マリーとプチ歴史散歩(信州・光徳寺)

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実家のマリー(Gレトリーバー)は軽井沢(の隣町)に住んでいます。僕はもともとの出身地である東京に仕事場を持ち、親が老後移り住んだ軽井沢が実家で、そこから車で1時間半ほどの蓼科高原に自宅があります。

この三重生活が春に何を意味するかというと、桜の季節がいつまでも続くということです。今年で言えば、東京で4月頭に満開、軽井沢はまだですが、ふもとの佐久市あたりは今満開、蓼科はGW中くらいの咲くのかな、という感じです。

そして、3月の終わりにこんな写真を東京で撮ったのですが、4月21日の今日、実家からマリーと蓼科の家に向かう途中の芦田宿あたりに、立派なしだれ桜が見えました。そうそう、特に今年は、佐久地方の桜はピンクが濃いように思います。

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桜に釣られて寄ったのは、由緒あるお寺でした。こっちの道は最近通らないので、初めて立ち寄った場所です。天気は悪かったけど、せっかくなのでマリーとプチ歴史散歩をしてみました。

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マリーはタヌキが一番気になったようですが、やはり信州のお寺は結構本格的です。東京あたりの寺と違い、ちゃんと古い。石垣や土壁の質感にもそれがよく出ています。

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お寺の周りの村もちょこっと散歩。昔、転勤で住んだ飛騨高山もそうでしたが、山間地の村は清潔感のある花でいっぱいです。モヤっとした春ではなく、冷涼で澄んだ空気が良いのです。

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下の写真の奥の小高い山が寺の説明看板にもあった芦田城跡のようです。今度行ってみよう。

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ちゃんと拾いましたヨ

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シンプルにNEX7+Zeiss Sonnar 24mm1.8ZA(35mm相当)一本勝負でした。

【今回使用機材】

  

by hoq2 | 2014-04-22 02:14 | 写真(Naganao snapshot) | Trackback | Comments(0)

「アイメイト・サポートカレンダー」桜の季節

アイメイト後援会が運営する『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』が同じexciteブログ内で展開中です。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載しています。

アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。

アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。



『アイメイト・サポートカレンダー』の撮影は、秋の販売開始に向けて撮影も佳境を迎えてきました。撮影の順番は、背景の季節感でいうと【紅葉】→【雪】→【桜】→【夏の海など】となります。この間に、子犬など特に季節感にこだわらない撮影が挟まります。今回は、『アイメイト・サポートカレンダー』の「桜の風景」のお話です。(内村コースケ/アイメイト・サポートカレンダー撮影担当)

さて、東京都内は今がまさに桜のピークですね。昨日(4/2)、練馬区のアイメイト協会の近くで、歩行指導員による訓練の様子を桜をバックに撮影しました。

「日本の街はごちゃごちゃしていている」「統一感がなく薄っぺらい」「街と田舎の境がない」「どこを見回しても人工物や下世話な看板がある」ー。よく言われることですが、僕も事実だと思います。風景を「切り取る」ことで表現をする写真家としては、それが逆に面白いとは思うのですが、その話はここでは置いておきましょう。

そんな日本の風景でも、ひねくれ者の僕ですら、例外的に文句なく普通に美しいと思うのが桜の季節です。『アイメイト・サポートカレンダー』でも、これまで多くの<桜の風景>を取り上げてきました。

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【2011年 4月・リタイア犬】

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【2012年 4月・不適格犬】

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【2013年 4月・不適格犬】

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【2014年 3月・不適格犬】

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【2014年 4月・リタイア犬】

これまでは、桜をバックに不適格犬・リタイア犬と引き取った奉仕者のご家族との触れ合いをテーマにしてきました。2015年版は、趣向を変えて歩行指導員による訓練風景にしてみました。場所やアングルを変えて4〜5カット撮りましたが、そのうちの一つをご紹介します(これが採用されるかどうかは分かりません)。

