【21st Century Snapshot Man】2016 7/11 東京湾のバタフライ・エフェクトと金鉱 大森―大井埠頭―城南島

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

埋立地が好きだ。殺伐としたエアポケットのような空間だから、逆に想像力が掻き立てられる。実相寺昭雄監督の名作、ウルトラセブン第43話『第四惑星の悪夢』の、ダンとソガが降り立った地球に似て非なる惑星のロケ地も、東京湾の平和島だそうだ。埠頭や倉庫街といった都市の「余白」のような土地は、実相寺映像的なセンス・オブ・ワンダーに満ちている。

高校で知り合った写真友だちと初めてカメラを持って撮影に行ったのも、大井埠頭だった。確か、道端に捨てられた古いテレビを見つけ、それに石を投げて爆発させて写真に撮ったり、腐ったアジの頭を撮った。初めての自分のカメラだったペンタックスMEスーパーに、ネガカラーで撮ったと思う。今その写真を探してみたが、すぐには出てきそうもない。代わりに、大学生の時に撮った1990年当時のお台場海浜公園(13号地)の写真が出てきた。

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Contax RTS Carl Zeiss Distagon 28mm f2.8 Plus-X PAN 1990年8月

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Contax RTS Carl Zeiss Distagon 28mm f2.8 Plus-X PAN 1990年8月

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Contax RTS Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 Plus-X PAN 1990年8月

今のような大型商業施設など一切ない昔のお台場ではあるけれど、公園整備の初期段階にはあったようだ。思ったよりも、風景そのものも、自分が撮っているものも作風も変わらない。人間、感傷を交えず物証を出して過去を振り返ればそんなものである。とはいえ、「埋立地」という場所の、時代に影響されない普遍性というものも、間違いなくあるのだ。

そういうわけで、タイムスリップはほどほどにして、2016年夏の埋立地。まずは埋立地ではない大森駅付近から、平和島ー大井埠頭ー城南島と歩いた。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Rollei A26 Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus (135→126)

本ブログ前回の記事【126フィルム インスタマチックでスクエアフォーマット】 ローライ A26復活への道で書いたように、今、35mm判のスクエア・フォーマットに凝っている。巷で言う「ましかく写真」なのだが、僕の場合は生産中止になって久しい126フィルム(インスタマチック)を使うカメラで撮る、パーフォレーション入りのスクエアで自己主張している。期限切れの126フィルムを使うのではなく、今の135フィルムを126のカートリッジに詰め替えることで、こういう写真が撮れる。詳しくは上のリンクから前回の記事に飛んでほしい。

ポケットカメラながら抜群に写りの良いゾナーレンズ搭載の『ローライA26』を文字通りポケットに忍ばせ、「ここは」という場所で「内村」の印鑑を押すような感じでジャコっとA26のシャッターを切る。そういう絵画や書画の烙印・サインのような感じで、今回からこの「ましかく写真」を紛れ込ませていきたい。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

東京湾に向かって京急のガード、第一京浜、平和の森公園と抜けると、いよいよ第四惑星・平和島である。一気に余白の多い、センス・オブ・ワンダーな空間が広がる。ダンとソガが立ち寄ったガソリンスタンドも健在なようである。

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

モノレールの高架をくぐって環七から京浜運河を渡ると、大井埠頭である。この大井埠頭があるから我が品川区は練馬区の次に広いと、小学校の社会で習った。当時は自転車で遊びに来れるエリアの東端がこのあたりで、ハゼ釣りなんかしたのを覚えている。

大井埠頭には、わりと最近の思い出もあって、震災後一気にフリーランスの仕事がなくなった時期に、半年から1年ほど、倉庫で深夜のアルバイトをしていたことがある。辛い時期のはずなのだが、振り返れば結構楽しかった。同じような時期に同じような苦労をした人も多いようで、みな底辺の肉体労働で苦労を共にした仲間とは今も友人関係が続いていたりする。戦友が特別な存在だったようなものか。僕にもそういう友人がいて、彼がこの大森界隈に住んでいることもあって、僕が倉庫での仕事をやめた今も時々このあたりの海で一緒に夜釣りをする。昼の写真、夜の釣りと、僕は本来遊びの場とは程遠いこの界隈を満喫している、キトクな人物なのかもしれない。

こういう倉庫街や工場地帯をキレイめな若い女性が歩いていると、ひときわ輝いて見えると、今もここで働いているその友人はよく言う。僕もそう思う。「ウメタテチのオンナ」の方が、青山や渋谷を歩く女子供よりもよっぽど美しい。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

