カテゴリ:アイメイト

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桜の季節

アイメイト後援会が運営する『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』が同じexciteブログ内で展開中です。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載しています。

アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。

アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。




2015年の春は全国的に少し遅いようで、東京では31日、まさにギリギリセーフで3月中に桜が満開になりました。

その日は、下町風情と寺町の情緒たっぷりの谷中を散歩。

ある撮影のロケハンなのですが・・・







いい桜の撮影スポットを探していても、やはり犬ばかり撮ってしまうわけで・・・

それでも、こういうところや



こういう所を見つけました。



僕は以前、こんな感じの谷中の路地裏に潜んで暗室作業の日々を送っていたことがあります。桜の香りとともに、とても懐かしい町の匂いを感じました。





そして、本番で撮ったのが、こんなカットです。







アイメイト・サポートカレンダー2016は、10月発売予定です。

2015年版はまだ少し在庫があります。



(内村コースケ/アイメイトサポートカレンダー・撮影担当)

by hoq2 | 2015-04-01 09:48 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

Slugs Live



だいぶ間が空いてしまいましたが、結成から2年余り追っているバンドが先月のバレンタイン・デーに初ライブをしました。

最初はこんなだったのが、こういうふうに少しずつ自分たちの色をつけ、ようやくライブにこぎつけました。

ライブに合わせ、バンド名も「the Slugs」となりました。Slugとは、ナメクジという意味ですが、そのゆっくりとした歩みもさることながら、命名人のベースの人によれば、カタツムリの殻を破ったのがナメクジだとか、論語がどーたらという意味が込められているようですが、それはさておき!

このバンドの音楽は、ボーカルのレナさんの成長物語だと僕は思っています。そういう意味では、これは彼女が殻を破るステージだと言えます。やはり、ちゃんと考えられたバンド名だったのですね。



彼女は高校生の時に視力を失いました。それはものすごく大きな事です。しかし、周りの者はとかく、その影に隠れたヒューマニティー、即ち誰もが若いころに経験する「栄光と挫折」、「成長と迷い」といった普通の若者となんら変わらない部分を見落としがちです。「見えない」ことで失ったことや得たこともあるでしょう。しかし、それは確かに大きいけれど、同時に彼女が歩み続ける道にある一要素に過ぎません。



彼女は子供のころ、テレビでミュージシャンのバックで踊るキッズダンサーとして、スポットライトを浴びました。失明後は、パラリンピック競技の日本代表強化選手として、スポーツ界で栄光をつかみかけ、挫折を味わうことになります。そしてその後、修行の末にスポーツトレーナーとして手に職をつけました。これだけ読めば、十分に「持っている」人だ、羨ましいという感想が多いかもしれません。



しかし、本当に「持っている」人というのは、常に前衛であり続けるものだと僕は思っています。自分で切り開いた道を歩めるのは、才能のある一握りの人だけです。どんなにデキる人でも、人が開いた道を上手に歩くだけでは「(才能や力を)持っている」とは言えない。逆にナメクジのようにゆっくりと不格好に歩んでいても、その道を自分で切り開いている人は「持っている」のです。



このライブはマイナーなシーンでの小さな小さな一歩です。彼女がこれまでにいたきらびやかなステージとは比べ物になりません。底の浅いものの見方しかできない人は、単純にリセッション=後退だと見るかもしれません。しかし、彼女はまだ自分で道を作っていないという思いが強かったから、あえて今、「音楽」で一から道を作っているのではないか、と僕は思います。これまでは、周りの大人が作った道を頑張って歩いてきた。今度は自分で道を作りたい。そのための自分の道具は「音楽」だ。このあたりは「本人のみぞ知る」(いや、本人こそが一番明確にこういうことを意識していないのかもしれません)ですが、それほど的外れな解説ではないと思います。

とにかく、彼女は、「誰かに褒められたい」とか「すごいと思われたい」とか、そういう次元を乗り越えたところで音楽にチャレンジしています。それが、「殻を破る」ということなのです。もし、そうでなければ手放しで応援する理由はありません(僕は安易に若者を応援しません。だって、クリエイターってジャンル違いであっても全員ライバルでしょ?生臭い連中ばかりの昨今はなおさらだ)。



他の3人も筋が通ったちゃんとしたミュージシャンです。レナさんよりも一回りも二回りも上なので、もう道はほとんどできており、あとは補修や改装をするくらいという段階に入っていると思われます。ちなみに、僕は彼らとの付き合いは長く、メンバーが別のバンドの形を取っていた時から、なんとなく写真を撮っています。



それから、アイメイト(アイメイト協会出身の盲導犬)のセラフですが、彼もまたレナさんの一部であり、当然ですが同時に独立した人(犬)格です。彼らの音楽の自己評価に、セラフが喜ぶかどうかという基準があります(基本的に彼はドラマーのワタナベさんのファンです)。



