【Dog Snapshot 9】なんか変でしょ?

c0035245_17453155.jpg

Friedrich-Ludwig-Jahn Stadion,Berlin

なんか変でしょ?


 写真を言葉で説明するのは野暮である。野暮なことは嫌いなので、文章はこれにて終了。いやいや、それではページが埋まらないので何か書いてみよう。
この写真は自分で気に入っている。よく見ると色んな要素があるのがいい。それでいて、それぞれの要素の関連性は説明しがたい。犬がいる。だからいい写真だ。と、自画自賛してみる。何が言いたいかというと、言葉では説明しがたい写真が僕は好きである。そこにロジカルな意味を求めたくない。無理にメッセージを込めるのも避けたい。状況を説明するだけの写真はもっとつまらない。映像には映像の力があり、言葉のそれとは別個だからだ。映像、そして写真は、文章の行間を埋めるようなものが見ていて気持ちがいい。いい写真に対する感想も「なんかいいね」「おもしろいね」「変だね」程度でいい。
一方、客観的な立場で言えば、言葉できれいに説明できる写真はダメな写真かというと、そうではない。それはそれで、求められている写真の役割の一つだ。特に日本の雑誌や新聞では、文章で書かれた記事の内容をより分かりやすくするための写真、印象をより強くする写真が求められることが多い。その場合は、「誰が何をしているのか」「何がどうなっているか」というようなことが分かりやすく読み取れる方がいい。犬の写真の場合は、「かわいい」ということに特化したものも多い。仕事として写真を撮り、人に見てもらう場合は、見る人(読者)の立場に立たなければ、大変失礼なことになってしまう。
ただし、このページはそうした“仕事写真”ではないものも紹介していこうという主旨で始めたので、言葉で説明しにくい行間的な写真も載せていきたいと思っている。だから、この写真についても、どういう状況なのか説明できないこともないけど、無意味なのでしません。

『WAN』2007.2月号掲載

by hoq2 | 2010-12-31 17:47 | 写真(Dog Snapshot) | Trackback | Comments(0)

【ジオラマ】Stalingrad-eve

c0035245_2441091.jpg

3カ月ほど前から取り掛かっていた3号戦車のジオラマ、完成しました(写真、テキトーですいません。背景を整えるのがメンドくさくて)。Diorama=情景模型のことは日本ではほかにディオラマとかダイオラマとか言うのですが、昔からの「ジオラマ」という日本語が模型少年の日々を思い出すので好きですね。

(設定)
1942年6月、ドイツ占領下の北フランス。東プロシアの騎兵師団を前身に持ち、前年に装甲(戦車)師団として生まれ変わった国防軍第24装甲師団は、訓練を経て“慣らし運転”のため北フランスに駐留していた。転戦を間近に控えたある日、SS宣伝中隊(PK)の女性記者が、愛犬のグレート・デーンとカメラマンを伴い、523号車のもとへ取材にやってきた。
 PKの狙いは、“Signal"(ドイツ軍版Lifeとも言えるグラフ誌)に載せる戦車長へのインタビューと表紙撮りであった。師団マークに「跳ね馬」を掲げ、制服に騎兵部隊を示す黄色のパイピング(通常の戦車部隊はピンク)をあしらった同師団は、間もなく、東部戦線(ソ連)に赴くのだ。騎兵の誇りを胸に激戦地へと向かう新鋭戦車部隊の戦車長が抱負を語れば、快進撃に陰りのみえてきた前線の将兵や国民を勇気づけるはずである。それは、次号特集「東部戦線へ向かう跳ね馬たち」の核になる記事であり、力強い50mm長砲身の3号戦車と金髪碧眼の戦車長のツーショットは、表紙にうってつけだ。
 戦車長は自信に満ちて淡々とインタビューに答えたが、若いクルーたちは犬を連れた金髪美人記者の来訪に大興奮。いざ表紙撮りをしようとカメラマンが自慢のライカIIIaを構えると、全員が美人記者を囲んで集まり、記念撮影の様相となった。カメラマンは内心困ったと思いつつも、「じゃあ、みんなで撮りましょう」とポーズをつける。しかし、後に掲載された表紙は・・・

c0035245_361068.jpg

砲塔上右が戦車長。しかし、本来写すつもりじゃなかった他のクルーたちが勝手に集まり、戦車長よりも目立ってしまっている。記者もまんざらでもなさそうに犬と一緒に真ん中に立ってしまったし・・・ カメラマン、困りつつも立ち位置を指示。
c0035245_444660.jpg

c0035245_4465833.jpg

で、結局右のような表紙に。Photoshopで合成して作りました。左は、本物のSignal 1942年9月号。1945年の敗戦まで、世界中で発行されていましたが、これはフランス語版ですね。同盟国の日本にも多数来ていて、今でも古書店で見かけることがあります。
c0035245_448453.jpg