平和島から京浜運河を挟んだ倉庫の壁に「蝶を見た!」と喜んだ次第。そして、大井埠頭の野鳥公園の脇まで来ると、本物の蝶が頭上からヒラヒラと舞い降りてきた。東京でもよく見るアゲハとは少し違う。変わった蝶だなあと思っていると、目の前の葉っぱに「撮ってくれ」と言わんばかりに止まった。そう言われれば撮らないわけにはいかないのでシャッターを切り、ライカを巻き上げながら道路の方に目をやると、今度はちょうど、平和島で撮った豚さんたちが環七を走っているのが見えた。こういう小さな偶然の積み重ねの結果、どこかで起きる大きな出来事が「バタフライ・エフェクト」というやつなのだ。

やはり埋立地は、妄想を掻き立てる。

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Leica M6TTL M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

その「バタフライ・エフェクト」は、金鉱の発見という形で僕の目の前で展開した。遮るもののない埋立地では、夏の日差しが容赦なく照りつけるが、城南島に渡る橋の上は風が抜けて気持ちがいい。しばらく、金鉱の上を定期的に降下していく飛行機を眺めていた。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Rollei A26 Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus (135→126)

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Leica M6TTL M-Rokkor 90mm f4 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Rollei A26 Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4 Plus (135→126)

城南島から徒歩で先に進むのは無謀というものだ。来た道を戻って、流通センター駅まで戻る。モノレールに乗って、人が大勢いる都市の日常空間に戻ると、バタフライ・エフェクトなコンテナの金鉱の夢は急速に醒めていった。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM Ilford HP5 Plus

          


by hoq2 | 2016-07-27 23:58 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【126フィルム インスタマチックでスクエアフォーマット】 ローライ A26復活への道


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Rollei A26 Sonnar 40mm f3.5 Ilford FP4(Reloaded 126 cartridge)

インスタマチックカメラをご存知だろうか?あるいは、126フィルムを知っている人は今、どれくらいいるだろうか?40代半ばの私も、自分の手で扱うのは後追いで興味を持ったごく最近である。APSフィルムならば、記憶に新しい人も多いだろう。APSは1990年代に登場し、デジタル化の波に飲まれた「カセットポン」の簡単フィルムだが、これに先立つ1960-70年代に一時代を築いたカセットフィルムの一つが、126フィルムだ。フィルム自体は35mm判だが、26x26mmの正方形フォーマットである。コダックが簡便さを売りに「インスタマチック」として1963年に発表し、アメリカではファミリー向けのカメラとして結構普及したようだ。だが、汎用性の高い従来からの135フィルムと併存することはできず、1970年代以降急速に姿を消した。

今、僕はこのフォーマットにハマっている。スクエアを撮りたいのなら、「いろはす」な女子カメで流行っているマミヤスケッチなんかどう?いや、正統派は6x6だろう。スマホで十分じゃね?そもそも、トリミングすりゃあいいじゃん・・・そんな声をはねのけてまで、僕が「126」にこだわるきかっけは、かつてベルリンに通って写真を撮っていた時に、何の気なしに、見た目のデザインだけでこの「Rollei A26」というカメラを土産に買ったことだった。それがちょうど126フィルムが完全に生産中止となった2007年のことで、当時はギリギリ最後まで作っていたイタリア・フェラーニア社製の「Solaris」ブランドの126フィルムが手に入った。でも、その当時買った、たった1本のカラーネガフィルムは、今日まで防湿庫に眠っている。

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このA26は、今風に言えば高級コンパクトカメラと言えるだろう。今もファンが多いローライ35に対し、よりライトユーザーを狙った製品だが、コダック製の普及機が固定ピント・固定絞りのプラスチックレンズだったのに対し、A26は目測ピントながらクリアで見やすいファインダーに、しっかりとゾナーレンズを搭載している。露出制御は1/250〜1/30・F3.5〜F22のプログラムAEのみ。ピントは目測手動、露出は全自動と、まさにアナログ時代の「かんたんカメラ」なのだが、実用の際にはこのマニュアル制御できない露出制御で結構苦労した。その話は後で書くとして、このカメラのメカとしての一番面白い部分は、ボディを左右に引っ張ることにより、巻き上げとレンズの沈胴の動作を同時に行う点である。この「横に引っ張る」という巻き上げは、70年代に日本でも普及した横長のポケットカメラ(110フィルム機)に踏襲されている。



上の写真2枚と動画でA26の沈胴・巻き上げ機構は理解してもらえたと思う。さて、問題はフィルムである。プラスチック製の126カートリッジの中には、ブローニーフィルムのように裏紙が巻かれた35mm判のフィルムが入っている。単純に考えれば、カートリッジを分解して暗室で135フィルムを詰め替えれば良さそうなものである。ただし、126フィルムと135フィルムはパーフォレーションが違うのだ。126フィルムは、下にしかパーフォレーションがなく、1コマあたりの大きさが135よりも一回り大きいものが1カットに1つずつついている。これによって、等間隔のコマ間でフィルムを巻き上げていくわけだが、135フィルムを詰めるとパーフォレーションが違うのでうまく巻き上げられなかったり、コマダブリを起こしたりする。しかも、カメラによって巻き上げとシャッターチャージの機構が違うので、対処法は一概には言えないのだ。しかし、海外サイトにいくつか先人の成功例が出ていたので、まずは期限切れの126フィルムを入手して、カートリッジを入手することにした。