ただ、ステージにアイメイトが一緒に上がるということは、観客の目がどうしてもそこに集中するということになります。実際、このライブでも「今日の主役はアイメイトだったね」という感想も聞こえてきました。アイメイト協会の塩屋代表理事もいつも口を酸っぱくして言っている事ですが、アイメイト事業の本分は視覚障害者の支援であり、主役はあくまで「人」です。残念ながら、ほとんどの人は「犬が健気で偉い。賢い!かわいい!」という浅い見方で盲導犬を見ています。もちろん、「主役は人」と説明すれば言葉の上では分かっていただけます。それでも、「アイメイト」という強いモチーフが強いビジュアルとなって目の前に現れれば、そのポジティブなインパクトが「音」や人間たちの業をあっさりと隅に追いやってしまいます。

それは、今の段階では仕方ないでしょう。すごい音楽を聞かせればいいだけの話です。今更スティービー・ワンダーが盲目だということ気にする人はいないと思います。セラフがちょっと特徴的なメガネくらいに、いや、レナさんがかなりかわいいメガネをかけている人くらいに見えた時がこのバンドの音楽が本物になった時なのでしょう。そういう意味で、バンドのライバルはセラフなのです。





音楽が、レナさんの道を開くものであることは間違いないと思います。しかし、実際にどれだけの長さの、どれだけの幅の道ができるかはまだわかりません。誰もが憧れるような「片側3車線の立派な道」である必要は全くない。「誰も知らないマイナーな山を上がる登山道」で良いと僕は思っています。「自分しか感動しないようなしょぼい景色でもいいじゃないか、山頂にさえつけば」・・・まあ、これは言い過ぎかもしれませんが、そういう生き方を僕は称賛します。





で、どういう音楽なの?っていうのが気になりますよね。僕としては映像とは他ジャンルである「音楽」というアートに敬意を表して黙って音源を聞け、と言いたいのですが・・・ここでは、変な大人の事情も絡んで、「音源公開はあらゆる意味で一人前になってから」という考え方に則ります。

以下の曲をカバーしています。ライブでの曲順に紹介します。解説は、ベースの人の長文解説からの抜粋です。

①Knees of My Bees(Alanis Morisette)・・・レナさんのシャウトが聞きたくて僕(※ベースの人)が選びました。(※ある日の練習で)レナさんが急にピアニカを持ち込んで、すごく不思議な雰囲気になりました。
②Everyday Is a Winding Road(Sheryl Crow)・・・レナさんが一発ではまってやりたいと言った曲です。
③We Can Work It Out(Stevie Wonder)・・・じつは僕(※ベースの人)は、スティービーが盲人だということを忘れていました。僕としては、そういうつながりではなく、リズムの感じとか、本質的に歌うっていうこととか、黒人のこととか、そういう部分がたぶん、我々が取り組んで良いんじゃないかなと思ったきっかけだった。
④Young Blood(Rickie Lee Jones)・・・原曲アレンジというのが全然なくて、コードと歌メロに合わせて適当にみんなでせーのってやったら一発で決まったっていう思い出の曲です。
⑤Horses(Rickie Lee Jones)・・・リッキーは、最初にレナさんからバンドをやりたい、歌いたいという話を聞いたときに、話している声を聞いて最初にイメージしたアーティストでした。好きだの恋だのといった歌はやってられん。子どもっぽいレベルで音楽をやっていくのではなく、もっと広い世界で、人類を救済する歌を歌ってほしいということです。
⑥ Hard to Make a Stand(Sheryl Crow)・・・歌詞がけっこう効いています。聞こえやすいところでいうと、レナさんがmiscreationと言うのにどきっとする人もいることでしょう。
⑦ Lookin' Through the Windows(Jackson5)・・・最初は椎名林檎とかボニーピンクとか、バンドでやりやすいような曲を(※レナさんが)持って来た。で、それをこなしていくうちに、やれるかどうかは別として何でも持ってきていいよ、なんでもまずはやってみようっていう話になりました。それで彼女が思い切って持ってきたのが、このへんのジャクソン5。
⑧The Love You Save(Jackson5)・・・そもそもロックじゃないし、こんなのやったことないわけです。演奏技術的にもなかなかのもので、メンバー全員、最近では珍しく、かなり練習したと思います。基礎がきちんとしてないと、このリズムについていけない。





彼女は絵にもチャレンジしています。
それはまた別の機会に・・・



【今回使用機材】
   
    



ミノルタ MC W.ROKKOR-HH 35mm1.8


by hoq2 | 2015-03-09 20:08 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

【ラブマスコット】 ラブラドール・レトリーバーと水辺の季節

アイメイト後援会が運営する『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』が同じexciteブログ内で展開中です。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載しています。

アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。

アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。



アイメイト協会の創設者、塩屋賢一氏が育成した国産盲導犬第1号『チャンピイ』は、ジャーマン・シェパードでした。その後もしばらくは、シェパードのアイメイト(盲導犬)が続きましたが、1970年代には現在のラブラドール・レトリーバーになっています。


第1号ペアの河相洌(きよし)さんと『チャンピイ』


       現役のアイメイト『トリトン』と使用者のSさん夫妻

ラブラドール・レトリーバーになった理由はいくつかありますが、シェパードに比べて、訓練のしやすさや見た目、性格が「万人に向け」ということもあるようです。筆者が『アイメイト55周年記念誌』のためのインタビューで面会した際、河相さんはこんな事をおっしゃっていました。

