戦場写真集
2010年 12月 15日
といっても、後に自分で撮ることになった↓こういう写真が載ってる感じのものでもなく、
こういうのです。↓
戦車マガジン別冊とかタミヤから出てた、ミリタリー&模型マニア向けのやつ。ドイツのPK(宣伝部隊)隊員が撮った写真とか国防軍のグラフ誌『Signal』向けと思われるような写真が載っていて、ライカやコンタックスで撮ったのでしょう、当時としては画質もよく写真としてよく撮れていることに今の自分は感心するのですが、1枚1枚の写真についているキャプション(説明文)が軍事オタクっぽいというか独特の語り口で、妙に印象に残っていたりする。
最近も同様の『戦場写真集』がたくさん出ているようですが、自分が小学生の頃に見ていた写真集の、80年代初期のあの語り口は健在なのかな?一人の人の個性なのか、ギョーカイ独特の文体なのか、今となってはナゾだ。
というようなことを考えていたら、当時の戦場写真集の雰囲気を再現したくなりました。作りかけのIII号戦車のジオラマを使ってまねてみた。↓
第24装甲師団のIII号戦車J型(50mm Kwk/L60)。1942年北フランスでの撮影とあるので、東部戦線に送られる前の同年春〜夏の一葉(同師団はスターリングラードで壊滅している)。モノクロのため分かりにくいが、戦車兵の兵科色が通常のピンクの縁取りではなく、黄色なのに注意。第1騎兵師団を前身とする同師団では、騎兵隊の兵科色である黄色を使用していた。犬を連れた女性は胸の記章からSSの所属と分かる。出征前に取材に訪れたPK隊員と記念撮影、といったところか。
なーんて感じだったのだ。「一葉」って写真の数え方、『戦場写真集』でしか見たことない。