【21st Century Snapshot Man】2016 10/19 東伏見−三鷹(UnknownTowers)
2016年 12月 31日
最近は、仕事の関係でこれまであまり縁のなかった西武線・中央線沿線の練馬や西東京、吉祥寺、三鷹といったあたりに行く機会が増えた。僕の今のTokyo Snapshotは、仕事で来たついでに周辺の町を歩くことがほとんどなので、今まで街頭スナップ的に未開拓だったこれらの町を、以下のように少しずつ開拓している。
今回は、西武新宿線の東伏見駅から南下して武蔵野市役所前を経由して三鷹駅まで行き、再び東伏見に戻る、というコースを歩いた。馴染みがないわけではないが、あらためてカメラを持って歩くのは初めてのエリアである。特に三鷹駅は、メジャーな割にほとんど降りたことがない。
武蔵関公園を抜けて青梅街道に出た。住宅の合間にバベルの塔が覗く。特に意識しているつもりはないのだが、僕は給水塔とか、清掃工場の煙突とか、そういう「無名な塔= Unknown Tower」をよく撮るようだ。フロイト的解釈をすれば、「屹立」に対するリビドーのようなものか。
今回、何度も撮ってしまった立方体のバベルの塔の正体は、「武蔵野クリーンセンター」の煙突である。つまりは清掃工場、もっとはっきり言えばゴミ焼却場である。こういう「臭いものに蓋」的な言葉の言い換えにはうんざりする。日本の最も悪い所の一つだ。
実は三鷹駅を目指したのには理由があった。この日履いていたスラックスって言うんですか、僕は「マジメズボン」と呼んでいる、チノパンというか、そういう少し真面目な仕事の時に履くズボンが、撮影開始前に内股からザックリ裂けてしまったのだ。しゃがんだ拍子にビリっと。それで、ちょうどユニクロとかではないまともなジーンズが一本欲しかったので、買って履き替えることにしたのだ。検索すると、三鷹駅の南側にジーンズ屋があるようなので、そこを目指した次第。その間、内股は裂けたままなので、おじいさんが僕を見てビクッとしたりしていた。警官に会わないように会わないようにと祈りながら歩き続ける。あいつら、ちょっと変わった身なりをしているとすぐ職質かけてくるからね。
ここからは、無事に新品のEDWINに履き替えている。ところで、EDWIN=「江戸の勝利」って知っていましたか?エドウィンは、本社が日暮里の繊維街の近くにあるれっきとした日本企業なのだ。買ったお店は少し懐かしい感じがする80年代っぽい、町のジーンズ屋さんであった。そういう店で買うにふさわしいブランドというものがある。
東伏見方面に戻る。
【使用機材】
・ライカM6TTL
・ズマロン35mmF3.5
・エルマーM 50mmF2.8
・ミノルタ Mロッコール90mmF4
・ミノルタCLE
・カールツァイス ビオゴン28mmF2.8
・ローライA26