「能力的にはシェパードが上だと思いますね。歩いている時もよそ見なんかしない。ラブはその点がちょっと遊び気分がある。しっぽ振りながら歩いてるでしょ」

ただし、こうもおっしゃっています。

「シェパードは忠実なだけに神経質な面がある。コントロールするには人間がよほどしっかりしてないといけませんね。それに、一般の人がシェパードを怖がるということが昔はあって、その点でも見た目がやさしいラブのほうが一般受けが良かった。それでいいんじゃないかと思いますよ」

つまり、河相さんや塩屋賢一氏が切り拓いたパイオニアの時代には、扱いは難しくても高性能な“スポーツカータイプ”が必要だった。やがて、より多くの人が共に歩き、育成に関わるようになっていくと、平均値が高い“ファミリーカータイプ”が求められるようになった。優劣の問題ではなく、時代の要求の結果であったように私は思います。

さて、ラブが先天的に持つ「遊び気分」は、現役、子犬、リタイア世代を問わず、アイメイトたちが持つ明るさや無邪気な様子でもよーく分かります。特に、もともと狩りで水面に落ちた鳥などをレトリーブ(回収)する犬種だったことから、「水」を前にするとそれが顕著に表れます。







でも、ラブがみな先天的に水が大好きかというとそうでもないようです。カヌーが趣味だという使用者の方が言っていましたが、彼女のアイメイトはカヌーには喜んで一緒に乗るけれど、水に濡れるのが大嫌いで足をつけるだけでも嫌がる。だから、陸から直接乗船できる場所を探すのに苦労するそうです。

2015年用の『アイメイトサポートカレンダー』の撮影で、先日清らかな渓流に入った飼育奉仕(2ヶ月〜1歳)中の候補犬も、最初はこんな感じでおっかなびっくりでした。



やっと水に入っても不安顔で石にしがみつく感じ



でも、最後にはちゃんと泳ぎました!さすがですね。



ちなみに、筆者の犬は泳ぎとはおよそ似つかわしくないフレンチ・ブルドッグですが、やはり1歳くらいの時にプールで無理やり泳がせたら、額に怒りマークが出てました。温泉も同様。上の撮影で、もう10年近く前のこの時のことを思い出してしまいました。





ともあれ、梅雨が明けたらレトリーバーの季節!うちも一足早く、実家のゴールデンを連れて水がきれいな渓谷に行きました。ゴールデンのマリーはずんずんと真っ直ぐ川に入って行きましたが、フレンチ・ブルドッグのマメは10歳近くなった今も、上の写真の時と変わらない。ちょこっと水に入って後は岩の上で不満顔でした。





さてさて、アイメイトグッズの【ラブマスコット】に、このほど黒が加わりました。

【ラブマスコット・白】
【ラブマスコット・茶】
【ラブマスコット・黒】

と、これで三色揃いました。



今年は、繁殖奉仕家庭で兄弟で3色いっぺんに生まれるという珍しいこともありました(その時のブログ記事はこちら)。現在、アイメイトの犬種は100%ラブラドール・レトリーバーですが、もちろん、「この色でないといけない」という毛色はありません。そして、同じラブでも、水が大好きだったり苦手だったりと、それ一つを取っても個性があります。

だからこそ、アイメイトは視覚障害者の最良のパートナーなのです。

(写真・文:内村コースケ)

アイメイト・サポートグッズの収益は全額アイメイト協会に寄付され、アイメイトの育成に役立てられます。


by hoq2 | 2014-07-11 11:57 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

【サブトートバッグ】 愛子さまもお買い求めになった人気グッズに新色追加

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一時品切れになっていたサブトートバッグ(緑)が再入荷致しました。さらに、新色のサブトートバッグ(茶)が新たにラインナップに加わりました!犬の散歩用にもぴったりと評判で、品切れとなるほどの人気商品です。

このサブトートバッグ、実はアイメイト支援のためにと、愛子さまにもお買い求めいただいております。

アイメイト後援会では、皇族方が通う学習院の文化祭、『オール学習院の集い』に毎年サポートグッズ販売等のブースを出させていただいております。今年も4月13日に行われ、愛子さまがブースにお越しになりました。そこでアイメイトの「体験歩行」のコーナーに参加していた広報犬の『スイミー』と交流されました。

スイミーはもともと東日本大震災の被災地で活躍していたアイメイトで、震災の時には使用者を高台に誘導し津波から守りました。しかし、使用者の方とスイミーはその後避難所を点々とせざるを得なかったという事情などから、現在は協会に戻ってこうした広報活動をしています。

こうしたスイミーの物語は、協会スタッフから愛子さまへも伝えられました。愛子さまは大変熱心に耳を傾けられていたそうです。

その時の様子を報じた『女性自身』5月6日号の記事から引用させていただきます。

スイミーをいたわるようになでておられた愛子さまは、“盲導犬たちの役に立ちたい”と、考えられたようだ。

愛用の赤いお財布に入っていた小銭を募金されると、サポートグッズの販売コーナーへ。グッズの売上げは協会に寄付されるという。

愛子さまは、まずボトルを手に取られ、次にトートバッグをご覧になったのだが・・・、

「ボトルは800円、バッグは1千900円でしたが、愛子さまのお財布の中には2千円。財布とグッズを見比べながら、少し困ったように考え込まれていました。どうやら小銭を募金してしまったこともあり、お小遣いが足りなくなってしまわれたようです」(前出・学習院関係者)