 というのが、「オモテ向き」の設定です。それだけではちょっと軽いので、ベースを二段構成にして下の段には「占領下の物語」を作ってみました。こちらのストーリーは、

「地元のフランス市民の親子と飼い犬が公園での散歩を終え、階段を上がって大通りに出て家に帰ろうとすると、ドイツ兵たちが集まってなんやら記念撮影をしている。少女は階段を上がるに上がれず、立ち止まってカメラマンをキッと見つめる。母親の方はオトナなので怖いドイツ兵たちからなんとなく目をそらし、たた漫然とその場に立ち尽くすのであった。一方飼い犬の方は、ベンチの下の猫と思わず目が合ったので、「とりあえず」という感じでなんとなくマーキングしてみるのであった・・・」

という感じ。トリコロールに塗られたベンチはやりすぎ?ちなみに、ドイツ戦車の愛称は、ネコ科で統一されてます(ティーガー=タイガー・虎、パンター=パンサー・豹、レオパルト=レパード・豹など。MacOSと同じですね)。そういう暗喩めいたものをベンチ下の猫に込めてみました。犬の方は、ゴールデン・レトリーバー的な犬ですが、本当はフランスなのでフレンチ・ブルドッグにしたかった。フィギュアがなかったしスクラッチする技術もないので、ここは有りモノで妥協しました。
c0035245_3381813.jpg

c0035245_3441447.jpg

c0035245_3533656.jpg


さて、第24装甲師団のその後の運命なのですが、東部戦線では不運なことにかの第6軍に所属し、スターリングラード攻防戦(1942年6月28日 - 1943年2月2日)に参加します。ドイツ第6軍はスターリングラード市街をほとんど占領するのですが、その後ソ連軍の大反攻があり、逆に市街地内に包囲されていまいます。第24装甲師団も包囲下におかれ、ほぼ全滅してしまいす。わずかな生き残りをもとに1943年3月に再編成されて、ノルマンディーとイタリアを回って東部戦線に戻りますが、1944年春に再び大打撃を受けて終戦間際にはハンガリーなどで戦い最終的には英軍に投降しています。ちなみに、「跳ね馬」の師団マークは、戦後の西ドイツ連邦軍の第3機甲師団に引き継がれ、ニーダーザクセン州のツェレという町には、第1騎兵師団時代からの戦績を刻んだ同師団のモニュメントがあるそうです。

機会がありましたら、製作記も書いてみたいと思います。まったくたいしたことはしてないのですが・・・。
c0035245_421579.jpg

スターリングラード近郊の第24装甲師団の3号戦車J型=ドイツ連邦共和国公文書館の資料より

by hoq2 | 2010-12-30 04:26 | 模型 | Trackback | Comments(0)

【ストリート・スナップ】人がいない写真

c0035245_15254256.jpg

東京・渋谷区 / 2009 Canon EOS5D 24-105mm/4

10代の頃はこういう写真を撮っていた。いや、今も無人系は撮るし、当時も今メインになっている人を絡めたスナップはたくさん撮っていた。正確には、他人に伝わるはずのない内面の気分を写しこんだこういう写真でも、当時は伝わると思って積極的に撮って見せていた。今は伝わるはずがないと思っているので、たまにしか撮らないし見せることもめったにない。

ただ、ごく最近になってやっと、ネットで独り言のように写真や言葉を吐き出すことに多少耐性がついてきた。それから、同じこの手の写真でも、今は昔よりも独りよがりではない撮り方になってきている。技術的なことを言えば、以前は心が動いて脊髄反射的にフレーミングもあまり考えずに感覚のままパッパカ撮っていたが、今はほんのちょっとだけだが、一息ついてからフレーミングなども微調整しながら撮っている。

