。触るのはやめたほうがいいものの、かなり近寄ることができるし、カメラを嫌がることもないので多くの人が写真を撮っています。いわば、猿版の田代島という感じです。
外国人観光客に人気、ということでHPや看板など、英語のガイドが充実しています。しかし、Hell Valley という直訳でいいのか?そのまま JIGOKUDANI の方が無難だと思われます。
そして、公苑の敷地に入る手前で早くも第一山猿発見。リンゴ食ってます。
入場料を払って中に入ると、猿への期待が膨らむなる落書きが。ここに来ると、誰もが「さる」で頭の中がいっぱいになるのです。
敷地は川に沿ったエリアで、露天風呂は奥にあります。風呂に着く前から木の上などに猿が大勢います。
そして、ここが露天風呂。普通に猿たちが入っていて、人が目の前まで近づいても全然気にしません。
外国人が多いせいか、なんとなく National Geographic 気分で僕も写真を撮りました。
しかし、猿はやっぱり頭が良いというか、自我がしっかりあるのでしょう。彼らの目には人間的な憂いがある。こうして目の表情を比べると、うちの連中 ↓ が、いかに頭の中をカラッポにして生きているか分かります。犬は背中に哀愁を感じることはあっても、目は基本的にキラリンぽやーんとしている。猿は犬よりもずっと複雑な感情がありそうだ。どっちが幸せか。少なくとも人間の大人は、幸せそうには見えない。
そろそろ風呂を離れて元来た道に戻ります。ここの猿たちは、なぜ温泉に入るか?それは普通に温まるためだそうです。だから、冬場の方がやはり入浴率は高い。
田代島に続いて、また通いたい場所が増えてしまいました。