(中略)

この日お持ちだったのは愛子さまが中学生になられての“初“お小遣いだったのだ。

ご夫妻は少し離れたところから様子をご覧になっていたが、愛子さまが困惑されているのに気付かれたようで、「皇太子さまが、足りない分を補てんされていました」(前出・学習院関係者)
 キャンパス内にはさまざまな模擬店も並んでいたが、愛子さまは、盲導犬のためにお小遣いを全額はたかれたのだったー。

 (『女性自身』5月6日号より)



記事中の『トートバッグ』がサブトートバッグ(緑)、そして『ボトル』は真空ステンレスボトルです。

真の「ボランティア精神」とは何か。私はハッとさせられました。皆さまはこの愛子さまのエピソードから、どのようなことを感じられたでしょうか?

by hoq2 | 2014-05-12 01:43 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

「アイメイト・サポートカレンダー」桜の季節

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『アイメイト・サポートカレンダー』の撮影は、秋の販売開始に向けて撮影も佳境を迎えてきました。撮影の順番は、背景の季節感でいうと【紅葉】→【雪】→【桜】→【夏の海など】となります。この間に、子犬など特に季節感にこだわらない撮影が挟まります。今回は、『アイメイト・サポートカレンダー』の「桜の風景」のお話です。(内村コースケ/アイメイト・サポートカレンダー撮影担当)

さて、東京都内は今がまさに桜のピークですね。昨日(4/2)、練馬区のアイメイト協会の近くで、歩行指導員による訓練の様子を桜をバックに撮影しました。

「日本の街はごちゃごちゃしていている」「統一感がなく薄っぺらい」「街と田舎の境がない」「どこを見回しても人工物や下世話な看板がある」ー。よく言われることですが、僕も事実だと思います。風景を「切り取る」ことで表現をする写真家としては、それが逆に面白いとは思うのですが、その話はここでは置いておきましょう。

そんな日本の風景でも、ひねくれ者の僕ですら、例外的に文句なく普通に美しいと思うのが桜の季節です。『アイメイト・サポートカレンダー』でも、これまで多くの<桜の風景>を取り上げてきました。


【2011年 4月・リタイア犬】


【2012年 4月・不適格犬】


【2013年 4月・不適格犬】


【2014年 3月・不適格犬】


【2014年 4月・リタイア犬】

これまでは、桜をバックに不適格犬・リタイア犬と引き取った奉仕者のご家族との触れ合いをテーマにしてきました。2015年版は、趣向を変えて歩行指導員による訓練風景にしてみました。場所やアングルを変えて4〜5カット撮りましたが、そのうちの一つをご紹介します(これが採用されるかどうかは分かりません)。



『2015 アイメイト・サポートカレンダー』は、この秋の発売になります。

その他のグッズの売上も、アイメイトの育成のために役立てられます。ぜひ、アイメイトサポートグッズ・オンラインショップをご利用ください。

アイメイト後援会の活動内容や、繁殖奉仕などのボランティア活動については、アイメイト後援会HPをご覧ください。アイメイトの育成は、皆様のご協力によって成り立っています。

by hoq2 | 2014-04-03 13:31 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

『アイメイト・サポートカレンダー』2015 今年は子犬がすごいです!

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アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。





『アイメイト・サポートカレンダー』2015年版の撮影は、昨年の秋から始まっています。季節感が要素の一つとなっているカレンダーの撮影は、通年で行われています。

また、ほとんど全ての写真は、このカレンダーのための撮りおろしです。

『アイメイト・サポートカレンダー』では、盲導犬として活躍するアイメイトたちの誕生から子犬時代、訓練・歩行指導中、現役時代、リタイア後、家庭犬としての道といった「アイメイトの一生」の各ステージを写真で表現しています。そして、なるべくリアルタイムな「今の姿」を伝えることが、アイメイトを支援するという目的に最低限必要な「誠実さ」であると私は考えています。

なぜなら、アイメイトは、会社などの特定の利益のために存在するのではなく、視覚障害者福祉という公益のために存在するからです。その支援をする後援会が作るグッズは、社会に向けて誠実でなければいけません。

たとえば、よくある犬のカレンダーのように、ストックフォトなどからの寄せ集めでは、どうしてもテーマ性が希薄になったり、こじつけ的な白々しさが生じてしまいがちです。いつ、誰が、なんのために撮ったか、1枚1枚バラバラでは当然です。そうならないためにも、『アイメイト・サポートカレンダー』は、同じスタッフが毎年、次の年のカレンダーのためだけに撮っています(掲載枚数の関係等で再来年に回すなど、いくつかの例外はあります)。



しかし、その中で子犬というのはちょっと違って、「無条件なかわいさ」で押し通す無垢な力に満ちています。視覚障害者福祉というアイメイトの本筋の部分は、やや固いというか、入りにくいテーマかもしれません。そこに興味を持ってもらう入口として、子犬たちの力を借りるという側面もあります。ですので、子犬の写真は、表紙など目立つ場所に使うことが多く、そのため、ほかのステージよりはドキュメンタリー性よりも純粋な「かわいさ」に振った撮り方が多くなってきます。