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『2015 アイメイト・サポートカレンダー』は、この秋の発売になります。

その他のグッズの売上も、アイメイトの育成のために役立てられます。ぜひ、アイメイトサポートグッズ・オンラインショップをご利用ください。

アイメイト後援会の活動内容や、繁殖奉仕などのボランティア活動については、アイメイト後援会HPをご覧ください。アイメイトの育成は、皆様のご協力によって成り立っています。

by hoq2 | 2014-04-03 13:31 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

【アドリブ旅行03】「雪の始まり」Part 1 = 狂気の街 

「アドリブ旅行」
往年の「こち亀」の名エピソード
から拝借したこのフレーズが気に入っている。目的地不明、先の見えない旅。子供の頃からそういうロードムービー的な体験に胸が踊る。地についた足を離し、移動を開始する。その瞬間、肉体と精神が正真正銘の浮草になる。そして、社会や生きることのしがらみから自由になったような錯覚に陥る。

レンタカーの回送という仕事をご存知だろうか。ここではあえて詳細な説明をしないが、次から次へと乗り捨てられたレンタカーと鈍行列車を乗り継ぎ、全国の<下道>と<在来線>をぐるぐる巡って僅かな報酬を得る仕事である。次の目的地は直前まで分からない。

その点だけを捉えれば、自分にとってはこれは究極の「アドリブ旅行」である。ここでは、回送員として「稼働」した日々のロードムービー的な断片にスポットを当て、後のための忘備録を兼ねて写真と文章で記録していきたい。



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これを書いている今は、2014年の桜の季節だ。しかし、3回目の稼働となった今回の話は去年の12月に遡る。回送同様、このブログも安全運転を心がけている。あまりリアルタイムに近い話は書けない。面と向かって解雇するということがほとんどない反面、日本社会というのは、黙ってジワジワと干すということが横行する恐ろしい社会なのだ。その辺の事情、分かって欲しい(と、日本的に遠回しに表現しておく)。

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今回の稼働も前2回と同じく2泊3日である。なぜこの長さかというと、単価が異常に安いこの奴隷労働は、9時5時はもちろん、レンタカー営業所の一般的な営業時間、8時-20時で稼働してもペイしない。一般的な時給バイトの1日の最低賃金にも達さないのだ。だから、夜通し走れる(と言っても、車内で仮眠はする)泊まりがけの稼働が良い。

システム的には、何日でも連続して稼働可能だ。2泊3日がデフォなのは、この仕事を始めるにあたって参考にしたこちらのサイトに、次のようなことが書いてあったからだ。

自分が聞いた中では、2泊3日が理想的だそうです。しかも、初日はお昼以降から参加し、3日目は昼一くらいに終わるパターンです。この方法だと、初日の夜勤は朝寝ているので、楽に稼働が出来ます。しかも、2日目の夜勤は、それほど遅くなく23~24時くらいで仮眠が出来るように組まれます

実際やってみると、確かにこの記述は概ね当たっていた。自分の場合は夕方から深夜にかけてが最も元気な体質なので、上記を少しアレンジして、1日目は午後スタートで3日目の20時に終えるのが基本パターンだ。とは言っても、2、3時間の仮眠で2日目・3日目の午前中あたりはやはり相当にきつい。自分の場合は、もう、そういう時はよほど納期がタイトでない限り、車の引取時に報告した納車予定時間を過ぎようがお構いなく寝ることにしている(最近は、何か指導があったのか、請負業者側も「眠くなったら構わず寝てくれ」と逆に頼んでくるようになった)。

多分、自分は「頑張る姿勢を見せる」という、過程を重視する日本的な感覚に乏しい。だから、「堂々と仮眠する」ことに何の罪悪感もストレスも感じない。過程などどうでもよく、結果さえ整えれば良いのだ。本業で仕事を発注する側に立っても、相手に経過は問わない。逆に「結果」を重視しているので、納期遅れは今のところ一度もない(一度遅れそうになり、その時は自腹で高速を使った。もちろん、その“経過”を報告なぞしていない)。というのも、たいていの回送は、数時間から数日!も余裕のある納期設定だからだ。

