集中豪雨

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ここ長野県蓼科では、このところ毎日のように1日1回大雨が降ります。文字通り暗雲が立ち込め、「連邦の新兵器か?」「落ち着け、これは地球の雷というものだ」(ランバ・ラル)みたいなすごい雷鳴と共に突然滝のように降ってきます。昨日はうちの別荘地の入り口でくっきりはっきりした雨の境目というものを見ました。つまり、局地的な集中豪雨なのです。7/28日にはすぐ近くの国道の片側1車線が谷底に崩落し、別の別荘地では別荘1棟と駐車場が流されました。

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今日の雨はちょうど犬の散歩に出ようとした午後1時に降り始め、ぴったり1時間でやみました。山地なので、こういう天気は珍しくはないのですが、今年は降り方がちょっと常軌を逸してます。雨量が半端じゃない。この家が建って25年近くになりますが、道路が崩落したとか土砂崩れがあったという話はこの地域では聞いたことがありませんでした。やはり気候がやばい方に変わっているのでしょう。

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それにしても、雨を写真に撮るのは難しい。「水」というのは静止画が苦手とするモチーフの一つですね。あらためて秀逸な雨の表現をした広重の偉大さに気づきます。

by hoq2 | 2012-08-18 14:30 | 日記 | Trackback | Comments(0)

福島辰夫受賞パーティー(狭間の世代のこと)

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写真評論家の福島辰夫さんの日本写真家協会功労賞受賞パーティーに行って来ました。今や「伝説」となった錚々たるメンバーが発起人になっており、そうした写真家の「今」を知る貴重な機会でもありました。冒頭の写真のような<福島辰夫の後頭部を激写する細江英公>という歴史的なシーンもありました。

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(左から)川田喜久治さん、奈良原一高夫人、福島辰夫さん、福島夫人、丹野章さん、細江英公さん

このパーティーは、受賞と同時に福島さんの写真評論集(第3集)の出版を祝う会でもありました。僕も若いころ、福島さんの評論で勉強させていただきました。ただ、今にして思えば当時の自分には内容が高度すぎて、文章の表面だけをなぞって分かった気になっていただけのように思います。だから、個人的にも今この時代に福島節をまとまった形で読めるというのは大変にありがたいことです。

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この評論集で取り上げられているー奈良原一高、東松照明、細江英公、安井仲治、荒木経惟ら60年代後半〜70年代にデビューした写真家は、今や「伝説」です。もちろん、現役で活躍を続けている方も多いですが、写真表現の最終形が銀塩プリントの写真展や紙の写真集であることは今となってはクラシックの領域に入っているという視点において、あえて「伝説」と言わせていただきます。

そして、福島さんの3巻に渡る評論集の素晴らしさの一つは、その時代のリアルタムの当事者の文章である所だと思います。福島さんは、後追い的・傍観的な学者とは違って、同じ時代を生きた若い才能を発掘し、育て、互いに切磋琢磨して日本のいわゆる芸術写真の一時代を築いた方です。言わずもがなのことですが、60年代後半〜70年代というのは、写真に限らず、さらには日本・海外に限らず、戦後文化そのもののピークでした。僕は、ロックのアルバムを聴く際は、バンドやアルバムの一般的な評価よりもリリース年代で選ぶほどです。69年リリースなら100%、70・71年もほぼ間違いはなく、75年まではたいていOKと決めつけている。福島さんたちは、その「間違いない時代」を築いた当事者なのです。

翻って、その戦後文化のピークに生まれた僕らの世代は、完全に狭間の世代です。一番いい時代は記憶もあいまいな幼児期でしかなく、20世紀文化の爛熟期には出遅れ、21世紀のデジタル文化の本流に入るには早すぎた。あーだこーだ言いながら熱く写真を撮っていた10代の頃は、日本はバブル期で、既にアマチュアイズムという文化的崩壊が起きていた。世間が「明るい=善」「暗い=悪」の二元論に陥っていた日本“文化”は、今で言う中二病的要素が強かった僕らにとっては、チャラい、軽い、つまらない。だから、前の時代の尻尾に手を伸ばしていたけれど、それは後追いでしかなかった。そういう状況に白けて、福島さんたちの時代の残滓であった学生写真の王道からは、少し距離を置きつつ中途半端に関わっていた。少なくとも、僕と近い仲間たちはそうだった。