そして、今年はその子犬に珍しいことが連続して起きています。子犬は「繁殖奉仕」という繁殖用の母犬を預かるボランティア家庭で生まれます。まず、暮れに「イエロー」「ブラック」「チョコレート」とラブラドールの3色全て揃った5頭が生まれました。





こんな手のひらサイズだった子たちが、先月(2月)には冒頭の2枚や下の写真のように成長しました。



そして、先日撮影したのは、13頭!の兄弟姉妹。アイメイトの子犬は長年撮影していますが、これまでの最高は11頭でした。もうこうなると犬団子状態ですね。





おっぱいをあげるお母さんも大変です。



アイメイトは、この時期に兄弟姉妹、母犬と犬同士のコミュニケーションを取って社会性を身につけます。13頭もいると奉仕者の方は大変だと思いますが、子犬たちにとっては賑やかな毎日が良い社会勉強になることでしょう。





『2015 アイメイト・サポートカレンダー』は、この秋の発売になります。

その他のグッズの売上も、アイメイトの育成のために役立てられます。ぜひ、アイメイトサポートグッズ・オンラインショップをご利用ください。

アイメイト後援会の活動内容や、繁殖奉仕などのボランティア活動については、アイメイト後援会HPをご覧ください。アイメイトの育成は、皆様のご協力によって成り立っています。

by hoq2 | 2014-03-12 02:16 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

『アイメイト・サポートカレンダー 2014』 販売開始しました

アイメイト後援会が運営する>『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』を同じexciteブログ内に開設しました。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載します。

アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。

アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。




アイメイト後援会の公式カレンダー『アイメイト・サポートカレンダー』の2014年版が発売となりました。アイメイトの一生を、子犬時代から現役〜リタイアまでのステージに分けて追ったカレンダーです。写真撮影を担当させていただいた私の方から、内容を紹介させていただきます。(内村コースケ・写真家)


『アイメイト・サポートカレンダー』は、2010年版からスタートしておかげさまで4年目となりました。アイメイト(アイメイト協会出身の盲導犬)の一生の各シーンを写真に切り取り、「アイメイト」そのものの姿をビジュアルで伝えることをおもな目的にしています。

2010年版からの表紙は、すべて子犬です。アイメイト候補犬は、協会の繁殖犬の母犬を預かるボランティア(繁殖奉仕)家庭で生まれます。こうした写真は、いずれも繁殖奉仕家庭を訪ねて撮影させていただいたものです。

子犬の撮影は大変です。ただでさえ元気に動きまわるうえに、たいてい一度に3頭から10数頭が生まれますから、兄弟姉妹を一枚の絵に収めることだけでも一苦労です。しかも、一頭一頭がかわいく写っているカットとなると奇跡的とも言えます。一方で、過度な演出は避け、たくさん撮った中から「ほどよい瞬間」を選ぶように心がけています。かしこまったポーズや表情よりも、少し崩れたくらいの自然な姿がかわいいと思うからです。


表紙としてパッと人目を引くことと、「自然なシーン」の両立は、なかなかに難しいものです。その中でとてもありがたいのは、アイメイト候補犬ゆえの優秀な血筋です。手のひらに乗るような赤ちゃんの時から、一般の子犬に比べてやはり落ち着いています。「子犬としては」という条件付きですが、アイメイト候補犬は大変に撮りやすいのも事実なのです。


これも、全員がしっかり並んで正面を向いている写真を目指しがちですが、あえて少し崩れた瞬間を選んでいます。




【2014年版 中面】




『アイメイト・サポートカレンダー』の各月の写真は、アイメイトの一生を以下の5+1のステージに分けて紹介しています。

繁殖・・・繁殖奉仕家庭にいる誕生からの2カ月間
飼育・・・飼育奉仕家庭にいる子犬時代の1年間
訓練・歩行指導・・・アイメイト協会で訓練と歩行指導を受ける期間
現役・・・視覚障害者とともに生活し、アイメイトとして仕事をする期間
リタイア・・・現役を引退し、リタイア犬奉仕家庭で第二の人生を過ごす期間
不適格・・・不適格犬奉仕家庭で過ごす家庭犬として一生




『アイメイト・サポートカレンダー』が一般的なペットや動物のカレンダーと違う点は、「人」も多く登場していることです。実際の使用者、奉仕家庭のご家族、協会スタッフにモデルになっていただいています。アイメイトの一生は、人とのかかわりそのものですから、当然のことです。




撮影は、季節感等を考慮したロケ地で1〜2時間ほどかけて行います。「向こうから笑顔で歩いてきて!」などと色々と注文を出し、ご協力いただきます。ロケ地の選定から後援会スタッフとの共同作業です。現場ではモデルの皆様ご自身からもアイデアを出していただき、絵が完成します。




プロカメラマンとしては、アイメイトのことを詳しく知らない一般の方にもアイメイトの姿が正しく伝わるよう、客観的な視点を心がけています。演出なしの実際のシーンそのものであったり、演出する場合も日常の様子に近いシーンになるよう心がけています。演出の部分は、季節感であったり、1カ月間部屋に飾るに耐えるさまざまな面での「まとまり」を出すためのものです。『アイメイト・サポートカレンダー』の写真は、いわば「リアル」をベースにした「フィクション」、つまりセミドキュメンタリーと言えるものなのです。

