【田代島】猫の島に行ってきた(その3)

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さて、前回の続きです。仁斗田の集落を出て、島の南部をぐるっと回って中央部にある「猫神社」に向かいます。今回は島の全貌を知るという第一の目的がありますので、かなり遠回りになる方のルートを選びました。
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仁斗田を出てすぐ、「まんがロッジ」などがあるきれいに整備されたキャンプサイトがあります。田代島は行政区分では石巻市になるのですが、同市は石ノ森章太郎(宮城県出身)関連で漫画による町おこしをしています。漫画+猫ということで、「まんがロッジ」は、石ノ森章太郎や里中満智子、ちばてつやなど著名漫画家がデザインした「猫型ロッジ」なんですね(ここのベンチでお昼ごはんのコンビニ弁当を食べるのに夢中で、なんと!写真を1枚も撮りませんでした)。次回は暖かい季節に来て「まんがロッジ」に泊まってみようかな。テント持ち込みもできますが、どうせなら猫型のテントにしたいですね。

さて、「南周り」のルートを延々と歩きます。「ひょっこりひょうたん島」のひょうたんのコブの部分を通るので、ほんのちょっとした山歩きになります。道は軽トラが通れるくらいの舗装道路。観光客向けに地元NPOが設置した簡易トイレもあります。が、現役の人家は一軒もなし。廃墟はいくつかあるのですが、人里離れて暮らすスナフキンのようなアウトサイダーが住んでいたのでしょうか。放棄された畑の跡や荒れ果ててススキだらけの開墾地跡などもあり、現在は最盛期から見れば廃れてしまったのが窺えます。一方で、とてもよく手入れされた山林もあって、この時代によくぞ、と感心したりもしました。

1時間以上は歩いたでしょうか。思ったより遠かったな、猫神社(近道のルートを使えば仁斗田からすぐです)。ちょうど、仁斗田と大泊という二つの集落を結ぶ中間点くらい、仁斗田側の「ひょうたんのこぶ」の頂にありました。
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神社というより祠ですね。地元では猫神様と言われているそうです。石に猫の絵を書いたものとか、招き猫とか猫の人形が供えられていました。由来を書いた看板にはこういうことが書いてあります。

「田代島ではかつて養蚕が盛んだった。カイコの天敵であるネズミを駆除するため猫が大事にされてきた。江戸時代後期には大網漁という定置網漁が盛んになり、気仙沼から来る漁師も島の番屋(漁師小屋)に寝泊りするようになった。その食べ残しを求めて集まる猫と漁師の関係が密になり、猫の動作から天候や漁の具合を占う習慣が生まれた。ある日、大網漁に使う重しの石を漁師が集めていたところ、集めて積んでいた石が崩れ、猫に当たって死んでしまった。これに心を痛めた網元が死んでしまった猫を葬ったのが現在の猫神様となった」ーーー。
養蚕が盛んだった宮城県南部には、ほかにも10カ所ほど「猫神社」があるそうです。

まだ猫を見足りないので、近道で仁斗田に戻りました。やがて結構立派な学校跡(既に廃校となっている)の近くで大集団に遭遇。おそらく、積極的にエサをあげているというお宅の前(話を聞きたかったのですが、不在でした)です。
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子猫たちもいて、ニャーニャー言いながら寄ってきました。
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こうなると、しばらくここに座り込んで猫三昧。
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次回(たぶん最終回)に続きます。

by hoq2 | 2011-01-25 21:02 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【田代島】猫の島に行ってきた(その2)

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前回( http://hoq2.exblog.jp/15763344/ )の続きです。

仁斗田港を囲むようにして、仁斗田の集落があります。現在、ほとんどの島民はこの集落で暮らしています。イエネコは、人の生活圏に暮らすので、猫たちも必然的に仁斗田に集中しています。テレビのアンケート調査では、島民の猫好き・猫嫌いの割合は半々ということですが、今回は3人と話をして2:1でした。「好き」の中には積極的に餌やりをしている人、家の軒先でくつろぐ様子をニコニコと見守る人、というように濃淡がある。見て歩いてそういう感じはしました。「嫌いだ」といった人は「ここだけの話」という感じで、打ち明けるような話し方。表面上は側に猫がいても追っ払うとかそういう感じではありませんでした。