大学を出て進路を決める頃には、そのバブルも崩壊していて、「バブル」という太い背景を共有する世代にも僕らは入っていない。ただ、いわゆる「いい就職をして高収入を得たい」という「普通の人たち」は、今だにバブル世代の尻尾につかまっている連中が多いように思う。一方、写真を志していた僕らに何が起きたかというと、銀塩時代の末期になんとか前の世代の遺産を引き継いで写真界に出た人も少数ながらいる。しかし、大半は写真そのものから離れていった。大学卒業後、10年経った時に起きたデジタル革命でそれは決定的なものになったと思う。むしろ暗室作業に重きを置いていたような写真は確実にクラシックの領域に閉じ込められたと言っていいだろう。

僕はたまたま、少し回り道をしてから報道写真の世界に入り、20代から30代前半にかけてみんなが学生時代に済ませていた写真の「修業」をした。その世界はデジタル化が最も早かったから、修行時代とデジタル移行期が重なることになり、「デジタル第一世代」にぴったりはまった。これはかなり幸運だったと思う。それに、僕は学生時代に銀塩写真の王道とは少し距離を置いていたから、今、すんなりとデジタルオンリーでやっていけている。

ところが、同世代の近い仲間のほとんどはうまく移行できていないように見える。あえて移行しないでクラシックの世界を楽しんだり、発展させようとしている人もいる。デジタル写真が銀塩写真をクラシックに追いやってから5年ほどだろうか。銀塩を知る世代の時間が止まったり遅れたりしている一方で、デジタルネイティブはまだ育っていない。商業化しきったうえに景気が悪いために写真に限らずピュアアートが成り立たない時代背景もあるが、今は「作品」としての写真の暗黒時代だと言える。

まあ、黙って待っていてもそう時間を経ずにデジタルネイティブな若者たちが次の時代を築くだろう。その時、僕ら狭間の世代は谷間に埋もれたまま終わるのだろうか。もともと、欲のない極めて地味な世代である。僕自身も「好きな事を地味に続けられればいい」と積極的に思っている。とはいえ、銀塩を知りながら比較的若い時代にデジタル革命を経験しているのは僕らの世代だけだ。悪く言えば中途半端かもしれないが、クラシックの素養を持った上でリアルタイムで勝負できるというのは、かなり強い。それこそ、80年代・90年代に馬鹿にしていたアマチュアイズムの対極になれるのでは、と地味に密かに思うのです。その時こそ、「福島辰夫写真評論集全3巻」がまたとない教科書になるはずだ。この本の内容の深みにまでは、デジタルネイティブは到達できまい。

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by hoq2 | 2012-08-11 13:49 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

久々に釣りの話(iphoneのカメラのことも)

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この夏は忙しくてブログの更新はおろか渓流釣りにも去年ほどは行けてないが、昨日は久々に良い釣果があった。歩いて行ける所にある秘密の沢で3時間弱で30cm級4匹(1匹はラインブレイク)、20cm級3匹が立て続けに釣れた。この沢は梅雨時までは去年より釣果が渋かったが、梅雨明け以降水量が増えているのと、少し前に集中豪雨があり、川が氾濫して良型が表に出てきたからかもしれない。

ここは、公道からはアプローチしにくい場所なので、地元の人しか釣りに来ない。天然のイワナがいる貴重な沢だ。僕が散歩中川を気にしているせいか、ゴースケも水辺でポチョポチョやるのが好きだ。

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カメラの話に変わるが、iphoneを初代から4Sに変えてから、釣りにカメラ(NEX-3)を持っていかなくなった。やはり水没が怖いのと、ミラーレス一眼とはいえ荷物になる。iphone4Sのカメラはブログにアップする記録写真くらいなら十分きれいに撮れるし、万が一のことに備えて多少水没のリスクがあっても携帯電話は必須だ。ハイライトのトーンが全く出ないのは不満だが、初代と比べれば操作性も画質も格段に良いし全然OKだ。上の2枚と下の4枚はいずれもiphoneで撮影した。

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渓流釣りの楽しみは、釣りだけでなく奥深い山の自然も楽しめることだ。釣果自体は少し下った方が良い場合が多いが、住宅や畑が見えるのはやはり興ざめする。だから、源流近くの藪沢に分け入る釣りが好きだ。誰にも見られないで一人で川と対峙する開放感がたまらない。孤独を楽しめる人には最高の遊びだと思う。渓流魚はおいしいし食べでがあるので、食糧確保の意味でも良い釣りだ(僕はキャッチ・アンド・リリースのゲームフィッシングは命を弄んでいるようで好きではない)。

以下の写真は釣りとは別の機会にNEX-3で撮影。渓流ではこういう自然にたくさん出会える。

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by hoq2 | 2012-08-05 22:07 | 日記 | Trackback | Comments(0)