これが、ちょうどヤフオクに出ていて入手した1970年に期限切れとなったVerichrome Pan(ISO125・モノクロ・12枚撮り)。Ebayにはちょこちょこ出ているが、国内ではかなり貴重。

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これをA26に詰めて、まずは撮影。犬を連れて高原の別荘地にある我が家の裏の車山湿原へ。A26は小さくてレンズが引っ込むので、山に持って行って記念写真を撮るのにちょうどいい。A26フィルムは12枚撮りと24枚撮りが一般的だが、こういう時は1回のイベントで撮りきれる12枚撮りがベターだ。46年前に期限切れになっているので、感度は確実に落ちているだろう。全自動露出なため撮影時の調整はできないので、現像時の増感(D76 1:1で指定の20℃・9分+1分30秒)で対処する。

その結果上がったネガがこちら。全体に眠い印象なのはうっすらと平均的に被っているからか。しかし、半世紀近く前のフィルムでここまで撮れているということに、むしろ驚いた。

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そして、それをフィルムスキャナーでスキャンしたのがこちら。僕は、上級機のミノルタ・Dimage Scan Elite 5400と、中級機ながらブローニーや4x5もスキャンできるエプソンF3200を使っているが、135専用のDimage Scan Elite 5400では上に寄ったスクエアフォーマットの126判をノートリで取り込むことができない。そこで、F3200の片側ガラスタイプのブローニー用ホルダーにネガをテープで貼るやり方で取り込んだ。

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さて、ご覧のように1コマダブってしまったのだが、撮影時の状況としては、一連の巻き上げ動作をしたにも関わらずシャッターが下りず、何回かガチャガチャやってたら暴発的に一枚取れてしまったような状況であった。一言で言えば、ジャムってしまったわけだ。あとで見てみると、下の写真の巻き上げ動作に関係するボディ側のプラスチック製の歯車の歯が一つ欠けていた。今となっては最初から欠けていたのか、ジャムった時に壊してしまったのかは分からないが、2500円でジャンクが出ていたので部品取りして交換修理した(写真はは交換後の状態)。

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そして、いよいよ現代の135フィルムへの詰めかえに挑戦である。現像時にカートリッジの分解には成功。両手で持って何度かひねるようにすると半分に割れる。コダック製のカートリッジは丈夫にできていてほぼ必ずヒビが入ってしまうが、プラモデル用の接着剤や瞬間接着剤で補修すればOKだ。中のフィルムを生かさないのであれば、明るい所でカッターナイフなどを使ってじっくりと分解すれば失敗はないだろう。

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カートリッジの分解から詰め替えは、この動画を参考に、ほぼその通りにやらせてもらった。このやり方では裏紙を使うが、裏紙なしでフィルムをじかに詰めている人もいる。裏紙ありのメリットは「撮影枚数・フィルムの終わりが分かる」「フィルムのみよりは平面性が確保できる」「感光のリスク低減」など。裏紙なしのメリットは、詰替え作業の簡便さとフィルムを有効に使えるコスパの良さだろう。裏紙は繰り返し使っていると破けたりするが、テープで補修しながら使えば結構長持ちするというのが、これまでの実感。最悪、ブローニー用の裏紙をカットして再生できるはずだ。だから、僕は「裏紙あり」でやっている。



暗室(僕の場合はダークバッグ内)での手探りでの作業になるので、慣れるまでは結構難しいかもしれない。僕はジャンクフィルムを使って明るい所で練習を繰り返した。僕の場合は巻き上げトラブルなどのリスクを極力減らすために12枚撮りオンリーだが、器用な人、あるいは裏紙なしなら20枚撮り・24枚撮りも行けるだろう。カートリッジのサイズ的に36枚撮りは難しいと思う。

詰替えがうまくいけば、いよいよ撮影だ。ここでまた一工夫必要になる。

そうそう、その前に大事なことがひとつ。先述のように、本来の126フィルムは上にはパーフォレーションがない。ネガの写真を見てもらえば分かるが、スクエア画面はフィルムの上に寄った形となる。つまり、135フィルムの詰め替えだと、上のパーフォレーションが絵にかかってしまう。僕は、逆にこれが良いと思って、ブローニーでもトリミングでもスマホでもなく、「詰め替え126フィルム」にこだわっているというわけだ。逆に言えば、パーフォレーションがかかるのが受け入れられない人は、インスタマチックカメラで撮るのはやめたほうがいいだろう。