ただ、なんせ静かな島なので、ほとんど人に出会わない。かつて僕はいわゆる山奥の町に住んでいたことがあるので体感的に分かるのですが、そういう“本当の田舎”で地元の人の本音を理解するには、住んでいてもかなり時間がかかる。今回話した数少ない人たちも観光客への社交辞令的な受け答えという部分もあったのではないかと感じました。その点も含め、今回で終わりにせず、田代島へは時間をかけて何度も通おうと思ってます。
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田代島の猫は、全体的に都会の猫より大きいです。特に顔がでかい。たいてい栄養状態も良さそうです。一方で、皮膚病で痒そうにしている子も結構います。もう一人だけいた観光客の人に聞いたのですが、耳が落ちて「ドラえもん」になってしまっている猫もいるとか。ただし、あくまで話に聞いただけで見てはいません。今回は一部で言われているほど皮膚病が多いという印象は持ちませんでした。都会の野良猫を見慣れすぎたせいでしょうか?

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海辺に下ります。リアス式海岸の三陸の海は、穏やかです。
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海辺の道には"孤高の一匹”が。
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さて、一番のお気に入り猫はこの"ライオン丸”。勝手に名付けました。
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次回は、いったん仁斗田を離れて山の中に入ります。

by hoq2 | 2011-01-20 15:58 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【田代島】猫の島に行ってきた(その1)

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「猫島」で有名になった宮城県の田代島に行ってきました。なぜ寒いこの時期に?というのは、仕事がらみで時期が選べなかったというのもありますが、寒い所には冬に、暑い所には夏に行った方が「らしさ」を感じることができるからです。ですから、私はヨーロッパなども好んで冬に行ったりします。ですが、この日の田代島は思いのほか温暖で、雪もほとんどありませんでした。猫たちもまったり日向ぼっこという感じ。でも、夏は静かな島が猫目当ての観光客でごった返すということでしたが、ほかにほとんど人はおらず、「いつもの田代島」が見れて良かったです。

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さて、この田代島は仙台の北、南三陸の石巻の港から船で小一時間行った沖にあります。面積約3平方km、人口は百人余りという小さな島です。その瓢箪のような形から『ひょっこりひょうたん島』のモデルになったといいます。漁師が多い島民に、猫が守り神として大事にされてきた歴史があり(猫神社もあります)、皆とても人懐っこいことから、最近猫目当ての観光客が激増しています。テレビなどでさんざん取り上げられていますし、多くの方がブログ等で田代島の猫写真を発表してますので、ご存知の方も多いと思います。

そういうわけで今さら感があるのですが、自分の目で見て体験したことしか信じない性分なので、とにかく行ってきましたよ。犬猫絡みの場所を無視するわけにはいきません!猫以外の島のスナップを含め、何回かに分けて田代島紀行をブログ連載しようと思います。

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片道1200円のフェリーの旅は快適。ぴったり時間通りの運行スケジュールで島南部の仁斗田港に上陸しました。北に大泊という港もあり、フェリーはこちらにも止まりますが、ほとんどの島民・猫は仁斗田の方に集中しているとのことでしたので、まずはこちらから探索してみることにしました。

第一町人に続き、第一町猫発見。
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島の猫たちは、野良ゆえにほとんどが目などの病気になっているという噂を聞いたのですが、この子は丸々と大きくて毛艶もよく、穏やかで撫でさせてもくれました。とても大切にされている感じが伺え、まずは安心。鼻・口周りの茶色がチャーミングですね。

やがて港のあちこちから、一匹、また一匹と猫が集まってきました。
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Canon EOS1D MKIII 70-200/2.8, Canon EOS5D MKII 24-70/2.8

