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【バンガードフリーペーパー】vol.10できました

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私が制作や撮影・執筆に関わる『バンガードインターナショナルフーズ・フリーペーパー』のVol.10が先日できあがりました。A2・8ツ折のパンフレット形式のフリーペーパーで、「バンガードインターナショナルフーズ」が販売するドッグフード『ナチュラルハーベスト』とキャットフード『カントリー・ロード」の販売店やネット購入時に配布しています。

また、PDF版を「バンガードインターナショナルフーズ」(ナチュラルハーベスト/カントリー・ロード)のHPで公開しています。
http://www.natural-harvest.co.jp/fp_index.html


宣伝パンフではなく、フリーペーパーですので、フードの話題というよりは、動物・ペット、モノづくりに関わる読み物やエッセイが中心です。今回は、東日本大震災を受けて、猫島で知られる宮城県三陸沖の田代島のルポと宮城県石巻市の被災地のエッセイ、そして宮城県気仙沼市の船大工のお話を掲載しています。

興味のある方は是非、取り扱い販売店に足を運ぶか、上記URLよりPDF版を御覧ください。以下に、ダイジェストで内容を紹介します。

まず、田代島の特集は見開きでこんな誌面になっています
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本ブログでも田代島の猫たちの写真を掲載していますので、現状が気になる方も多いと思います。写真は、本ブログでも紹介した今年1月12日と5月3日(震災前・震災後)の猫たちの様子。島の人々の暮らしの変化にも少し触れています。また、溝井祐樹氏による『猫島起源考』もあります。TVなどでは紹介されない猫島の歴史に触れています。

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田代島の猫たちは、一括りに言えば無事でしたが、1月に見かけて5月に見かけなかった猫もいました。安否を詳細に調べている方々の情報によれば、どうも津波に流されてしまった子も数匹いるようです。しかし、猫たちが織り成す情景は愛に満ちていて、それは1月も5月も変わりませんでした。個人的には、ますます、ライフワークとして田代島を静かに見つめていきたいという気持ちが強くなりました。

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島の人たちにも話を聞きました。津波で4人が流され、そのうち1人が亡くなったそうです。3人は運良く隣の島に流れ着き、3日後に戻ってきたとのこと。港の漁業関係の施設や定置網は壊滅的被害を受け、5月時点では島の人たちの生業である漁がまったくできない状況でした。その後の報道によれば、漁は部分的に再開し、猫たちも震災前のように余り物の魚が少しずつ食べられるようになったそうです。

グラビア面は石巻のエッセイです。
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津波に襲われた沿岸部ははっきり言って地獄です。10年前に行ったアフガニスタンの戦場と変わりません。私にできることは写真を撮るくらいしかありません。以下にメインのエッセイを転載します。この他に、ぎりぎりの所で難を逃れた犬と飼い主さんの物語が誌面に載っています。

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瓦礫の街を歩く
 2001年の冬、9.11テロから3カ月後、僕は米軍のタリバン掃討作戦が続くアフガニスタンにいた。その時はまだ、犬の写真を撮っていなかったが、ある犬雑誌の編集者から「戦場の犬の写真はないか」とオファーを受けた。自動小銃やRPG(携帯型対戦車グレネード)を手にした男たちがウロウロしている廃墟の国である。焼けただれた畑には作物も育たない。野良犬ですら、この国で生き抜くのは難しそうだった。
 いや、しかし、いたのである。出身地のカブール郊外の村に帰ってきた北部同盟軍の部隊には、マスコット犬的な仔犬が同行していたし、再建中の空港の近くにはドイツのNGOが連れてきた地雷探知犬がいた。人が生きて生活してさえいれば、どんな環境にでも犬はいるものだ。
 2011年の3.11、東日本大震災から約2カ月。僕はまた瓦礫の中を歩いていた。津波が全てを破壊してしまった宮城県石巻市の沿岸部。アフガニスタンと同じ、嫌に真っ青な空が広がっていた。僕は、それでも犬はいるという確信を持っていた。「鯉のぼりが立っている所まで行ってみよう」。1時間ほど歩いて目的の場所が見えてくると、犬を連れた男性が瓦礫に囲まれた一本道の彼方からやってきた。それまで人とすれ違うことすらほとんどなかったのに。
 あえて言う。これは偶然ではない。鯉のぼり所に行かなければと、僕はその朝に高台から瓦礫の街を見下ろした時から思っていた。眼下に見えた鯉のぼりはまだ新しく、明らかに震災の後に立てられたものだった。瓦礫の中のかすかな人の営み。今を生きる人間がいる所には、必ず犬がいる。
(内村コースケ・写真家)


最後に、ドキュメンタリスト・瀬戸山玄さんの連載『HANDMADE』です。
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瀬戸山さんは、10年以上にわたり、今回被災してしまった三陸で里山ならぬ「里海」で暮らす人々と関わり、取材して単行本などにまとめています。それだけに、被災地の人々への思いは人一倍強いのです。ぜひ、PDF版などで文章も読んでください。


バンガード・フリーペーパーPDF版
http://www.natural-harvest.co.jp/fp_index.html

by hoq2 | 2011-07-08 15:11 | Vanguard FP | Trackback | Comments(0)

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