さて、話を戻して撮影時の一工夫とは、「一コマ飛ばしで撮る」ということだ。135フィルムのパーフィレーションは126フィルムよりも間隔が狭いので、普通に撮ったらたいていコマがダブってしまう。A26の場合は1コマ飛ばすことで、それを避けることができる(何コマ飛ばせばいいかはカメラによるようだ)。具体的には「1枚撮ったら巻き上げ、さらにレンズにキャップかカバーを被せて空シャッターを切ってもう1回巻き上げる」ということを繰り返す。A26の場合は、これで12枚撮りが10枚撮りになるが、コマ間が広めになることで、スキャン時にテープでキャリアに貼り付ける(このやり方でないと上のパーフォレーションを活かしたノートリでの取り込みができない)のが容易になるというメリットもある。

沈胴式のA26のゾナーレンズにはキャップがついていないが、ペットボトルのキャップがちょうど良いサイズだ。光を遮るには黒でなければならないが、そうなるとコーラゼロのキャップ一択となる。

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そうやって撮るとこんな感じのコマ間のネガになる。

それと、もう一つ問題が発生した。インスタマチックの場合、カメラ側にはISO感度の設定がなく、フィルム側のケースにつけられた「切り欠き」によって感度の情報がアナログ的にボディに伝えられる。これも機種によってISO感度の設定自体がなかったり、「Hi」と「Low」のざっくりした切り替えしかなかったりする。A26の場合は「ISO64-400」に対応と謳っているが、どうやら「Hi」「Low」の2段切り替えらしい。

で、それを理解したうえで、ISO100相当のベリクーローム・パンのカートリッジにISO125のフィルム(イルフォードFP4プラス)を入れて普通に撮ったわけだが、僕が求めるネガ濃度を基準にすると+3くらい露出オーバー(濃い=写真が明るすぎる)ネガになってしまった。cds露出計の劣化や高速シャッターの精度が出ていないなどのカメラの経年劣化も考えられるが、僕は次のように3つの要素が3段オーバーに結びついていると考えた。ちなみに、上のネガは、試行錯誤の過程の1〜2段オーバーのものだ。

1. 「Hi」と「Low」の2段式だとすれば、「Hi」がISO200相当、「Low」がISO64相当。つまり、ベリクロームのISO100のカートリッジを入れるとISO64基準の露出になる。そこにISO125のフィルムを入れたので、+1

2. プログラムAEの味付けがオーバー目。人物の記念写真がメイン用途のこの手のカメラは、空バックや逆光で人の顔がつぶれないよう、オーバー目に振った味付けになっていると思われる。また、ネガカラーの使用がメインに考えられていたはず。ネガカラーのラチチュードは+3・-1なので、それも+側に振る理由になる(写ルンですもこういう設定)。これで+1

3. 僕が自家現像で目指すモノクロネガの濃度は、ラボの機械焼きよりも1段ほど薄い。これを考慮して+1

ということで、3段オーバーになってしまったと思われる。1段オーバーなら許容範囲なのだが、3段はモノクロネガ(カラーネガよりラチチュードが狭い)メインの僕には困るわけで、2段もしくは3段分を吸収する方法を考えなければならない。マニュアル露出のカメラなら何も困らないのだが、この点、フルオートというのは困ったものである。

というわけで、最終的には次のような形で解決した。

1. ISO200のカートリッジを新たに入手(部品取りのジャンクボディに運良く入っていた)。これにISO100(125)のフィルムを入れる。−1

2. A26のような古い電気式カメラは、本来は環境汚染対策で生産中止となっている130Vの水銀電池を使用する。現代の135Vのアルカリ電池等でも作動するが、その場合は露出計の反応が強くなりすぎる(暗く写る)。そのため、クラシックカメラには電圧降下アダプターを使うのが王道だが、これを逆手に取ってあえて135Vで劣化による電圧降下が少ないSR44型電池をそのまま使う。-1

3. 現像時間の短縮(ISO50相当)。-1

ネガカラーの場合は3はなしでちょうど良いくらいだろうから、減感指定せずに普通にラボに出して問題ないだろう。

そういうわけで、テスト撮影で以下のような写真が撮れた。今後は、A26の本来的な使い方の記念写真に加えて、普通の135判のモノクロ街頭スナップに自分が撮ったという烙印的に126写真を混ぜるという使い方をしていこうと思っている。パーフォレーションつきのスクエアが、僕のトレードマークみたいになればいいな、という感じだ。

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以下は山歩きの記念写真。コンパクトに収まるこのカメラの本来の使い方は、こういう純粋で伝統的な記念撮影であろう。