猫が集まると同時に、曇り空に晴れ間が広がり、「天気雪」がちらついたと思ったら一面の青空に。
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Canon EOS1D MKIII 70-200/2.8, Canon EOS5D MKII 24-70/2.8

日差しが出て、ぽかぽかしてきたら猫たちはゴロゴロし始めました。

ところで、港の船着場など島の何箇所かに、「ネコエサ回収ボックス」が設置されています。
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島では、観光客が「置きエサ」をしたり、持ち込んだエサを撒いたりしてカラスの害などが増えているそうです(今回はほかに人がほとんどいませんでしたので、置き餌等も見かけませんでした)。ここでは、昔から漁師の方たちが余った魚を猫たちにあげています。ですから、外から来た者がキャットフードなどを過度に与えると、何百年もの間、人間と猫が保ってきたバランスのようなものが崩れてしまうのではないでしょうか。そのため、むやみエサを与えるのはやめてもらい、ボックスに回収して時化で漁に出れない時のための“保存食”に充てます、という主旨なのだと思います。地元のNPOが設置しているものだそうですので、近いうちにそのあたりを取材するつもりです。
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次回は、港を離れて仁斗田の集落に入ります。

by hoq2 | 2011-01-14 09:49 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

【Dog Snapshot 10】原子心母主義

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原子心母主義

『原子心母』というのは、ピンク・フロイド(昔のイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド)の曲である。原題の”Atom Heart Mother”のまんま直訳だが、僕はこの邦題の方が好きだ。LPレコードの片面全部で1曲というこの長いインストゥルメンタル曲は、日本でも1971年に箱根の野外コンサートで演奏され、当時はものすごい話題になったらしいのだが、僕は生まれたばかりだったのでよく知らない。

この曲に出会ったのは、小学生の頃だったと思う。曲の中で効果音的に使われているバイクの爆音と共に、シンナー臭い団地の子供部屋を思い出す(誤解を解くために弁解すると、プラモデルに色を塗る時に、部屋がシンナー臭くなるのです)。部屋を共用していた4つ上の兄がよくかけていたのだろう。本格的にハマったのは自分の意思でこの曲を聴き始めた高校生の時だった。オーケストラとバンドの演奏が融合した、現代音楽の一種と言っておこう。タイトルの影響もあるが、母体の神秘を原子レベルで理系的かつ神秘論的に連想させられる、前衛的な曲だ。

それはさておき、曲そのもの以上に影響を受けたのがレコードジャケットだった。乳が張った乳牛のホルスタインが一頭、こっちを向いているシンプルな写真だが、これがいい。中面の、ホルスタインが散らばる牧場を俯瞰した粒子の荒い白黒写真も印象的だった。どちらもなんてことはない写真かもしれないが、ジャケットとして、曲のイメージそのままの素晴らしいモダンアート作品だと思っている。

とにかく、『原子心母』の影響で、ホルスタイン柄と動物の乳房は僕の中では「アート」である。ホルスタイン柄は、フレンチブルドッグ言えばパイド柄。うちの犬がパイドなのも、無意識的に選んでいたのかも知れない。もちろん、この写真も、原子心母主義の僕としてみれば、自動的にシャッターを切ってしまう芸術的瞬間なのである。

『WAN』2007.3月号掲載
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by hoq2 | 2011-01-10 10:56 | 写真(Dog Snapshot) | Trackback | Comments(0)

新雪

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今日は、新雪が積もりました。やはり、新しい雪は気持ちがいいですね。
東京でも雨や濡れた地面が嫌いなゴースケはソロリソロリと、
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無神経なマメはドカーンと、雪の中を歩きます。
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北海道出身の両親は「雪が降ると暖かい」なんて言いますが、ここ長野の山間地でも同じですね。自分が子どものころ住んでいたカナダでも、その当時普段はマイナス30度くらい(最近は温暖化でだいぶ暖かくなったようです)、雪が降るとマイナス20度くらいな感じでした。ただし、「暖かい雪」はしんしんと降る雪で、空気が凍ってパラパラと降る時や風がある時はやはり寒くなります。今僕がいるところは、町から少し山に上がったところなのですが、町に下ると案外寒く感じる。雪のないコンクリートの地面は冷えるからですかね。
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by hoq2 | 2011-01-06 18:51 | 日記 | Trackback | Comments(0)