巻末には、見開きの特集ページがあります。毎年テーマを変え、アイメイトにまつわるさまざまな読み物を掲載しています。今年は「不適格犬」についての特集です。「不適格犬」とは、さまざまな事情によりアイメイトにならずに一般家庭に引き取られ、家庭犬としての道を歩む候補犬のことです。近年、この「不適格」という名称についてネガティブなご意見が目立つようになりましたが、最高の家庭犬であるという事実、そして犬に対して最大の敬意を払い続けているアイメイト協会の姿勢を是非知っていただきたいと思います。



『アイメイト・サポートカレンダー 2014』は、「アイメイトサポートグッズ・オンラインショップ」で販売中です。収益はアイメイト協会に寄付されます。アイメイト育成のためご協力をお願い致します。


【アイメイト・サポートカレンダー 2014】 価格1,000円


by hoq2 | 2013-10-09 03:13 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

【EYEMATE Support goods SIDESTORY】クリアファイル2枚組D =「訓練には犬を愛おしむ心を」

アイメイト後援会が運営する『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』が同じexciteブログ内で展開中です。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載しています。

アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。

アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。




アイメイトやアイメイト候補の子犬の写真を全面に使った「クリアファイル」は『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の人気商品の一つです。A4判2枚組で、現在4種類が販売中です。そのうちの『クリアファイル 2枚組 (D)』の1枚に使われているのが、「ドアー」の訓練の様子です。使用者の方がアイメイトに発するコマンドの一つで、「ドアー」と言われたアイメイトは、鼻先で部屋などのドアノブの位置を示します。今回は、こうしたことを教える「訓練」についてのお話です。

(写真・文 / 内村コースケ・写真家、クリアファイル制作担当)








前回の【イラストミニレター】 上杉一道さんとケビン、マービーの話でも、「不適格犬」という呼び名について書きましたが、アイメイト協会では安易に横文字を使って物事の本質をオブラートに包むようなことはしません。そのため、「訓練」という言葉の印象でビシバシとスパルタ教育を行なっているというふうに思っている方も少なからずいるようです。

しかし、上の3枚の写真の歩行指導員(人間教育を本分と考えるアイメイト協会では、犬の「訓練士」「トレーナー」ではなく、人に対する「歩行指導員」という呼び方をします)の優しい笑顔を見ていただければ分かりますが、「グーッド!」と褒めることの方が圧倒的に多いのです。

これは、協会の歩行指導員が皆、創設者の塩屋賢一氏の哲学を受け継いでいるからです。

「訓練には犬を愛おしむ心を」 塩屋賢一氏が遺した言葉です。



賢一氏は幼い頃から犬が大好きでした。飼い犬を枕に犬小屋で一緒に寝たり、犬が父親に叱られた時には泣きながら代わりに謝るような、そんな少年でした。そして、戦後復員してすぐ、誰もがその日食べるものにも困っていた時代に全財産をはたいて憧れのシェパード犬を手に入れたほどです。奥様が苦労して手に入れた肉を自分が食べずにその「アスター」にやってしまうなど、奥様がやきもちを焼くほどの関係だったといいます。



現在の歩行指導員たちも、皆賢一氏に負けず劣らずの犬好きです。ただし、それはベタベタとした愛情ではありません。将来の視覚障害者との対等なパートナーとして、敬意を払いながらも若い候補犬の良きお姉さん、お兄さんとして愛情深く接している。そういう関係だと私は感じています。そして、教えたいことが良くできた時には心から共に喜び、褒めます。上辺だけの気持ちは犬には伝わらない。見透かされてしまうからです。犬の愛の感覚に対するスルドさは、人間以上だと私は思います。

候補犬たちも、しっぽを振って喜び勇んで訓練に臨みます。「スィット」(座れ)、「ステイ」(待て)などが上手にできた時の得意そうな表情は、見ている者をも幸せにしてくれます。犬全般に言えることですが、特にラブラドール・レトリーバーという犬種は人と一緒に行動し、褒めてもらうことに何よりもの幸せを感じるようです。これは、太古の昔から人と犬が共に暮らし、狩猟などの共同作業をしてきた長い歴史の積み重ねがあるからでしょう。







アイメイトが街を歩いていると、よく「偉いねえ」「賢いねえ」という声が聞こえてきます。しかし、実際には犬だけが偉くて賢いのではなく、パートナーの視覚障害者が覚えた道順をアイメイトに指示したり、交差点の位置や信号の変化を足先の感覚や音で把握して歩行をリードします。アイメイトはその指示に従いながら、時には車が飛び出してきた時には指示に従わずに止まったり、路上の障害物を自主的に避けたりします。アイメイト歩行とは、そうした対等な共同作業なのです。そのため、塩屋賢一氏は「盲人を導く犬」を示す「盲導犬」という呼び名を嫌い、EYE=私・愛・目、MATE=仲間という意味を込めてEYEMATEという呼称を使うようになったのです。

だから、訓練を受ける候補犬たちも、特別に賢かったり偉かったりするわけではありません。本質的には私たちの家庭にいるペットと同じ、愛らしい子供のような存在です。だから、訓練中も隙を見ては歩行指導員のひざにあごを乗せて甘えたりもします。ハーネスをつけて歩き出すとピシっと引き締まった表情になる所が、ちょっと特別な部分でしょうか。