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そして、スクエア病はさらに悪化して、この後、レンズ交換ができるローライSL26なんていうカメラも復活させたのだが、それはまた長くなるのであらためて書かせてもらいたい。

     


by hoq2 | 2016-07-23 23:31 | カメラ | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】 夏の訪れ 諏訪湖と車山高原(霧ヶ峰)のニッコウキスゲ


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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

僕が暮らす長野県の蓼科高原は夏涼しく冬寒い。東京と比べて1ヶ月ほど季節がずれていて、7月も中旬が過ぎて、ようやく夏らしくなってきたところだ。クーラーが全く必要のないさわやかな気候を、酷暑と戦う日本の大半の地域の人は羨むだろうけど、その分冬は厳しい。だから、長い冬以外の天国のような季節を思う存分味わいたいものだ。

蓼科は、八ヶ岳と南アルプス、北アルプスに囲まれた絶景の宝庫だ。海がないと嘆くのは贅沢な悩みだが、山を下りれば諏訪湖があり、それなりのマリンブルーなオーシャンビューを疑似的に楽しむことができる。標高1350mの自宅から759mの諏訪湖まで行けば気温も結構上がり、うんざりしない程度に夏らしい暑さを味わうこともできる。逆に家から上に行けば標高2000m弱の車山・霧ヶ峰があり、こちらには梅雨明けごろにニッコウキスゲの黄色い花が咲く。今年は例年よりも10日ほど早い開花で、その様子はニュースサイトの『THE PAGE』に写真と記事を掲載した。

“信州に夏” 車山高原のニッコウキスゲ見ごろ シカ食害から回復

【写真特集】高原に広がる夏の黄色 車山のニッコウキスゲ

ニッコウキスゲについては、ぜひ『THE PAGE』に寄せた写真と記事をご覧いただくとして、こちらの個人ブログの方には最近の諏訪湖周辺の写真を掲載したい。夏らしいといっても、まだ風吹けばさわやかである。

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

どうでしょう、夏の諏訪湖。湘南あたりに通じるマリンブルーな雰囲気がなきにしもあらず。空気はもっと全然クリア。山の爽やかさも同居していて、僕は写真写りがなかなかいいスポットだと思う。ただし、「日本のレマン湖」という誰が言っているのか分からない別称は言いすぎだ。

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Distagon18mm f4 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 EF 85mm f1.8

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

α7IIとEOS5DMK3と共に今回持ち出したレンズは、広角から順にコンタックス・ディスタゴン18mm f4、コシナ・ツァイスのディスタゴン28mm f2 ZE、同じくプラナー50mm f1.4 ZE、キャノンEF 85mm f1.8、コンタックス・ゾナー 180mm f2.8。85mm以外はいずれもMFのツァイスで、85mmも含め全てフィルム時代の単焦点レンズである。僕はもちろん、デジタルエイジのAFレンズやズームレンズも使うが、こうしたプライベートな街頭スナップではMFの方が撮りやすいし、フィルム時代から使い慣れたレンズの方が描写的にもしっくり来る。学生時代から使っていたコンタックスのレンズは、一度銀塩をやめて全て手放したものの、ミラーレス一眼とマウントアダプターという便利なものが出てから少しずつ買い戻し、いつの間にか再び広角から望遠まで一通り揃ってしまった。

「デジタルカメラでの使用を想定した設計になっていない」「ボディと電気的につながっていない」ということは、色々と不便だったり相性が良くない面もある。だから、上記のような特別な思い入れがない限り、やはり現代の純正レンズがベストだ。現代のレンズならばホワイトバランス等で悩むこともないし、パッと見の印象も色乗りが良くてゴージャスな写りだと思う。失敗が許されないケースでは僕もオールドレンズは使わない。一方、こうした趣味的な街頭スナップは、はるか昔のフィルム時代からずっと続けていることなので、その連続性の中で当時もののレンズを使っている(今年からさらにモノクロフィルム撮影と自家現像まで復活させてしまった)。それでも、現代のデジタル写真の中で陳腐化しないよう、後処理でカバーしている部分はかなりある。その点で、機材オタク的な「オールドレンズ遊び」「マウントアダプター遊び」とは視点の違うことをしている。

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Distagon18mm f4 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

水辺の風景は十分に撮ったので、少し雰囲気を変えたくなり、諏訪湖を離れて上諏訪駅方面の町場へ向かう。国道20号を渡ると、ちょっと面白い線路沿いの細道を見つけた。

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Canon EOS 5D Mark3 EF 85mm f1.8

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Distagon18mm f4 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

そして、駅前の飲み屋街を経由して再び諏訪湖畔に向かい、今日の写真散歩は終了。間もなく梅雨が明けて夏本番がやってくる。

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Canon EOS 5D Mark3 Cosina Carl Zeiss Distagon 28mm f2 ZE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Contax Carl Zeiss Sonnar 180mm f2.8 マウントアダプター Rayqual CY-SαE