その少しの変化が写真を良くしているのかつまらなくしているのか、まだ判断はつきかねる。人に伝えたいのではなく、ただ吐き出していきたいという衝動に沿った写真なので、純粋に自分だけの問題だ。一方で、ストリート・スナップを本などにまとめる時には、こういう写真もアクセントとして混ぜれば隠し味になるかもしれないなどとも思っている。

by hoq2 | 2010-12-25 16:00 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(2)

Christmas Feet

c0035245_18141269.jpg

我が家のクリスマスプレゼントは、ニューヨークから届いたこの絵本です。実在のNYに暮らすフレンチ・ブルドッグ、カーロスくんが主役のシリーズです。アメリカの季節の節目ごとに出ていて、第1弾の『Ankle Soup』(サンクス・ギビング)、第2弾の『Custard & Mustard』(イースター)に続いて第3弾です。
c0035245_18361329.jpg

世界を見渡してもフレンチが主役の作品はほとんどないと思いますが、それだけでなく、舞台のニューヨークがストリート・スナップ的に描かれていてとても素敵です。テーマも「ちょっと落ち着いて視野を広げようよ」ということがふんわりとウィットに富んだ形で語られていて、絵本や児童文学の歴史に厚みのあるアメリカの作品ならではの質の高さがあります。

シリーズの日本語版、電子書籍でもいいから出したい。そのお手伝いをするのがあと数年内の目標でもあります。

もうひとつ、このシリーズは、私もお手伝いしている(最近は、ほとんどお役に立てていませんが)、BLN(Buhi Life Net)というフレンチ・ブルドッグのレスキュー団体のファンドレイジング・グッズになっています。「できることから始めよう」と、一歩一歩ゆっくりと無理なく進めている活動ですので、保健所などで保護されたフレンチたちを直接保護することまではまだまだできませんが、こうしたグッズの売上等を既存の団体に寄付することから活動を始めています。私も来春からもう少し動ける環境になりそうなので、それまでは「できること」がほとんどありませんが、ゆっくりでもいいから写真等を通じて輪を広げていきたいと思っています。

興味のある方は、ぜひBLNのHPを御覧ください。http://www.buhi-life.net/


カーロス君シリーズの第一弾『Ankle Soup』の書評的エッセイを以前、自分が編集に携わる『Vanguard フリーペーパー Vol.4』に書きました。写真家的には、この Ankle Soupには特に心を動かされました。
c0035245_1835509.jpg

犬の目線、犬の視点
フレンチ・ブルドッグの目線で描かれたNY発の絵本
内村コースケ(写真家)


僕は仕事でもプライベートでも、犬の写真を撮ることが多い。そして、カメラ位置を犬の目線の高さに合わそうと、しゃがんだり、いつしか腹這いになっていたりする。ファインダー越しに見えるのは、普段とはまったく別の世界で、人間の大人の視点が、いかに世界の一部しか見ていないかということに気づかされる。
「犬自身はどんな世界を見ているのだろう」。カメラを犬に向けるのではなく、犬の視点から写真を撮ろうと、玩具メーカーから出ていたリモコン操作のできる小さなデジカメを、自分の犬(フレンチ・ブルドッグ)の首輪につけたことがある。しかし、首輪につけたのでは、ブレた空や地面が写るばかりで、「なるほど、こういうふうに見えているのか」という写真はほとんど撮れなかった。正確に犬視点の写真を撮るには、やはり目と目の間にピタッとカメラを貼らねばなるまい。
そうこうしているうちに、ある日、ニューヨーク在住の方から1冊の絵本が届いた。僕がフレンチ・ブルドッグを飼っているのを知っていてくれたのだろう。ニューヨークで暮らす実在のフレンチ・ブルドッグ、カーロスが主人公の、カラフルで美しい絵本だった。イラストのAlison Josephsさんは、長年ニューヨークの街を描き続けている女性。題名の”Ankle Soup”とは、直訳すれば「足首のスープ」。つまり、カーロスの視点からは、絵本に描かれたニューヨークの雑踏がさしずめ人の足首だらけ、足首の森に見える、というわけだ。
物語の舞台は、帰省客らでごったがえすサンクス・ギビング(感謝祭)の日のグランド・セントラル(中央駅)。カーロスは、飼い主と一緒に家族を迎えに行くのだが、駅の風景がおもにカーロスの目線の高さ、視点で描かれている。人々の姿は足首付近だけ、駅を歩く大型犬も首から上は見えない。作者のMaureen Sullivanさんの文は、カーロスの一人称になっていて、それがまた犬らしいというか、要点を押さえたシンプルかつ詩的な表現で面白い。続編のCustard and Mustard もこの春刊行され、現地での評判は上々のようだ。
それでは、最後のページに書かれたカーロスからのメッセージを紹介しよう。“So smile when you see me way down in the crowd. And bend to my level for crying out loud! Please try to see things from my point of view. Your ankles are nice but...you’re more than a shoe.”  (僕を人ごみのずっと下の方で見つけたら、僕の高さまでかがんで大きな声で呼んでね。時には僕の視点でものを見てくれるとうれしいな。君の足首は素敵だけど・・・君は靴以上の存在だから!