暖を取る

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まだ長野にいます。こちらの家は山小屋的でとても寒いところにあります。夜は零下10度前後にまで下がるのですが、最近の新築の家のように断熱対策はあまりされていません。ここからそう遠くないところで両親が引退後の田舎暮らしをしているのですが、そこの家はカナダの輸入住宅ですので、暑いくらい暖かいのですが・・・。

ここでの暮らしでは、「暖を取る」ということを、生きるためにまずしなければならない。今年からおそらくこちらにいることがかなり多くなるので、真剣に考えなければいけません。これまでは、上の写真の薪ストーブ1つでした。たまに来るくらいなら、なんとかなっていたのですが、薪の入手が容易ではありません。普通に買うと灯油よりもだいぶ高くついてしまう(少ない薪で効率よく暖める最近の高性能なストーブではないので、この家を暖めようとすると薪の消費量が多くなる)。安く薪を手に入れる方法を確立できていない現状では、薪ストーブをメインにするのは難しいのです。

そこで、「アラジン・ブルーフレーム」という石油ストーブを導入した(以前の日記に詳しく書いています http://hoq2.exblog.jp/15547726/)のですが、やはり真冬はこれ一台ではやや厳しい。夜間や朝は薪ストーブとの併用にしています。また、薪ストーブとアラジンがある居間と通路をはさんだ寝室に備え付けの石油ファンヒーターがありますので、場合によってはそっちもつけます。

ここで生活していて分かったのは、室内の温度として快適なのは24度。室内ではあまり動かないので、案外暖かくないとダメなんですね。ただし、セーター+フリースの厚着をすれば15度からOK、20度で快適というところです。その室温を保つには、朝晩は薪ストーブ+アラジン+ファンヒーター、日中は犬の散歩などで体も温まってるので、アラジンのみにする。これが結論。あと、犬は床で生活してますので、ほぼ犬用に居間の床にはホットカーペットを敷いています。低温やけどのおそれがあるので、特に留守番させるときなどには、温度設定を弱めにしておきます。これが案外電気代を食いそうなのですが、逆に夏は冷房がいらないので、通年では東京の暮らしとトントンというところでしょうか。
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by hoq2 | 2011-01-04 15:28 | 日記 | Trackback | Comments(0)

おせち

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明けましておめでとうございます。
昨年の終わりに再開したブログですが、本年も同様に続けていけたらよいと思っています。

正月は長野県の方にある家に来ています。東京の集合住宅と違って一軒家で周りも広いので、マメは雪の中を元気に走りまわっています。ゴースケも鼻水を垂らしながら頑張っています。
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さて、今年の正月は通販のおせちの話題で持ちきりのようですが、うちもおせちを買ったクチです。が、残念ながら話題の超前衛的なおせちではありません。話のネタとしてはごくフツーのおせちですが、なかなかおいしかったですよ。
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実家にも行きました。ゴールデンのマリがまた太ってましたねえ。この女子は人間の食べ物を色々もらえるから太っているのです。
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こちら、実家のおせち。買ったものと母の手作りと折衷型。身欠きニシンの入った昆布巻きや鮭の飯寿司などは両親の出身地、北海道独特のものらしく、関西出身の妻は初めて食べたとのこと。僕は食べ慣れているのでへえ、と思いました。
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豪華な伊勢海老もありました。マリも期待して殻剥きをガン見していましたが、甲殻類は犬にはあまり良くないとか。ああ、でもちょびっと食べてました。
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by hoq2 | 2011-01-03 00:16 | 日記 | Trackback | Comments(0)