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11

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Sony α7II Cosina Carl Zeiss Planar 50mm f1.4 マウントアダプター Sigma MC-11


               

by hoq2 | 2016-07-22 12:13 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【Nagano Snapshot】 我ら草むら主義


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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

自分の写真のベースは、1980〜90年代の学生写真である。オヤジのカメラを学校に持って行って友人たちや通学路の街頭スナップを撮り、やがてたまには遠征して旅先でストリートフォトや風景を撮り、文化祭やなんかで発表する。つまりは、今にして思えばごく一般的なことをしていたわけだ。学校現場は時代の変化に対して鈍いので、今もそういうことをしている若い人は案外希少ではないのかもしれない。なにしろ、80年代末期の時点で既に写真部自体が廃れていて、僕が通っていた都立高校の写真部も僕らが再建したというくらいだったのだ。おそらく、ピークは、カメラが庶民の手に届くようにはなったが、『オートボーイ』から『写ルンです』の流れで誰にでも写真が撮れるようになる前の60〜70年代だったのだろう。

大学に進んでからは、写真部としての活動よりも個人や個人的なつながりで仲間たちと活動することが多くなっていった。それは、若さ故の過ちなのかもしれないが、自分としては既に銀塩写真というものが成熟期を過ぎてしまい、画壇ならぬ写壇の既得権益保護主義の臭いに辟易としてしまったからだ。当時の学生写真の世界にも、そういう末期的な症状が蔓延し始めていた。そして、案の定、作品そのものより撮った人のタレント性を重視しているような、そして作品も素人臭いほど良いという「ニセモノ」の時代に入っていく。今もその流れが汚物のようにこびり付いていて、今時フィルムで撮る若い人は、今だにハイキーでピンぼけな一昔前のオシャレ写真の呪縛から逃れられないように見える。インスタグラムなどを通じてのびのびと新しい表現を発揮する世界中の若い世代の作品を日常的に見るにつれ、日本の写真だけが永遠の低迷期にから抜け出せていないように思える。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

そんなアナログ時代の末期にひっそりと、しかし確かな流れとしてあったのが「草むら系」の作品群である。当時若手として写真雑誌などに作品を取り上げられ始めていた少し先輩の作家さんや、同世代で力のある仲間の多くが、それまでストリート・フォトの主戦場だった東京を出て、少し郊外(あるいは沖縄や海外にも)の雑草生い茂る荒れ地に向かって行った。アンセル・アダムスのような高い芸術性のある風景写真を目指していたわけでも、ファッション性を求めていたわけでもない。内に秘めた生き方や目指す所には確信があったと思う。しかし、それと違う方向にどんどん進んでいく世の中に絶望し、心も体も彷徨っていたのだと思う。その象徴的な風景が、茫漠たる「草むら」だったのだ。

結局、国内では前述の「ハイキーでピンぼけ」な女性作家たちの作品、そして海外からのLomographyの流れにあっさりと飲み込まれてしまったが、僕の中には今も草むらが生い茂っている。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

きれいに整備されていない草むらは、そんな僕らの心象風景であると同時に、キャッチーな分かりやすさへのアンチテーゼでもある。そして、ファッション性の否定である。さらには、「人に褒められたい」「有名になりたい」という作家というよりはタレント性にかかってくる自己承認欲求とは無縁である。そこに、自分の生き方に対する確信がある。だから、彷徨ってはいるが、草むら写真には、フレーミングや露出その他の表現に迷いがあってはいけないと僕は思っている。

しかし、(今にして思えば)そこに迷いがあった当時の僕は、実は「草むら写真」を自己表現の中心には置いていなかった。むしろ30代にかけて、人を絡めたブレッソン的なストリート・スナップへの傾倒を強めていった。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

とはいえ、人を絡めたストリート・スナップと草むら写真を完全に切り分けていたわけではない。例えば、東京の街で通行人を撮りながら道端の雑草にもレンズを向けるといった具合に、両者はクロスオーバーするものだ。しかし、やがて写真を仕事とし、そこに「分かりやすさ」が求められるようになると、草むら写真は真っ先に置いてけぼりにしなければならないものになってしまった。

それでも、仕事写真が一巡して再びごく私的な作品撮りに回帰してみると、僕はいつの間にかまた、「草むら」を撮っていた。そして、今度は以前よりもちゃんと撮れている気がする。当時できなかったことが今はできるという技術的な問題ももちろんあるが、整備された「畑」「公園」といった情景を含め、自分の「草むら」がどこにあるのか、はっきり分かってきたからであろう。どうやら、少々整備されているくらいが自分にはちょうど良いようだ。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm F4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