by hoq2 | 2010-12-23 18:39 | BLN(フレブル レスキュー) | Trackback | Comments(0)

【Dogsnapshot 8】ガラス越しの犬たちよ

c0035245_149357.jpg

(左)Tokyo (右上)Berlin (右下)Amsterdam
c0035245_1492876.jpg

Amsterdam

ガラス越しの犬たちよ

街頭スナップを撮るにあたって、僕は「禁じ手」をいくつか決めている。隠し撮りと間違われるので、望遠でコソコソ撮らない(堂々と撮るのはOK)。盗撮と間違われるので、低い位置からのノーファインダー撮影はしない。変質者と間違われるので洗濯物は撮らない、などなど。まあ、これらはあくまで原則なので、ケースバイケースである。

そして、禁じ手とまではいかないが、反則ワザもある。つえをついてゆっくり歩いてくる老人しかり、わらわらと集まってくる東南アジアの子供たちの笑顔しかり。それらはとても撮りやすくて、誰が撮ってもいい写真になるので、反則だ。ついでに、人は怖くて撮れないので野良猫ばかり撮っている路地裏カメラマンも、ちょっとアレだ。

まあ、路地裏を闊歩している野良猫ならまだいい。犬猫スナップで反則中の反則なのは「ガラス越し」である。逃げられる心配がないので、近づいて撮り放題。また、ガラス越しでは臭いも気配も弱まり、気づかれずに自然な表情を撮るのも容易だ。撮られる方にしてみれば、見知らぬ人間はどんどん近づいて来るし、逃げ場はないし、カメラは怖いしで、たまったもんじゃないだろう。

じゃあ、ガラス越しの犬に出会ったら、僕はどうするかと言えば、まず「あーもうしょーがねーなあ」と、つぶやく。そして、ほとんど必ずと言っていいほど撮ってしまう。反則と分かりつつ、迷惑だと分かりつつ、自己嫌悪気味に、しかしいそいそとカメラを構える。きっぱりと「ガラス越しには撮らない」と言えば男らしい。でも、毎度毎度犬たちの眼力に負けて、「あーもうしょーがねーなー」なのである。つまり、上に書いたような批判めいたことは、自分にも返ってくるわけで、「お前が言うな」状態です。

本当にいつもすまん。ガラス越しの犬たちよ。

『WAN』2007.1月号掲載

by hoq2 | 2010-12-22 14:14 | 写真(Dog Snapshot) | Trackback | Comments(2)

【釣り】アイナメが釣れた(東京湾の食糧事情)

c0035245_7574148.jpg

日曜日の夜、横浜の幸浦に釣りに行った。ここで今まで釣ったのは、多い順にメバル、カサゴ、メジナ、アジ、キス、セイゴ(フッコ)、アナゴ、クロダイ(チヌ)。夜釣りの電気ウキ釣りのみでこれだけ釣れるのだから、良い釣り場だ。そして今回初めて、アイナメが釣れた。正確には同行した友人が釣った。そして調理して食スことを一任されたので、ここに報告する。

ほかに釣れたのはいつもの小型のカサゴたくさんと、アジが少々。幸浦という場所は、神奈川側の東京湾(陸っぱり)で、食べられる魚がいるボーダーラインだとこれまでの経験から僕は判断している。都内はもちろん全滅、千葉側は釣果が少なくまだ判断がつかない状態だ。横浜は釣りができる場所自体が少ない(港湾の管理が厳しい)が、幸浦〜八景島間は釣り可。その中でも一番東京寄りの一角のみ、メバルは食べて味がアヤシイ、という場所がある。ほかの魚種はぜんぶ普通においしい。だから「食ス場合のボーダーライン」に設定しているのだ。

