【Nagano Snapshot】中山道・塩名田宿 (夕暮れ時のマメ散歩) 2017 8/21
2018年 01月 06日
Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus
2017年の後半はとても忙しく、プライベートな作品に取り組む時間がほとんど取れなかった。この白黒フィルムの街頭スナップは、出身地の東京と居住地の長野県で続けているが、これはもう、お金にするとか人に褒めてもらうとか、そういう欲とは全く無縁なものだ。純粋に楽しみとしてやっているので完全マイペース進行である。ただ、いつかはどんな形であれ、セレクトしてまとめようと思っているので、「撮りっぱなし」にはしたくない。だから、2018年1月6日の今の時点で、8月に撮った写真をUPしているようではさすがにまずい。
このブログは完成形ではなく、文字通り日記的な、下書きに近いものだ。だから、セレクトを甘めに多くの枚数を出してきたが、今年からペースアップも兼ねてUPする写真をなるべく減らしていこうと思う。ずいぶん前からそうしようとは思っていたのだが、セレクトに対する確信がようやく追いついてきたように思う。
Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus
ここ塩名田宿は、佐久市の千曲川沿いにある中山道の宿場町で、今も川魚料理屋が数軒あったりして、なかなか風情がある。以前から車で通って気になっていたので、前回の撮影で撮りきれなかったフィルムが入ったA1とOM4を持って、マメ(フレンチ・ブルドッグ)の散歩を兼ねて夕暮れ時に歩いた。
Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus
Olympus OM-4 G.Zuiko AUTO-W 28mm F3.5 ILFORD HP5 Plus
枚数を絞ろうと思えたもう一つの要因は、作品を「寝かせた」影響もあると思う。それを意図して撮影からUPまで時間を置いたわけではないけれど、撮った時の生々しい感覚や思いを忘れてしまえば、第三者的な冷静な視点で自分の作品を見ることができる。僕は、これを取材ものの原稿書きでは独りよがりに陥らないように意図してやるのだが、極めて主観的な街頭スナップ写真でも同じような効果があると思う。作家性を表に出せる作品では、主観的な「思い」はもちろん大事なのだが、まがりなりにも世界に向けて発表しているわけだがら、伝わらないこだわりは削ぎ落とした方が良いだろう。少なくとも、半年やそこら寝かせて忘れてしまうようなこだわりなど、カタカナのコダワリでしかなく、たいしたものではない。
Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus
Olympus OM-4 Zuiko AUTO-ZOOM 75-150mm F4 ILFORD HP5 Plus
それから、去年は各写真に撮影データをつけるのをやめたのだが、今年はまた使用カメラ・レンズ、フィルム名を載せることにした。やはり、後から見返した時に自分も知りたいし、自分が人の写真を見る時の興味の大半もそこだったりする。写真そのものを見て欲しい、機材は写真の本質とは関係がないという思いからデータを載せるのをやめたのだが、そのコダワリはかえって不純なような気もするのだ。
Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus
Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus
Canon A1 Cosina 20mm F3.5 ILFORD HP5 Plus
Canon A1 FD 35mm F2 S.S.C ILFORD HP5 Plus
思い起こせばこの夏な雨が多くて、撮影や釣り、農作業のタイミングに苦労したっけ。この日も撮影中ずっと山の方から雷鳴が聞こえていた。日暮れ前にはついに雨がポツポツと落ちてきて、散歩も強制終了となった。