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大井町-武蔵小山  ノスタル爺空間


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出身を聞かれると返答に困る。生まれはもう存在しない国、ビルマ社会主義共和国連合である(人種・国籍はまったく普通の日本人。念のため)。生後半年で帰国(来日)したので、まったく記憶はない。そのあたりの説明が面倒だし相手も聞きたくないだろうから、たいていは出身を「東京」と言っている。「育ち」で言えばそうだからだ。だが、これにも内心引っ掛かりがあって、社会人になるまでの間にもカナダ・イギリスに3年ずつほど住んでいる。さらには、社会人になってから名古屋→飛騨高山→埼玉県熊谷市→東京と転勤を重ね、独立した今は長野県と東京の二重生活だ。引越し引越しの根無し草人生である。

しかし、まあ、出身は「東京」でほぼOKと思う。これまでの人生の半分以上はこの街にいるし、東京をベースキャンプに旅を繰り返しているという意識が強い。が、「東京のどこ?」でまた引っかかってしまう。どこかから帰って来るたびに別の町に住んでいるからだ。おおまかに言えば、少年期までは「城南」(=目黒・品川、あんまりピンと来ない地域分けだが・・・)、高校の途中から「下町」(葛飾・台東・江東)。うーん、「だいたい東の方」でいいか。

「城南」、「下町」のどっちに愛着があるかというと、どっちも良い所なのでこれは難しい。多分、客観的に町として好きなのは下町である。しかし、「幼馴染」とか「思い出の場所」が揃っているという意味で、地元感を持てるのは品川区だ。これは単純に小学校高学年をそこで過ごしたからだ。そこから学校や会社に通うのではなく、その町が日常の全てだった時代。しかも、自分で言うのもなんだが、その地域を代表する悪ガキだったから、たった3年半ほどでも思い出の密度が非常に濃い。残っているみんなもよく覚えていてくれているようだ。

武蔵小山。3年に1回くらい、僕はカメラを持ってこの町を訪れる。根無し草にかろうじて生えた細い根を、切れないように維持する作業と言ってよい。だが、ここではいつもふだんの街頭スナップが撮れない。きっと、個人的で具体的な思い出が多すぎるのだろう。だから、今回は少し離れた大井町から歩き始めた。このあたりは当時の行動範囲内であり、同じ空気感を共有しているが、具体的な思い出はまだ薄い。それくらいの距離感の写真を撮りたかった。

大井町駅からスタートして戸越銀座を抜けて武蔵小山駅、林試の森公園方面を回って西小山駅でゴール。そこで幼馴染と待ち合わせて飲むという、まあ、3年前もそんなだったっけという「里帰り」である。


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新幹線のガードを越えたあたりから土地も一段高くなり、山の手の要素も少し入ってくる。僕が住んでいた町はそのさらに西、目黒区に食い込んだバルジ(突出部)なので、なおさらである。でも、山の手的要素にはまったくシンパシーを感じない。実際、その当時は今よりももっと町工場がたくさんあって、学校でも京浜工業地帯の中にある「わが町」という教え方をしていたと思う。江戸の香りはあまりないので、下町というと違うが、僕の中の品川区は間違いなく「労働者の町」であった。

そういうイメージが固着しているのだろう。写真もどうしてもタイムマシン的な視点で撮ってしまう。実際には、もっと新しくて小奇麗な要素もたくさんある。僕の品川区のイメージカラーは水色・薄緑。しかもそれは、鉄のストラクチュアに重ね塗られたペンキっぽい質感。それから、紺のトタン、錆色に染まった町工場の前の道路。そんなイメージを追ってしまう。

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戸越銀座。30年前当時からそこそこ賑やかだったが、テレビでちょくちょく紹介されるようになったのは90年代からか。武蔵小山もそうだが、文化系オシャレ女子色がちょっとだけとは言え、加味されたのは隔世の感がある。駅が昔のままなのは偉い。

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中原街道を越えるといよいよ帰郷感が強まる。ここからは、写真も文章もごく私的な「ノスタルジー」と「記録」モードになる。

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武蔵小山のアーケード街はかなり大規模なもので、当時はアジア一とかなんとか言っていたような(だいたい日本以外にこういうスタイルの商店街はあるのか?)。今はpalmとか言っているが、正式には単に「商店街」である。

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マルセイ。金魚、カメ、文鳥、リス、ジオラマの素材などはここで買った。当時と何も変わらず健在なのは、ホームセンターというものが、もう少し郊外に行かなければないからであろう。ここに来ると、当時の悪さの埋め合わせという意味もあって、必ず何か買うようにしている。今回は超強力両面テープを購入。

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えっ?『ささや』は?

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ん?ソーブン堂だろう?

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フジ模型はシャッターが降りてから久しい。

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カトパンもずっと前から廃墟。逆によく残っているもんだ。

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学校は何も変わらず。「裏門」はガンプラの入荷日の水曜と土曜には緊急脱出ルートとしても機能した。

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ここも「林試の森公園」ではなく、「農林」もしくは「試験場」が正しい。当時は都会にポツンとある立入禁止の森で、クワガタやゲンゴロウもいた。しかし、コーノが破傷風になったせいで監視が厳しくなり、守衛との攻防は熾烈であった。ロボットのように話す「若いヤツ」と、並外れた自転車テクニックの「じじい」は公園化と共に記憶の中だけの存在になってしまった。

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そして、住んでいた「住宅」。タイヤ公園のタイヤもツルツルだ。

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目黒区側の方が案外変わっていない。エアポケットの「国境地帯」なのだろう。

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このあと、いつも会う幼馴染と合流。次回は少し早めに連絡して他の仲間とも会ってみようか。

by hoq2 | 2012-12-05 05:40 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

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