食べてアヤシイというのは、具体的には重油とタミヤ・エナメル塗料の味がするということ。僕は体を張ってこの調査をしているが、都内湾奥のセイゴ(ほかの魚種はほとんど釣れない)はall NG・舌のシビレや嫌な脂っこさがクチに残ることもある。川崎港のメバル・メジナもNG(メバルは瞬殺で下痢)・セイゴはOK、川崎・浮島のカサゴ・キス・メジナはOK(メバル・シーバスは最初から食べるのは断念)、という結果が出ている。

さて、今回のアイナメは35cmとなかなかの型だ。釣った時の友人の「おーし!」という叫び声が忘れられない。こいつは皮付きで3枚におろしてムニエルふうに。
c0035245_8174567.jpg

アジは3枚におろしてからタタキに、カサゴはぶつ切りにしてトマトスープで煮込んだ。
c0035245_8211080.jpg

どれも、非常においしかった。アイナメは、カサゴよりもふんわりとした身でした。僕は料理はほとんどしないが、魚だけはこんなふうに真似事めいたことはできます。

by hoq2 | 2010-12-21 08:24 | 日記 | Trackback | Comments(2)

うちの犬たち

c0035245_2330577.jpg

ブログを再開して1カ月近く経つが、そういえばうちの犬たちを改めて紹介していないことに気づいた。みんなに自己紹介してもらいましょう。

ゴースケ
フレンチ・ブルドッグ(パイド=白黒)/オトコ

<生年月日>2002年7月30日
<一人称> 俺・ボク(弱気時)
<性格> 頭は良いが、考えすぎて自滅するタイプ。一見クセモノだが、本当は気弱でやさしい。マイペースのようで優柔不断なところも。マメに八つ当たりされても耐えるオトコらしさがある。
<好きなモノ> 車(特にスバル・サンバー)、電車(特に京成線各駅停車)、労働者風の男
<苦手なモノ> 大型犬、雨、病院

爺さん
雑種・白 / おじいさん

<生年月日> 不明・2010年1月没
<一人称> わし
<性格> お年寄りらしい穏やかな性格。若い頃はやんちゃだったが、歳を重ねて丸くなったクチと思われる。粗食や放浪に耐える逞しさとオナゴ好きな面もあるが、母猫とかマメとか、強い女は怖い。
<好きなモノ> 焼き鳥、海、コリー風の上品な女性・コマタの切れ上がった女性
<苦手なモノ> マメ(気の強い若い女子)、猫

マメ
フレンチ・ブルドッグ(ブリンドル=黒)/ 女子

<生年月日> 2003年4月30日
<一人称> あたち
<性格> 目の前で起きたことに一つ一つ反応して生きていくタイプ。自分がカワイイと自覚している。世界は自分を中心に回っていると本気で思っている。活発でイキがいい。女子高生っぽい、典型的な"女子”。
<好きなモノ> 猫、乳製品、ウンコ的なにおい
<苦手なモノ> 特になし。


ゴースケとマメは普通にペットとして迎えた犬です。爺さんは保護した迷い犬で、結果的に我が家で4年間余生を送って今年の初めに亡くなりました。

それから、長野で田舎暮らしをしている実家には、マリー(通称マリ)という犬がいます。
c0035245_015257.jpg

マリー
ゴールデン・レトリーバー / 女の子

<生年月日> 2008年4月
<一人称> あたし
<性格> 天真爛漫な金髪カントリー娘。そばかすがありそうなタイプ。いつもみんなにかまって欲しい。暑いのも寒いのも、泥んこになるのもへっちゃら。ごく稀に、人に従うことに喜びを感じる、レトリーバーらしい真面目さも垣間見せるが、9割方はフリーダムに生きる。
<好きなモノ> 人が食べるような食事、遊んでくれる犬・人、マッサージ
<苦手なモノ> しいて言えばドッグフードは好きではない。