時には失敗も。訓練中におしっこをしてしまいました(訓練を終えれば、「ワン・ツー」の号令がなければ排泄をすることはありません)。なんともバツの悪そうな表情がかわいらしいですね。




【クリアファイル 2枚組 (D)】300円



by hoq2 | 2013-07-10 02:53 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

【EYEMATE support goods SIDE STORY】 イラストミニレター = 上杉一道さんとケビン、マービーの話

アイメイト後援会が運営する『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』の公式ブログ『EYEMATE support goods SIDE STORY』を同じexciteブログ内に開設しました。同ブログの運営と記事執筆を担当しています。こちらの個人ブログにも随時記事を転載します。

アイメイトとは、アイメイト協会が育成している盲導犬のことです。一般名詞の「盲導犬」が「パソコン」ならば、アイメイトは「Mac」のようなものになります。日本の盲導犬の歴史を作った故・塩屋賢一氏直系の最も歴史と実績のある正統派の育成団体です。

アイメイトの育成には多くのボランティアの方々が関わっており、アイメイト後援会はその中心となるボランティア団体です。チャリティグッズの販売はその活動の一つで、収益はアイメイト協会に寄付されます。『EYEMATE support goods SIDE STORY』では、グッズにまつわるサイドストーリーや制作秘話などを不定期で掲載します。商業目的のグッズではありませんので、商品の宣伝よりも、アイメイトのことをより深く知っていただくための読み物として展開していく所存です。どうぞよろしくお願い致します。





アイメイト・サポートグッズの『イラストミニレター』は、25枚綴りのメモパッド(一筆箋)。帯色が赤・緑の2種類が販売中です。表紙イラストはいずれも群馬県高崎市在住の画家、上杉一道さんの作。上杉さんはカヌーイストでもあり、奥様とラブラドール・レトリーバーのケビンとともに全国の川を下ってきました。今回は、そんな上杉さんご夫妻とケビン、そして新しいパートナーのマービーのお話です。

(イラスト・上杉一道 / 文と写真・内村コースケ)




ケビンは、上杉夫妻が結婚して初めて迎えた犬でした。当初はかなりやんちゃな男の子で、元気いっぱいに駈け出して奥様が椅子に座ったまま引きずられたり、河原でピクニックをしていた家族のお弁当を勢い余って踏み荒らしてしまったこともあったとか。でも、夫妻と一緒にカヌーに乗るようになると、自然と落ち着いていったそうです。大自然の中での経験が、犬としての成長の糧になったのでしょう。僕が雑誌の取材のために初めて会った時には、とても穏やかな老犬になっていました。

ケビンは全国津々浦々の川や湖に行っています。カヌーを漕ぐのは専ら人間の役目だけど、泳ぎはもちろんケビンの方が上。2頭のダックスフンドが家族に加わると、良き兄貴分として一家を支える存在になりました。北海道の原野でキャンプをした時には、熊の気配を感じてテントを飛び出して追い払ったこともありました。









ケビンは、最後の最後までカヌーに乗り続けました。少しずつ少しずつ体力が衰え、穏やかにフェードアウトするように14年の生涯を閉じました。

「衰えていくのを傍で見ているのは辛いけれど、ケビン自身はそれを受け入れていくじゃないですか。ひねくれたり落ち込んだりということはないから、そういうのを見ていて『ああ、犬ってすごいんだな』って思いました」と上杉さんは言います。

最後の夜は3人で川の字になって寝ました。ケビンが奥様の腕の中でふっーと息を吐いて旅立つと、上杉さんは「犬としてパーフェクトな人生だった」とつぶやき、スケッチブックを取り出します。そして、ケビンの穏やかに微笑んだ表情を描きとめました。




それから3年。上杉さん夫妻は新しい家族を迎える決心をしました。ケビンへの感謝の気持ちを胸に、今を生きる彼の仲間たちに何かしてあげられることはないか。そう考えた末にアイメイト協会から不適格犬を引き取ることにしたのです。

不適格犬とは、訓練の過程でさまざまな理由によりアイメイトに向かないと判断された候補犬です。「不適格」という言葉の響きだけを取って、この呼び方に眉をひそめる人もいます。しかし、表面的な言葉の言い換えは、正面から事の本質をとらえることの妨げになりかねないと私は思います。国産盲導犬第一号のチャンピイの使用者、河相洌(きよし)さんはこう言います。

「今は社会環境も随分改善されて障害者も生きやすくなっていますが、善意の皮をかぶった根本的な差別意識というものも根強く残っていると感じます。それに負けて弱くなっちゃって、例えば「〇〇は差別語だ」などと末梢的なことにこだわって目くじら立てるような狭い根性では、盲人が普通の人間と肩を並べることはできないと思います」