雑然茫漠としたものをカッチリと切り取っていく。もちろん、被写体やその時の気分によってその限りではないが、今の自分の草むら写真はそんな感じで進んでいくと楽しい。若いころはこのカッチリがやりきれていなかったし、カッチリとは逆のベクトルを意識して志向していた面もある。今よりもずっと写真の偶然性というものに傾倒していて、きちっと時間をかけてフレーミングすることを忌避していた嫌いがある。勢いや一瞬のカンで勢い良く撮る写真には力がある。だから、僕は当時の自分の写真を否定しない。しかし、勢いを殺さずにカッチリ撮ることもできるのだと、今は言いたい。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm F4 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

草むらへの淡い苦手意識が消えたのは、今回のような山村とか郊外住宅地、地方都市といった草むら写真のロケ地となる「田舎」に、自分の精神が慣れてきたことも強く影響していると思う。要は田舎慣れしたのだ。これまではどうしてもアウェー感があって、浮足立ってしまっていたように思う。引っ越しの連続の人生で決して都会だけで育ってきたわけではないのだが、今の山暮らしという「田舎のさらに奥」にある住環境に落ち着くと、都会も田舎も良い意味で新鮮に感じ、変わらず写欲をそそるようになった。今も仲の良い学生時代の草むら写真の達人は、今にして思えば、自分の家の周りの郊外住宅地の草むら、つまりはホームグランドを撮っていただけのようにも思えるのだが、こうした土地に対する肌感覚は大切な要素だと思う。

妙なアウェー感は払拭すべきものだ。とはいえ、やはり暮らしたことのない土地というのは、いつまでも新鮮なものだ。今回も、神社の中の児童公園という僕が育ってきた環境には馴染みの薄い場所に出会った。こういう未知の場所に足を踏み入れると、決して大げさではなく、人外魔境か別の惑星の地表に足を踏み出したかというようなドキドキ感がある。灯台下暗しで、何もアマゾンやヒマラヤに行かなくてもまだまだ人外魔境はあるのだ。


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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm F4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

僕の街頭スナップのスタイルは、都会であろうが田舎であろうが大まかなスタート地点とゴール地点を決めて、2、3時間かけて直線的または周回的にウロウロするというものなのだが、そういうことを幾度と無く飽きることなく繰り返している中にも、「これは」と言える楽しかった回や作品に納得できた回、手応えを感じた回がある。今回もそういう回の一つで、出来上がった作品には結構手応えを感じている。撮っていた時はそうでもなかったが、画像処理を全て終えた段階で「あっ、俺も草むらが撮れるようになった」と自信を持てたのである。最初の草むら写真の挫折は、確か高2の文化祭で、前年の「人を絡めたスナップ」から草むら系に作風をシフトさせたことに対し、「去年の方が好感が持てた」と周囲に言われた時だろうか。しかし、若いころから懲りずに飽きずに断続的にでも続けてきて良かったと思う。

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm F4 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm F4 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

そして今、僕のもう一つの大事なフィールド、「東京」にも思いを馳せる。東京でも草むらをうまく撮りたい。次は撮れるのではないか。実は、今これを書いている現在、数日前に終えた大井埠頭での撮影フィルムを現像したばかりだ。この段階で「手応え」はまだないのだが、果たしてどうなるか。結果が気になる。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Ilford HP5 Plus

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Leica M6TTL Minolta M-Rokkor 90mm F4 Ilford HP5 Plus

          






by hoq2 | 2016-07-13 22:20 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

【国立天文台野辺山 宇宙電波観測所】 ネガカラーで前衛風景(Minolta CLE テスト)

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

梅雨空の切れ目を縫って、八ヶ岳山麓・野辺山の宇宙電波観測所に行った。僕はUFO・宇宙人の類は本気で信じてはいないが、『コンタクト』とか、もっと古くは『未知との遭遇』とか、UFO・宇宙人モノの映画は大好きである。『コンタクト』は、ジョディ・フォスター演じる女性科学者が電波望遠鏡(米ニューメキシコ州・カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群)で宇宙人を探す話だが、野辺山にあるのは、まさにそれと同様のタイプの望遠鏡群である。本気で信じていないけれど好き、というのは、頭のオカシイ人たちが本気で信じているような「UFOに乗ったグレイ」みたいなのは絶対に飛来していないと断言するけれど、人智を超えた未確認飛行物体や宇宙のどこかに我々の想像を超えた知的生命体がいるだろうが、自分が生きているうちには99.999999%会えない、でも存在そのものにロマンを感じる、ということである。

