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【ジオラマ】Stalingrad-eve

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3カ月ほど前から取り掛かっていた3号戦車のジオラマ、完成しました(写真、テキトーですいません。背景を整えるのがメンドくさくて)。Diorama=情景模型のことは日本ではほかにディオラマとかダイオラマとか言うのですが、昔からの「ジオラマ」という日本語が模型少年の日々を思い出すので好きですね。

(設定)
1942年6月、ドイツ占領下の北フランス。東プロシアの騎兵師団を前身に持ち、前年に装甲(戦車)師団として生まれ変わった国防軍第24装甲師団は、訓練を経て“慣らし運転”のため北フランスに駐留していた。転戦を間近に控えたある日、SS宣伝中隊(PK)の女性記者が、愛犬のグレート・デーンとカメラマンを伴い、523号車のもとへ取材にやってきた。
 PKの狙いは、“Signal"(ドイツ軍版Lifeとも言えるグラフ誌)に載せる戦車長へのインタビューと表紙撮りであった。師団マークに「跳ね馬」を掲げ、制服に騎兵部隊を示す黄色のパイピング(通常の戦車部隊はピンク)をあしらった同師団は、間もなく、東部戦線(ソ連)に赴くのだ。騎兵の誇りを胸に激戦地へと向かう新鋭戦車部隊の戦車長が抱負を語れば、快進撃に陰りのみえてきた前線の将兵や国民を勇気づけるはずである。それは、次号特集「東部戦線へ向かう跳ね馬たち」の核になる記事であり、力強い50mm長砲身の3号戦車と金髪碧眼の戦車長のツーショットは、表紙にうってつけだ。
 戦車長は自信に満ちて淡々とインタビューに答えたが、若いクルーたちは犬を連れた金髪美人記者の来訪に大興奮。いざ表紙撮りをしようとカメラマンが自慢のライカIIIaを構えると、全員が美人記者を囲んで集まり、記念撮影の様相となった。カメラマンは内心困ったと思いつつも、「じゃあ、みんなで撮りましょう」とポーズをつける。しかし、後に掲載された表紙は・・・

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砲塔上右が戦車長。しかし、本来写すつもりじゃなかった他のクルーたちが勝手に集まり、戦車長よりも目立ってしまっている。記者もまんざらでもなさそうに犬と一緒に真ん中に立ってしまったし・・・ カメラマン、困りつつも立ち位置を指示。
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で、結局右のような表紙に。Photoshopで合成して作りました。左は、本物のSignal 1942年9月号。1945年の敗戦まで、世界中で発行されていましたが、これはフランス語版ですね。同盟国の日本にも多数来ていて、今でも古書店で見かけることがあります。
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 というのが、「オモテ向き」の設定です。それだけではちょっと軽いので、ベースを二段構成にして下の段には「占領下の物語」を作ってみました。こちらのストーリーは、

「地元のフランス市民の親子と飼い犬が公園での散歩を終え、階段を上がって大通りに出て家に帰ろうとすると、ドイツ兵たちが集まってなんやら記念撮影をしている。少女は階段を上がるに上がれず、立ち止まってカメラマンをキッと見つめる。母親の方はオトナなので怖いドイツ兵たちからなんとなく目をそらし、たた漫然とその場に立ち尽くすのであった。一方飼い犬の方は、ベンチの下の猫と思わず目が合ったので、「とりあえず」という感じでなんとなくマーキングしてみるのであった・・・」

という感じ。トリコロールに塗られたベンチはやりすぎ?ちなみに、ドイツ戦車の愛称は、ネコ科で統一されてます(ティーガー=タイガー・虎、パンター=パンサー・豹、レオパルト=レパード・豹など。MacOSと同じですね)。そういう暗喩めいたものをベンチ下の猫に込めてみました。犬の方は、ゴールデン・レトリーバー的な犬ですが、本当はフランスなのでフレンチ・ブルドッグにしたかった。フィギュアがなかったしスクラッチする技術もないので、ここは有りモノで妥協しました。
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さて、第24装甲師団のその後の運命なのですが、東部戦線では不運なことにかの第6軍に所属し、スターリングラード攻防戦(1942年6月28日 - 1943年2月2日)に参加します。ドイツ第6軍はスターリングラード市街をほとんど占領するのですが、その後ソ連軍の大反攻があり、逆に市街地内に包囲されていまいます。第24装甲師団も包囲下におかれ、ほぼ全滅してしまいす。わずかな生き残りをもとに1943年3月に再編成されて、ノルマンディーとイタリアを回って東部戦線に戻りますが、1944年春に再び大打撃を受けて終戦間際にはハンガリーなどで戦い最終的には英軍に投降しています。ちなみに、「跳ね馬」の師団マークは、戦後の西ドイツ連邦軍の第3機甲師団に引き継がれ、ニーダーザクセン州のツェレという町には、第1騎兵師団時代からの戦績を刻んだ同師団のモニュメントがあるそうです。

機会がありましたら、製作記も書いてみたいと思います。まったくたいしたことはしてないのですが・・・。
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スターリングラード近郊の第24装甲師団の3号戦車J型=ドイツ連邦共和国公文書館の資料より

by hoq2 | 2010-12-30 04:26 | 模型 | Trackback | Comments(0)

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