最後に皆さんの子犬のころの写真を。みんなかわいかったねえ。でも、性格も姿も変わってないっちゃ変わってないなあ。爺さんの子犬時はナゾに包まれているので保護した当時のズタボロ姿の写真を載せたけど、やはり10ウン年の重みを感じる。良い意味で苦労人の顔だ。
c0035245_0311712.jpg





by hoq2 | 2010-12-19 00:31 | 日記 | Trackback | Comments(2)

【東京陸っぱり】佃島のスラッガー

c0035245_0425929.jpg
c0035245_0425056.jpg

東京・佃島 / 2008  Hasselblad X-PAN II 45mm/4

今、頓挫してしまっている個人プロジェクトがある。ブログ再開を機にゆるゆると再開しようと思っているのだが、そのプロジェクトは『東京陸っぱり』という。以前の日記( http://hoq2.exblog.jp/15589589/ )に釣りの話を書いたのだけど、要はよく釣りに行く東京湾周辺という「陸っぱり」のフィールドを、竿だけでなくカメラでも楽しもうという話です。

陸っぱり・アオイソメ一本掛け&電気ウキの夜釣りが専門。頑固にそれしかやりません(深い意味はないが)。だから、釣りに行くのは夜。電気ウキの動きや魚とのやりとりを通じて東京湾というものを味わいます。そして、日中は日中で釣り場に行って街頭スナップを撮る。イソメで魚を狩り、カメラで風景を狩る(英語で写真を撮ることをShootと言うように、写真もまた狩りです)。東京の水辺をオレのものにしようという狩猟民族丸出しの企みです。

東京湾はとても魚影が濃い。海だけでなく、江東区や大田区あたりの運河は釣り堀状態。隅田川や荒川の河口近くでもよく釣れる。仕事帰りに地下鉄に乗って釣りに行けるフィッシング・シティとすら言える。竿持って銀座で降りて勝鬨橋までチョチョッと歩いて「ちょっと釣ってくか」ってな感じなのです。高層マンションの軒先で、仕事帰りの小奇麗なOLやサラリーマンに宇宙人を見るような目で見られながら糸を垂らすのもオツなものです。

都心近くで釣れるのは、ほとんどが関東ではセイゴ、フッコと呼ばれる15〜60cm級のスズキ。もし、この企画で本を出せたら、ペンネームは磯目誠吾にしようと思う。

僕は都内の水辺にも大勢いるルアーマンじゃありません。彼らのように都会的なアングラーは都会の風景になじみますが、ウキ釣りをしている姿はいかにも"釣り人"なので目立つようです。神田橋の首都高下で釣ってたら、橋の上からオヤジに「そんなドブ川で何が釣れるんだバカヤロウ!」ってなぜか怒られたり、隅田川でメーター級のスズキを釣り上げたら、ホームレスの皆さんがわらわらと寄ってきて「食えるのか!えっ、食えるのか言ってみい!」と迫られたり、木場の運河で初老の紳士に「食べられますか?」と聞かれて「食べられません。シンナーと重油の味がします」と答えると「大変悲しいことです」と上品に言われたり、まあとにかくよく話しかけられる。ルアーマンの皆さんは、スマートにスッと立ち去るのであまりそういうことはないようです。

一方、昼の水辺にも目立つ人がいるものです(釣り人からカメラビトになった昼の部では、僕は普通に都会の風景の一部になります)。ある夏の日、佃島で出会ったこの風景もまた、感動的でした。活気が失われた最近の東京にあって、これほどホームラン級のエネルギーが漂う風景に出会えることは、めったにありません。
c0035245_043128.jpg

by hoq2 | 2010-12-17 00:08 | 写真(Street Snap) | Trackback | Comments(0)

戦場写真集

恥ずかしながら、僕が初めて自分で買った写真集は、ブレッソンでもアンセル・アダムスでもなく、『戦場写真集』ってやつである。
といっても、後に自分で撮ることになった↓こういう写真が載ってる感じのものでもなく、
c0035245_1255744.jpg

c0035245_1262895.jpg

c0035245_1264376.jpg

こういうのです。↓
c0035245_130229.jpg

戦車マガジン別冊とかタミヤから出てた、ミリタリー&模型マニア向けのやつ。ドイツのPK(宣伝部隊)隊員が撮った写真とか国防軍のグラフ誌『Signal』向けと思われるような写真が載っていて、ライカやコンタックスで撮ったのでしょう、当時としては画質もよく写真としてよく撮れていることに今の自分は感心するのですが、1枚1枚の写真についているキャプション(説明文)が軍事オタクっぽいというか独特の語り口で、妙に印象に残っていたりする。