それから、僕はキューブリックの『2001年宇宙の旅』とか『時計じかけのオレンジ』とか、タルコフスキーの『惑星ソラリス』とか、60年代後半〜70年代のSF映画が大好きである。その映像は今の最新科学技術の風景や最新のSF映像よりも逆に前衛的というか未来的というか、なんだろう、見ていて地味に気持ちが高ぶる。1920年代30年代のモダンアートの方が今のコンテンポラリーアートよりも逆に新しく見える感覚に近い。この野辺山国立天文台のメインの45mアンテナが実際に稼働開始したのが1981年だというから、結構僕のストライクゾーンに近いSFチックな施設ということになる。だからずっと行きたい行きたいと思っていて、今回満を持して潜入したわけである。

カメラはライカM6とミノルタCLE。「60年代後半〜70年代のSF映画」は、黎明期のカラー映像のイメージが強い。だから、前々からそうしようと思っていたのだが、いつものモノクロフィルムでもデジタルでもなく、あるいはカラーリバーサルでもなく、カラーネガで撮ってみた。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400


これが45m望遠鏡。世界中の科学者たちが交代で使っているが、空気がクリアな冬季が主な稼働時期だそうである。未使用時にはこのように真上を向いている。しかし、やはり時代的にファーストガンダム〜Zガンダムとか初期のスター・ウォーズのメカニクスの感じです。

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6 TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Fuji Superia X-TRA 400

「大きさ」で勝負する電波望遠鏡がある一方で、「数」で押し切るタイプもある。上のかわいいのがうじゃうじゃいるのは、「電波ヘリオグラフ」というもので、太陽観測専用の装置だ。

施設内のトイレのトイレットペーパーのイラストが、まさに今回求めているクラシックモダンな感じだったので、撮らせてもらった。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6TTL Summaron 35mm f3.5 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

国立天文台野辺山は、無料で見学できる。もちろん、研究施設の中には入れないが、各電波望遠鏡の間近まで行けるし、要所要所にある解説パネルも丁寧だ。この日は高校生の集団と行き遭った。

先ほど紹介したチビ望遠鏡たちは、広範囲に広がることで、巨大なパラボラと同等の観測力を得ることができるという。柵の向こうの草原に点在するさまは、まるで牧場の牛である。

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Leica M6 TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6 TTL Minolta M-Rokkor 90mm f4 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

今回持ち出したミノルタCLEはMマウントレンジファインダー機のフィルムカメラでは、余裕を持って28mmフレームが表示される数少ない機種である。お気に入りのコシナ・ツァイスのビオゴン28mmは、M6TTLとセットで貰ったものなのだが、28mmのフレームがない0.85タイプのボディである。目測ピントでパンフォーカスぎみに街頭スナップするには、かえって素通しの外付けファインダーが良い(追加で手に入れた)のだが、広角とはいえ距離計でしっかりピントを合わせたり、正確なフレーミングをしたい時もある。M6以降のライカで一般的な0.72倍ファインダーならば良いのだが、これだと28mmがギリギリすぎて、ファインダー視野全体の中に浮いている風景をブライトフレームで「切り取っていく」というレンジファインダー機の良さが発揮できない。だから、28mmには0.58倍の広角向けファインダーが欲しい。M6TTL以降のライカには0.58倍あるのだが、2台持ちの時に使うことを考えれば小さければ小さいほどよく、もちろん、趣味的な作品撮りのためにライカをもう一台買う余裕もない。そうすると、必然的にCLEしかほぼ選択肢がないのだ。

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しかし、この選択肢は秀逸である。手のひらに収まる小ささ、機能・スペックともにまさに求めていたもの。絞り優先AE機(もちろんマニュアル露出も可。ただし、マニュアル時は露出計は作動しない)なので電池が必要なことと、フルメカニカル機よりも今となっては耐久性が心配な点はあるが、まだ四国に専門の修理業者さんがあるとのことで、中古で入手してモルトの貼り替えだけ自分でやってガシガシ使っていくことにした。今回がほぼデビュー戦なのだが、「最も見やすい28mmフレーム」という評判通り気持よく広角撮影ができた。基本的に、M6TTLとセットで使っていこうと思う。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

天文台の外には、北海道の富良野のような、日本離れしたなだらかな田園風景が広がる。「北の国から」ファンとしては、晴れた日に一度こちらもじっくり撮らねばなるまい。でも、その時は多分デジタルにすると思う。今回の狙いにはネガカラーが合っていたと思うが、快晴の抜けの良い風景をカラーで狙うならわざわざフィルムを使う理由が見当たらない。今回は、逆にネガカラーにしかないダルなトーンを狙って数枚だけ撮ってみた。イギリス的な、すっきりしない天候の中での雨上がりの感じはよく出たと思う。

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Leica M6TTL Elmar-M 50mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400

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Minolta CLE Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Superia X-TRA 400


        

by hoq2 | 2016-07-08 00:32 | 写真(風景) | Trackback | Comments(0)