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さて、今回は少し元気に初日は朝から稼働。筑波研究学園都市に最初の回送車を取りに行く。つくばエクスプレスにちゃんと乗ったのは今回が初めてだが、車ではこの人工的な街に何度も来ている。

初めて来たのは免許取りたての大学生の時。なんでそういう残酷なことをしたのか、今では良く分からない。現役で名の知れた大学に受かった高校では劣等生だった僕が、勉強も運動もできて顔も良く家も金持ちなのに浪人生になってしまった「彼」をドライブに誘った。「彼」はその頃、相当におかしくなっていて、あらゆる有名大学の校歌を呆然と口ずさむキチガイっぷりを発揮していた。

そんな「彼」を、「大学」そのものである筑波なぞへ連れて行けばどうなるか分かりきっている。いや、当時は分かっていなかった。なぜそんな簡単なことが当時の自分には分からなかったのか、今の僕には分からない。その時撮ったモノクロ写真は、『ツクバ・・・』というタイトルで1冊のアルバムにまとめ、今も手元にあるが、筑波大学のキャンパスを亡霊のように彷徨う「彼」の写真が空恐ろしい。

真偽は定かではないが、僕が学生の頃、この街は自殺率と妊娠率が高いという都市伝説がまかり通っていた。温もりのない「作られた街並」が人心を鬱々とさせ、反面「やること」は「ヤルこと」くらいしかないからだそうだ。やることがないって、研究は?と思うが、まあ、当時の世相は一流の国立大学といえど「総合レジャーランド」という軽薄なものであった。

ピンク・フロイドの『狂気』を聴くたびに、ツクバの風景を彷徨する、痛々しい「彼」の姿が目に浮かぶ。そして、とんだ偏見だと怒られそうだが、今もこの街を訪れると、嫌に空が青すぎるような狂気を孕んだ鬱々感に包まれるのだ。ニュータウンとか「〇〇都市」というような、整備されすぎた環境に僕は到底馴染めそうもない。

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筑波から、東京駅を模した駅がある北埼玉の深谷で納車し、すぐ南の熊谷から高崎経由で福島の郡山に向かう。熊谷ではサラリーマン時代、3年ちょっと一人勤務を経験したことがある。自宅兼事務所の新聞社の通信部記者というやつで、日々の町ネタを拾う仕事だ。

水谷豊主演のドラマで扱われているような地方記者生活だが、この街にはドラマで描かれているようなヒューマンな感じはあまりなかった。東京に近すぎるし、町の規模も中途半端だ。若くもなく、かといってベテランの風格を身につけるにはあまりに未熟だった当時の僕自身、記者としても人間性的にも中途半端だった。だから、熊谷には個人的にあまり語るべきものがない。

ただ、熊谷出身で、北埼玉をこよなく愛する森村誠一さんに地方版で埼玉を語る連載を持ってもらったのは、記者時代を通じても良い思い出だ。東京のホテルで初めて森村さんに会った際、「君は作家になりたいのでしょう」と看破された。そう、僕は間違いなくジャーナリストに非ず「新聞記者」という日本独特の職業にはピンと来ていなかったし、文章の作家になりたいかどうかはさておき、写真の作家になりたいと若い頃から思っていて、それは、その当時もあきらめていなかった夢だったのだ。

一流の作家とは、初対面でそこまで看破するほどの眼力を持つ人間のことだ。それだけの自信が伴っていなければ、作家などと自称もできまい。以来、そう覚悟している。(Part2に続く)

【今回使用機材】

    

by hoq2 | 2014-04-02 01:06 | 写真(アドリブ旅行) | Trackback | Comments(0)