最近も同様の『戦場写真集』がたくさん出ているようですが、自分が小学生の頃に見ていた写真集の、80年代初期のあの語り口は健在なのかな?一人の人の個性なのか、ギョーカイ独特の文体なのか、今となってはナゾだ。

というようなことを考えていたら、当時の戦場写真集の雰囲気を再現したくなりました。作りかけのIII号戦車のジオラマを使ってまねてみた。↓
c0035245_1425761.jpg

第24装甲師団のIII号戦車J型(50mm Kwk/L60)。1942年北フランスでの撮影とあるので、東部戦線に送られる前の同年春〜夏の一葉(同師団はスターリングラードで壊滅している)。モノクロのため分かりにくいが、戦車兵の兵科色が通常のピンクの縁取りではなく、黄色なのに注意。第1騎兵師団を前身とする同師団では、騎兵隊の兵科色である黄色を使用していた。犬を連れた女性は胸の記章からSSの所属と分かる。出征前に取材に訪れたPK隊員と記念撮影、といったところか。

なーんて感じだったのだ。「一葉」って写真の数え方、『戦場写真集』でしか見たことない。

by hoq2 | 2010-12-15 01:56 | 模型 | Trackback | Comments(0)

【DogSnapshot Vol.7】飼い主は何処に

c0035245_13204733.jpg

 Kreuzberg, Berlin / 2006


飼い主は何処に

写っている人たちの顔立ちからすれば中東あたりのようだが、ベルリンである。ドイツはトルコ系移民の多い国で、ここクロイツベルグ地区はリトル・イスタンブールと化している。

2005年から07年にかけ、プライベートな写真を撮りにベルリンに通っていた。滞在中、東京の雑然とした雰囲気が懐かしくなると、ほのかにアジアの香りがするこの町に行くことにしていた。

さて、犬である。もし、ここが本当にイスタンブールだったら、野良犬が闊歩する見慣れた風景ということになる。だが、ここドイツでは、そもそも野良犬という存在は「あってはならないもの」である。万が一野良犬だったら大変だ。僕が実際にそうしたように、ニヤニヤしながら写真を撮るだけ撮って、保護もせず通報もせずにその場を去ったら、動物愛護法違反か何かで逮捕されるだろう。これが冗談と言い切れないほど、ドイツ人の動物愛護精神と保護システムは日本の常識からすれば完璧に近い。

実はこの風景、イスタンブールの野良犬と同じくらい、ベルリンではありふれている。単なる散歩中の飼い犬だからだ。沖縄の犬のように猫的に一人で散歩しているわけではない。画面の見えない所、おそらく奥の曲がり角の向こうか交差点の先に、飼い主はいる。そして、その飼い主はトルコ人ではなく、ドイツ人であろう。ベルリンの犬の半数近くは市街地でもノーリードで、たいてい飼い主の5mから数10m先をスタスタ歩いて行く。

前回も犬と「広さ」の話を書いたが、なぜそうなるかというと、犬1頭あたりに与えられた空間が日本に比べて広いからだ。それに対応してしつけや服従訓練の仕方も日本とは距離感が異なってくる。日本では飼い主の真横について歩くことが望ましいとされ、その場合、リードは必ず着用(ただしたるんでいる)というのが理想的な散歩スタイルだ。一方、僕が以前見学したドイツの家庭犬しつけ学校では、10mの範囲内でノーリードの犬の行動をコントロールすることを理想としていた。さらに、「犬にも自由を享受する権利がある」ということで、安全な場所で”Lauf!”【Free!=(自由に)走れ!】という号令があれば、ガンガン遠くまで走り回っていい。

日本でヒールしている犬が数少ない優等生であるように、ドイツでも10m以上離れて歩く犬はざらにいる。だからこれは、普通の犬が普通に散歩している、ありふれた光景なのである。結局、飼い主が誰かは分からなかったが。

『WAN』2006.12月号掲載

by hoq2 | 2010-12-13 13:24 | 写真(Dog Snapshot) | Trackback | Comments(0)