「不適格犬」を存在そのものが不適格な犬だという意味にとらえるのなら、それは間違いです。アイメイトとしては不適格な犬ーその理由はほとんどの場合、やや乗り物酔いをしやすいだとか、新しい場所に行った時のヨロコビの表現が少しだけ大きかったりとか、一般の家庭犬としては全く問題にならないようなことばかりです。視覚障害者とペアを組んで万万が一のことがないように、厳しい判断が求められるのです。それに合わなかったからといって、アイメイトになった犬と比べて劣った存在だなんて関係者は誰一人思っていません。浅薄な価値観による差別をしないからこそ、アイメイト協会では設立当初から、そしてこれからも「不適格犬」という呼び名を堂々と使っていくことでしょう。




上杉さんに迎えられたマービーは、出会ったその日からすぐに愛情を示してくれました。アイメイト協会の建物を出て上杉さんのキャンピングカーに乗り込むと、いつもケビンがそうしていたように後部座席の特等席に寝そべりました。ダックスのルークとクレアも最初は少しびっくりしたようだったけれど、すぐに仲間と認めてくれたようです。



高崎へ行ったマービーはすぐに新しい環境に慣れ、上杉家の一員として早速カヌーにも乗っています。早くも大自然に抱かれる喜びを見出し、元気に跳ね回っているそうです。ケビンの「パーフェクト・ライフ」は、世代を引き継いで永遠に続くことでしょう。







【イラストミニレター・赤】300円


【イラストミニレター・緑】300円



【関連リンク】

『EYEMATE support goods SIDE STORY』
『アイメイト・サポートグッズ オンラインショップ』
アイメイト後援会
アイメイト協会


 


by hoq2 | 2013-07-04 04:10 | アイメイト | Trackback | Comments(0)

バンドの方向性 Ⅱ  ~21世紀のエピタフ~




僕は音楽を聴くのが結構好きで、子供の頃バイオリンを習っていた関係でクラシックから入り、高校生の頃からはプログレやピンク・レディーを聴いています。純粋な楽しみで即興の前衛音楽をやっていた頃もありますが、音楽を生み出す方の才能はありません。

そういうわけで、最近は写真の方で音楽と関わり続けたいと思っているのですが、このバンドも一部メンバーの前所属バンドの時代を含めれば長年撮り続けています。女性ボーカルとアコースティックギター、ベース、ドラムス&アイメイト(盲導犬)のこの新バンドになってからは2回目の撮影になります。バンドメンバーのプロフィールなど書いてありますので、ぜひ、前回の撮影時のブログを参照してください。

今回も、前回に続き、スタジオセッションの撮影。前回はまだ結成してから日が浅く、まだバンドの「色」が見えていないように感じたので、モノクロで撮りました。今回はカラーです。僕なりに感じた色を乗せてみました。

「音」とそれに伴う映像イメージは、一言で言えば70年代前半。音楽的にやろうとしていることも、究極的にはジャニス・ジョプリンとか、そういうあたりなのかな。しかし、ボーカルのレナさんは20代で、その時代の臭いを意識しているわけではないと思います。加えて今回は20代のゲストベーシストも参加しました。残りのオッサン3人とて、70年代生まれではありますが、自我が確立したリアルタイムでは80年代以降の人たちなのです。だから、ロック黄金期を実体験している人たちの出す音とはやはり違うと思います。

なので、写真的にも21世紀(現代)のデジタル画像をベースに、色あせぎみのフィルム感を乗せてみました。目の前の時代をストレートに見た「シャープで鮮やか」な映像に、遠いかすかな記憶にある時代感を重ねる。明瞭さとあいまいさを同居させる試みです。また、女子的なかわいい色合いなども少しだけ意識しました。ただし、それら全ては控えめに。分かりやすいキャッチーなイメージにならないよう、「少し手前で立ち止まる」という感じでしょうか。なぜなら、彼らが目指す音楽は決してキャッチーなものではないと思うからです。

(ここからは、写真のヒト向けです) 技術的には、RAWで撮影→RAW現像時に色温度を合わせ、彩度を抜き気味に→Photoshopでフィルム風の粒子を乗せ、微調整

という手順を踏みました。ボディは5DMKⅢとNEX-7、レンズはミノルタMC Rokkor 35mm1.8(NEX)と純正ツァイス24mm1.8(NEX)を標準レンズ的に使い、広角はトキナー16-28 2.8(EOS)、中望遠にEF85mm1.8(EOS)とコンタックスGの90mm2.8(NEX)。個性が強いレンズばかりなので、同じ処理でも結構違った結果になりました。やはりドンピシャで狙い通りの表現になったのは、本当に70年代のレンズであるMC Rokkor 35mm1.8。今のところ、このバンドを撮る時は現行の高画素ボディに70年代のレンズというセットが良いようです。次回はチノンのレンズでも使うかな。















































































最後にスタジオ外のオフショット。こちらはストレートなjpeg撮影で。やはりブログサイズでは粒状感も出ないし、違いが分かりづらいかな。まあ、それが良いと考えるのが、僕らなのですが。










    

 

Minolta MC、MDレンズ→SONY NEX Eマウント用 マウントアダプター

Minolta MC、MDレンズ→SONY NEX Eマウント用 マウントアダプター
 

  

高級レンズフード ねじ込み式 Φ49mm Sony E 16mm/F2.8 に対応

高級レンズフード ねじ込み式 Φ49mm Sony E 16mm/F2.8 に対応









by hoq2 | 2013-04-24 03:46 | アイメイト | Trackback | Comments(0)